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2006年9月 8日 (金)

消費税

 自民党の総裁選が今日告示され、安倍晋三官房長官、谷垣禎一財務相、麻生太郎外相の3人がそれぞれ立候補した。
 3人は共同会見で政権構想や重点政策を訴え、その中で谷垣氏は財政の立て直しにも触れ、消費税率の引き上げ問題についても前向きの姿勢を示した。

 

 平成元年に当時の竹下首相が導入した「消費税」は、いまやすっかり日本に定着した感が在るが、皆さんは消費税をどのようにお考えになられているのでしょうか・・・
 3%の税率で導入された消費税も、現在では5%、それが税制難ということばと引き換えに8%~10%程度に引き上げられようとしいている昨今、国民の大多数は「仕方ない・・・」という消極的ではあるが、改正には前向きな考えをお持ちのようだ。

 しかし、それで本当に良いのだろうか・・・

 

 私は「消費税」は20世紀最大の悪税であると声を大にして言いたい!
 そして、こんな悪税は即刻無くしてしまえと・・・

 「消費税」の特徴は、国民全てに対して同じ税率の負担を強いる不公平さにある。全ての人が同じ税率を負担するわけだから、一見すると公平な税金だと勘違いしている方も多いようだけれど、実際はそうではない。
 全ての国民に同じ税率の税金を強いるという事がどれほど不公平なことなのか、よく考えてみてほしい。

 税金というものは、一般的には仕事をして収入のある個人や法人に対して課税するもので、決して収入のない家庭や生活弱者と呼ばれる人達に負担を強いるものではない。
 それなのに、日本での消費税はそういった方たちはもちろん、子供たちや老人にまで同じ税率で課税しており、これは決して許されるものではない (ーーメ

 

 消費税率の話題になると、必ず引き合いに出されるのは「欧州などではもっと税率の高いところもザラにあり、中には20%を超える国も・・・」などの声だ。
 確かに、イタリアは20%、フランスは19.6%、イギリスは17.5%等と日本よりも高い。しかし、こういう数字だけで騙されてはいけない。消費税率の高い国では、例えばイギリスでは食料品等の日用品が非課税であることや、高い消費税を取っている国は教育費が無料であるなど福祉が充実していることなどの、払った分だけ国民にしっかり還元されていることが多いからだ。
 日本では消費税そのモノが耳新しい税金であることをイイ事に、そういう説明をいっさい抜きにして税率だけを議論の対象にしようとしている。

 仮に、消費税を10%に引き上げるとするならば、食料品や家賃、衣類等の「衣食住」にかかる商品は非課税にするべきだ。それならばそれほど税の負担感は無くなる。

 生活保護を受けている方や年金生活者、あるいは母子家庭などでは、年間の収入が200万円以下の家庭は珍しくない。中には100万円に満たない家庭だってあるだろう。
 そういう家庭では収入のほとんど全てが日々の生活のために消費される。つまり、なけなしのお金の中から消費税率分のお金が消えていくという事になる・・・

 これに対して、年間の収入が1000万円とか2000万円とかの高収入の家庭では、いくら豪華な生活をしていたとしても日々の生活に全ての収入を充てているなんて事はない。多くのお金が貯蓄として蓄えられることになる。

 消費税はお金を使わなければ負担することもないし、貯蓄をすれば利子という余禄まで与えてくれる。

 お金は、無いところからは逃げて行き、有るところにはますますお金が集まって来る・・・というのはこういう事である。
 消費税が弱者に負担が重く、格差社会を生み出す根源になっているという問題点はここにある。

 

 繰り返し言いたい。消費税なんて悪税は即刻無くするべきだ。
 
これが私の持論である。

 消費税を無くした分の財源は、所得税や法人税を上げれば良い。
 お金が有るところからなら多少税率を上げても払ってもらえないことはない(苦笑)
 無いところからも同じように取ろうとするから不満の声が出るのである。

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コメント

こんばんは^^

税は難しい問題です。
直接税を間接税を選ぶか、諸説有り、決め手となる物は
無いのですが、税の公平性から見れば、消費税(間接税)方式
に、なるかも知れません。

直接税の場合、九六四(クロヨン)等と言われるように
不公平感が拭えず、後々まで問題を残しそうなのです。
スエーデンのように、7割近い所得税払う覚悟があるのなら
それも悪くは無いのですが、直接税方式の最大の不公平が
そこにあるのです。
納税額の大小に係わらず、老後に受けられるサービスは
同一となり、無理に働かずとも、と言う考えが支配的に
なり、それが現在、高い福祉を誇る北欧のじれんまとなってます。
同じ事が、我が国にも起きる可能性が高く、ニートやフリーターには
天国となると思われます。
但し、企業の法人所得税に関しては、バブル崩壊以降下がった
分くらいは、上げてもいいと思ってます。
特に金融機関からは、厳しく取り立てるべきです。

誠に個人的な事ですが、自民党の党友の一人として、ボクは
谷垣氏に一票投じる事にしています。
無駄な抵抗なのは、わかっていますが(^_^;)

投稿: ポンポコ | 2006年9月 9日 (土) 20:16

 ポンポコさん、いつもどうもです (^^)/

 ムダな抵抗と決まったわけではありません。マスコミも安倍氏で決まりみたいな報道をずっと続けていますが、5年前も似たような状況でした。あの時は橋本龍太郎氏で決まりだろうと思われていましたが、最初の投票で過半数を取る事ができずに決選投票となって、なぜか小泉氏が総裁に決まったわけです。あの時には、当日まで小泉氏が総裁に選ばれるだろうなんて予想していた人は誰も居なかったんじゃないか(笑い)
 問題は安倍氏が最初の投票で過半数を取れるかどうかです。

投稿: 夢見るピーターパン | 2006年9月 9日 (土) 20:26

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