斎藤の大学進学に疑問
今年の甲子園大会で初優勝した早実の斎藤佑樹投手が、昨日の記者会見で大学進学を希望すると発表した。
世間的には、この決断を好意的に見ている向きもあるようだが、本当にこれで良いのだろうか・・・
大学に進学しても野球を続ける事に変わりはないのだろう。それならば少しでも早く、よりレベルの高いところに活躍の場を求めるべきだ。穿った見方をすれば、甲子園で活躍したからといって必ずしもプロで成功するとは限らないわけだから、そういう時のために「大学卒」という保険が欲しいだけなんじゃないのか?
昨日、このニュースを耳にして思い出した選手がいる。
国見の天才ストライカー「平山相太」だ。
彼も、2003年度の全国高校サッカー選手権大会で国見高の中心選手として得点を量産し、大会史上初の2年連続得点王となった。
高校卒業後は、Jリーグだけでなくヨーロッパの強豪クラブからも誘いが来ていたものの、全てのオファーを断って2004年4月に筑波大学に進学してしまった・・・
この時には、教員免状が目当ての若者らしくない消極的な選択として一部からは非難もされた。
その後の彼はどういう道を歩んだのだろうか・・・
翌年には練習生としてオランダに留学、直後に1部昇格をしたばかりのヘラクレスに3年契約で入団、筑波大学の方は休学という措置をとった。
さらにその翌年である今年の4月「サッカーに専念するため」として、休学中であった筑波大学を自主退学。プロサッカー選手としての道を歩みはじめる・・・
結局、平山の選択した大学進学ですが、実質1年少々通っただけで休学、そして退学となるわけで、彼がサッカーを続ける事は最初からわかっていたわけだから、大学進学はただの遠回りという結果にしかならなかったという事になる。
余談だが、プロになった平山は半年でヘラクレスを解雇され、一昨日の10日にJリーグ1部のFC東京と正式に契約を結んだ(笑い)
別にオランダのサッカーのレベルが高かったから解雇されたわけではない。平山自身に向上心が足りなかっただけだ。
厳しい言い方かもしれないが、「古いタイプのFW」という殻を破れない限り、Jリーグでも生き残るのは難しいように思う。
斎藤が似たような道を歩むとは限らないが、スポーツ選手の賞味期限は短い・・・
旬の今が売り時なんじゃないのかと思えてならない・・・ (__;)
松坂大輔を見習え! 彼に続け! と声を大にして言いたい。
大学進学の目的は何だ?
明確な目的を持っての進学ならばそれはそれで意味もあるのだろうが、そうでないのならば大学進学は斎藤にとっては何のメリットも無いと思わずにはいられない・・・
これが斎藤ではなくて、他の選手なら全く話しは違う。
高校よりハイレベルな大学の場で、さらに精進して大きく成長すれば良いだけの事。
大学での4年間が彼の人生においてムダな4年間にならなければいいのだが・・・
これに対して、駒大苫小牧の田中将大投手は、今だ態度をはっきりさせてはいないが、おそらくプロ入りは間違いないだろう。一足先にプロの世界に身を投じ、4年後にどれだけの差になっているか斎藤に見せつけてやるのもおもしろいかもしれない。
| 固定リンク
コメント
お疲れ様~ (^_^)v
火曜日は毎週忙しい+雨 という事で超ハードな一日でした
斉藤君は体力的に今一自信が持てなかったのではないでしょうか
もちろん大学を出ていればもしもの場合潰しが利くといった
打算もあるのでしょう しかしそれ以上に体力の差をアメリカ遠征で感じたのではないでしょうか
甲子園の優勝投手になれるなど思ってもいなかった
案外この辺が当たっているかも知れません
田中君はすでにプロ入りを表明していますし彼の身体なら
プロの扱きに潰れる事もないでしょう
斉藤君はまだ身体の線が細いように感じます
プロの世界でより活躍するのは田中君の方だと思います
投稿: タマパパ | 2006年9月12日 (火) 21:07
パパさん、お疲れ様でした~ (^^)/
そうですね、優勝投手になったとはいえ、実力的にはやはり田中君の方が上でしょう。
体力に自身がないという事だと、大学に進学してそこで4年間野球をするのは正解だと思います。4年あればしっかり体も作る事ができますから。
ソフトバンクの和田穀がその良い例です。斎藤が早稲田に進学するとすれば、和田は斎藤の先輩という事になります。
とにもかくにも、大学で活躍できれば、プロでも即戦力ですから、そう考えれば4年間の遠回りも意外とアリなのかもしれませんね (^.^; ポリポリ
投稿: 夢見るピーターパン | 2006年9月12日 (火) 22:43