看板力士
初場所は、横綱の朝青龍が千秋楽を待たずに、4場所連続となる 20回目の優勝を決めた。
横綱なんだから当り前と言ってしまえばそれまでだけれど、それにしてもこのところの本場所の状況はどうなんだろう・・・
秋場所、九州場所、そして今回の初場所と、優勝したのはいずれも朝青龍だけれど、それに絡んで最後まで優勝争いをしていたのは、秋場所は安馬と安美錦、九州場所では豊真将、初場所では豊ノ島という平幕の力士達であって、大関を始めとする役力士達はいずれもカヤの外だった・・・ (__;)
朝青龍が強いというのは言うまでもないとして、それよりも私は他の役力士達の腑甲斐なさの方を問題にしたい。
特に大関陣! 君たちはいったいナンのために存在しているのか q(`o')ブー!!
「大関」といえば番付上の最高位力士、いわば大相撲協会の「看板力士」ではないか。
それが揃いも揃って、毎場所毎場所、優勝争いにも絡めないような成績ではどうしようもあるまい。少なくても、大関陣には毎場所優勝争いを演じなければならない責任があるはずだ。仮に優勝できないまでも、横綱の独走をストップさせる最右翼でなければならない。
それがこの体たらくでは、いったいナンのための大関なんだと声を大にして言いたい。
魁皇はすでに 34才、土佐ノ海や玉春日と並んで幕内では最年長力士の一人だ。賞味期限はとっくに切れているので多くは望めないし、栃東は手術明けで、もともと今場所は休場だろうと思っていたのでやむを得ない事情もあるけれど、若手の白鵬や琴欧州の覇気の無さはいったいナンだ!
共に、中日までに3敗と早々に賜杯レースから脱落して大関としての地位を汚した(怒り)
千代大海は、下位の力士には滅法強いが、上位陣にはからきし意気地がない・・・ (^^;
突き押しだけの芸のない大関だから、突進を巧くいなされ、組み止められてしまうとほとんど何もできない・・・ (__;)
こんな大関ばっかりで、本当に「看板力士」と言えるのだろうか・・・ (ノ_-;)ハア…
まさに「看板倒れ」ではないか(爆笑)
先に、大関は番付上の最高位と書きましたが、これを読んで「あれ?・・・」と、訝しんでいる方も居らっしゃるのではないだろうか・・・
番付の最高位は「横綱」ではないのかと・・・
しかし、間違いではない。今も昔も、番付上の最高位は確かに「大関」だ。
「横綱」というのは、大関の中でも「心・技・体」に抜群の力量を持った力士の事で、番付を超えた存在・・・
いうならば「名誉職」だ (^^)v
これは、両者の待遇の違いを比べれば一目瞭然です。
「番付」というのは一種のランキングの事ですから、成績によって上がったり下がったりします。これは大関についても例外ではなく、二場所連続で負け越すと関脇に陥落してしまいます。
しかし、横綱はどんなに成績が悪くても、一度横綱になってしまえばその地位から陥落する事はありません。ただ、その面目を保てないようなら、陥落ではなく引退を余儀なくされるので、より責任は重いと言えますが・・・
また、大関までの力士の土俵入りは平幕と一緒の十把一からげ・・・
これに対して、横綱には、一人一人に露払い・太刀持ちを従えた派手な「横綱土俵入り」が許されています。
過去に、曙・貴乃花・若乃花・武蔵丸と四人も横綱が居た場所では、それぞれが横綱土俵入りを披露して、とても華やかでした。
さらに横綱には、引退時に年寄名跡を持たなくても、5年間は四股名のままで親方になれるという特権も与えられます。
番付表の中に他の力士達と一緒に書き込まれているから誤解している方も少なくないと思いますが、「横綱」は番付上の地位の事ではありません (^^)v
ちなみに、横綱や大関などの名称は英語でも「Yokozuna」「Ozeki」ですが、どういうランキングなのかを英語で言えば、それぞれ「Grand Champion」「Junior Grand Champion」となります。意外ですけど「Champion」は関脇となります (^^;
さらに言えば、小結は「Junior Champion」、前頭は「Top Division Wrestler」、十両は「Second Division Wrestler」です (^_^ゞポリポリ
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コメント
夢さんこんばんわ~^^
私が大相撲に興味を失った理由の一つに舞ノ海や智ノ花に代表される小兵力士に活躍の場が無くなった事があります
立会いでの駆け引きが出来にくいルールになってしまいました
投稿: タマパパ | 2007年1月21日 (日) 18:13
パパさん、どうもです (^^)/
今の大相撲はかつてないくらいおもしろい場所が続いていますよ (^^)v
見方によっては、いつも朝青龍が優勝して、記事にも書いたように大関たちがだらしなくて、さぞかしつまらない場所が続いているようにも思っている方も多いかもしれませんが、私のように若手とかを中心に見ていると、イキの良い若手が次々に出て来るので楽しくてしょうがありません ( ^-^)/ ♪
小兵力士も、頑張っていますよ (^^)v
決して小兵力士達が不利なルールではないと思います。
ひと頃は、200kgを超える力士達が何人も居ましたが、最近はそれほどでもなくなってきています。
朝青龍もそれほど体は大きくありませんし、今場所は安馬や豊ノ島などの小柄な力士が活躍しましたよ (^^)v
投稿: 夢見るピーターパン | 2007年1月21日 (日) 21:36
問題なのは千代大海ですよね。
きょうの白鵬戦も突き押しがきいていた最初のうちはよかったけど、組まれてしまうと何もできなかった。
逆に白鵬は、ポテンシャルは高そうだから、
気力が充実した時には期待できそうですが。
あとは、安馬と琴奨菊かあ。
でもしばらくは朝青龍の天下は続きそうですね。
投稿: むうさん | 2007年1月21日 (日) 22:10
むうさん、どうもです (^^)/
今日の放送で舞の海も言っていましたが、白鵬はまだまだ荒削りで勉強が必要だと・・・
素質は十分なので、後はしっかりした稽古と相撲の勉強ですね (^^)v 勢いだけでは朝青龍には近づく事はできても、追い越す事はもちろん、追い付く事もできないだろうと。
それだけ朝青龍の相撲に取り組む姿勢と若手との間には大きな隔たりがあるという事でしょう。
琴奨菊は、はっきり言ってそれほど伸びないと思います。先場所は見事な活躍を見せてくれましたが、今場所は苦しいと変化に活路を見いだそうとするところが見られました。昨日の変化で勝ち越しを決めた一番にそれが如実に現われています。
今、ああいう事をするようでは目先の事しか見えていない証拠です。
対照的に、安馬や豊真将ナンか不器用なくらい一途な相撲を取っています。今は苦しんでいるかもしれませんが、近い将来大きく伸びると私は思っています。
投稿: 夢見るピーターパン | 2007年1月21日 (日) 22:29