愛犬家
徳島市で、昨年の 11月に 3日がかりの救出劇の末に保護されて一躍「時の犬」となった、通称「崖っぷち犬」と呼ばれている雌犬の譲渡会が、徳島県動物愛護管理センターで 28日に行われて飼い主が決まったとのニュースがあった。
今日も、犬つながりで語ってみようかなと・・・ (^.^ゞポリポリ
昨年の救出劇の時には、タカが犬一匹に、なにをそんな大騒ぎしてるんだろう、どうでもイイ事じゃんナンて思ったんだけれど、その後の犬をとりまく騒動がなんとも苦々しく思えたので、ついぼやいてみたくなりました。
そもそも、この犬を引き取った人を含めて、この「崖っぷち犬」に関わろうとした人達は本当に犬を愛する気持ちナンてあったのだろうか・・・
わざわざ身寄りのない犬を引き取ろうというくらいだから、一見愛犬家のようにも見えますが、実はそんな事とは無関係に面白半分で騒動に加わっていた人達も多かったようだ。
まず、救出 3日目となった 11月22日に現場に集まった人達は、消防・レスキュー隊合わせて 17人。さらに、テレビカメラ 15台、報道陣、住民ら野次馬約 200人が遠巻きに見守ったという。この模様は日本国中に生放送され、特に朝や昼のワイドショーではテレビ画面別枠で生中継映像を放映するなど、タカが犬一匹の事なのにどうしてここまで過熱できるのかというくらいのバカ騒ぎぶりだった・・・ (ノ_-;)ハア…
そのために、救出された直後から同センターへは全国から里親の申し込みが相次ぐ事となる・・・ (__;)
同センターでは、里親を求めている犬はこの犬だけではない、お近くの保健所などにも身寄りのない犬はたくさん居るので、どうかそちらの犬を・・・と対応を続けた。
もっともな話しだ。なぜこういう事があると、急に犬を飼いたくなるのか・・・
しかも、あの「話題の犬」を求めて・・・
犬を飼いたい気持ちはわからないでもないが、何もあの犬でなければいけないわけではあるまい。これでは、限定一個のブランド品を求めてオークションかバーゲンセールに群がる人達と、本質的にはなんら変わらないようにも思う。
その後も、この犬に対する過熱ぶりはいっこうに納まらず、28日の譲渡会開催が発表された時には、全国から 100件以上の問い合わせが殺到して職員たちを混乱させた。
当日の抽選会は大激戦になると思われ、センターに駆け付けた報道陣は、26社で約 100人。テレビカメラも 13台がズラリと並んで抽選会の行方を見守った。
しかし、いざフタを開けてみると実際に抽選に参加したのは 11人だけだったと報じられた・・・ (^^;
内訳は、県内から 9人と、あとは埼玉県と大阪府からだったという。
この日の譲渡会では、「崖っぷち犬」だけではなく、他にも犬が 25匹、猫が 9匹、フェレットが 1匹、里親を求める対象になった。そのうち犬が 9匹、猫が 7匹、フェレットが 1匹、無事に飼い主が決定したという。
しかし、顔つきや毛色が似ていて、件の4日前に現場となった崖の近くで保護された「崖っぷち犬」の姉妹と見られる雑種犬の引き取り希望者は最後まで現われなかったという・・・ (ーーメ
テレビに映った犬なら飼いたくて、ただの犬ならどうでもイイというのでは犬を飼う資格は無いようにも思われる。少なくても「愛犬家」などと大きな顔で言ってほしくはない。
そうは言っても、かわいそうだと言うだけで何もしようとはしない人達から比べれば、実際に手を挙げた事は評価してもイイのではないかという声も聞こえて来そうだ(苦笑)
しかし、その気持ちがあるのなら「崖っぷち犬」が現われる以前から犬を飼っていてもイイんじゃないだろうか・・・
テレビで見たから犬を飼いたくなった・・・では、テレビを見たからカレーを食べたくなった・・・というのと、それほど変わらないんじゃないだろうか (^◇^) 。。。ケラケラ
今回の抽選会に集まった引き取り希望者がどのような方なのかは知らないが、単なるブームに乗ったお調子者で無い事だけを祈りたい。
そうでなければ、気の毒なのは犬たちだけという事にもなりかねない・・・
この件を見聞きして、あらためて日本人の国民性がわかったような気がする。
日本ではペット店が動物を売る場合に、実際に店頭に並べて売っている。こうする事によって客の目に止まり「可愛い・・・」とかの印象を与えて、衝動買いされるのを狙っているわけだけれど、欧米なんかではこういう販売法方はあまり取られていない。
たいていはカタログを見て種類や色、その他の希望を伝えて購入する動物を決め、あらためて希望の動物が入荷した時点で買い手に引き渡される。だから、たいていは注文してから実際に手渡され飼えるようになるまでに数ヶ月程度はかかるようだ。だからいい加減な気持ちでは店に購入意志を伝える事は出来ない。
しかし、こうする事によって、店の都合や買い手の都合で生まれる不幸なペットを出さなくて済む・・・
とても現実的で良い販売法方だと思う。
それにしても、「冬ソナ」のペ・ヨンジュンといい、早実の斎藤佑樹といい、「あるある」の納豆騒動もそうだけれど、メディアに振り回されやすいこの困った国民性は、どうにかならないモンでしょうかねぇ・・・ホント。
そのうち、情報操作が行われ、偏った政策に知らないうちに洗脳されてしまうんじゃないかと心配でなりません・・・ (__;)
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コメント
ほんと、困ったもんです。
取り上げるメディアがあってのブームなので、
責任も感じるところですが。
一番かわいそうなのは、振り回されるほうです。
そういう偏った注目を経て、
しっかり成長していく松坂、松井、高橋尚子などは、
やっぱり怪物なんだな、とおもいます。
投稿: むうさん | 2007年1月30日 (火) 12:04
むうさん、どうもです (^^)/
メディアに振り回されて、消えていったアスリートや芸能人は枚挙にいとまが無いと思います。
しかし、彼等は「公人」ですから、そういうのも含めて評価されるんだと思います。
一応、私は「公人」は仕事の場で評価されるべきであって、プライベートにまで踏み込んであれこれ騒ぎ立てるマスコミには否定的なのですが、だからといっていい加減なプライベートを送るような輩は好きにはなれませんが・・・ (^^ゞ
マスコミに騒がれ、世間の耳目を集めても、芯がしっかりして振れない人間はさすがだと思います。そういう人達を指して「スター」と言うんでしょうけれど、松井秀喜や鈴木一郎などは、私も尊敬するアスリートです (^^)v
↓ 良ければ、過去の記事ですけれどご覧頂ければ幸いです
http://yume-peterpan.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_9e32.html
投稿: 夢見るピーターパン | 2007年1月30日 (火) 17:02