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2006年12月 2日 (土)

イナバウアー

20061202001  今年1年の世相を反映し、強いインパクトを残した言葉に贈られる「2006ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に、トリノ五輪で金メダルを獲得した荒川静香の「イナバウアー」が選ばれた。
 スケートにはほとんど興味のない私ですら知っているわけだから、相当インパクトの強いことばだったことには違いない。
 しかしどうだろう、そろそろ「イナバウアー」ということばと荒川静香の演技とは分けて考えるべきなんじゃないだろうか・・・
 それが荒川静香のあの優雅な演技をリスペクトする事だと私は考えている。

 

 しばしば語られているとおり、荒川の上半身を大きく後ろに反らせた独特のイナバウアーは、イナバウアーであってもイナバウアーということばだけでは語れない。

 本来イナバウアーとは足技の一種であり、上半身の動きとは無関係だからだ。とはいえ、技をより美しく見せるために、胸を張ったり上半身を後ろに反らすことは少なくない。
 上半身を後ろに反らせながら行うイナバウアーを「レイバック・イナバウアー」と呼び、荒川の他にも太田由希奈ら何人かが得意技にしているが、荒川は他の誰よりも深く上体を反らす事から、他の選手には真似できないと言われている。

 ならば、いっその事、荒川独自の技として公認したらどうなのだろう。「アラカワ」とか「静香スペシャル」等のように、彼女の名前を冠して・・・ (^^;

 

 2005年世界選手権以降の新採点方式では、イナバウアーはステップにもスパイラルにも含まれないので、技術点に加味されず、得点に直接はつながらない技となった。そのために、演技の中にイナバウアーを取り入れる選手が減って来た中で、荒川は「高い得点を狙うより、人々に感動をもたらす『自分の演技』がしたい」と彼女なりのこだわりを見せている。

 荒川のイナバウアーは非常に美しい技であり、芸術性にも優れているわけだから、従来のイナバウアーとは違う彼女独自の新しい技として公認すべきだと個人的には思っている。

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