逆転の発想
昨日に引き続いて、今日もお酒の話題を語ってみたいと思います。
私はビールが大好きだ。1年中ビールばかり飲んでいても飽きないだろう (^^ゞ
かつてはビールは価格的に高くついたので、1日に350mlの缶ビール1本などと、飲む量を減らして凌いだ事もある (^^ゞ
でも、今は発泡酒や第三のビールなどのたくさんの種類が市場に出回っているので、その点ではありがたい (^^)v
そんなビール好きな私ですが、実は昨年からのマイブームは「ホットウイスキー」だったりします・・・ (^^;
ま、それはそれとして、ビールならなんでもイイかとなるとそうでもない。一応名柄にはこだわっている (^^)v
私が一番好きなのは、サッポロの「黒ラベル」(笑い)
ただ、正真正銘のビールを買う事は最近ではめったに無い (^^; から、黒ラベルを飲む事もほとんど無くて、もっぱら発泡酒の「北海道生搾り」ばかりだが・・・
かつて、ビール業界はキリンの一人勝ち状態が長く続いた・・・
シェアの5割以上をキリンが占め、2位はサッポロ、あとはアサヒやサントリー等その他のメーカーがダンゴ状態でシェアを奪い合う事でで辛うじて息をつないでいた・・・
この頃のビールメーカーは、いずこも「うまいビール」「本格的なビール」を作ろうと鎬を削っていた。より美味しいビールを作れば消費者の支持を勝ち取る事ができ、販売競争にも勝てるだろうと単純に考えていた・・・
しかし低迷を続けるアサヒは、樋口新社長の指揮の下、大胆で斬新な「逆転の発想」を思いつく・・・
別に「うまいビール」など作らなくても「売れるビール」さえ作れば現状を打開できるのではないか・・・と (^^;
そこでアサヒは考える。ビールを好んで飲んでいるのはたいてい男性達だ、なぜ女性達はビールを飲まないのだろうと・・・
女性達が飲んでくれればもっと売り上げは上がるのにと・・・
そしてアサヒは、女性がビールを敬遠する原因にたどり着く・・・
ビールは苦いから女性達に敬遠されるのだというごく当り前の事に。
それなら苦くないビールを作ればイイんじゃないかという事になり、苦味を抑えた新しいビール「スーパードライ」を作り上げる事に成功する。
「苦くなければビールではない」「まるで水を飲んでいるようだ」などの声もあったが、結果的に「スーパードライ」は登場から11年で、ついにアサヒを業界トップにまで押し上げる事となる・・・
ビールらしくナンてなくても「勝てば官軍」。
売れるという事は消費者に支持されているという何よりの証しだ。
マーケット業界にはある法則が存在する。「ヒット商品は女性に支持される事」が絶対条件なのだ。
逆に、男性が欲しいと思うものはニーズが限定されてしまう (^^;
ビールに限らず、車でも家電でも、女性に欲しいと思わせる事が商売の成功のコツだ。
たとえば、車を買う場合を考えてみよう。
男性は車の馬力とか燃費とか、そういう細かい数字を比べたりする。そしてこの車がイイとなって、彼女なり妻なりにこの車にしようと言うのだが、女性の方がこっちの方がカッコいいからこっちの車に乗りたいと言えば、男性は多少不満はあっても女性の言いなりになるしかない・・・(爆笑)
世の中は万事このような案配だ。最近では、購入決定権はたいてい女性にあるのが普通だから・・・
ビールだって同じだ、男性がいくらこっちのビールがウマイからと言っても、女性にそのビールは苦いからイヤだと言われれば、男性は渋々でもスーパードライを飲まざるを得なくなる (^^;
そこまでいかなくても、たいていの人はビールの味の違いなどわかりはしないから、「飲みやすい」という事が、即「美味しい」という評価にすり替わったりしてしまう(笑い)
アサヒとキリンの2強で業界のシェアがほぼ確立されてしまった今、サッポロにはかつてのような華々しい栄華は無い・・・ (__;)
辛うじて業界3位の座にしがみついているにすぎない・・・
三船敏郎が語る「男は黙ってサッポロビール」・・・ このCMが流れていた頃のサッポロビールが懐かしい・・・ (__;)
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