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2007年2月23日 (金)

無冠の帝王

 オリックスの内野手である清原和博

 類いまれな才能と資質に恵まれ、中学の頃から「天才」の名を欲しいままにし、プロに入ってからも、西武・巨人・オリックスと在籍した各球団でその名に恥じない成績を残し続けた「大打者」である。

 

 しかし、私はこの清原という人間を全く評価していない。
 むしろ、大嫌いな人間の一人だ。
 理由は、チャランポランな奴だから・・・(笑い)

 こういう事を書くと、ファンの方からまたメールが来るのかな(苦笑)
 前にも「日本代表に中村俊輔はいらない」と書いて顰蹙を買った(笑い)
http://yume-peterpan.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_1216.html

 しかし、私は別に彼等に対して悪意があって書いているわけではない。
 嫌いだけれど、愛情はあるからつい苦言を言ってしまう・・・ (^^;

 「可愛さ余って憎さ百倍」・・・というのとはちょっと違うけれど、それに似た思いかな。
 「お前はそんな程度のヤツではないだろう・・・(`´)」という感じ・・・
 期待が大きい分、裏切られると許せない・・・ (^.^ゞポリポリ

 逆に、それほど才能や資質に恵まれなくても、一生懸命にひたむきに努力するアスリートには無条件で賛辞をおくる。
 結果が伴わなくても、気持ちは伝わって来るから応援せずにはいられない・・・

 

 清原を語る時に必ず言われることばがあって、それがタイトルに書いた「無冠の帝王」だ。
 これほどの大打者であるにもかかわらず、プロ入りしてから昨年までの 21年間、打者の三冠タイトルである首位打者・本塁打王・打点王を 1度も取った事が無い。
 清原ほどの天才打者がタイトルと無縁だというのは普通なら考えられない事だ。

 なお、先のタイトルは取ってはいないものの、新人王を始め、最高出塁率や最多勝利打点などのタイトルは幾つか獲得しているので、本当は無冠ではないなどと言う人も居ないわけではない。
 しかし、それは単なることばのアヤだ。

 いくら正式なタイトルであろうと、一般的には、打者の評価は先に挙げた「打率」「本塁打数」「打点」の三つで評価される。
 言い換えれば、それだけ三冠には価値があるという事だ。

 

 巡りあわせが悪かったという声もよく聞かれる・・・

 確かにライバルは何人も居た。
 しかし、私はそんな事はタイトルを取れなかった事へのなんの言い訳にもならないと思っている。
 皆、同じ条件で戦っているわけだし、それをクリアできないような清原ではなかったと思っているから。

 たとえば、95年にダイエーの小久保が 28本で本塁打王を獲得した事があった。
 例年から比べればかなり低い数字でのタイトル獲得だった。

 この時の清原は 25本だった。
 決して試合に出ていなかったわけではない、118試合に出場している。
 その前年は 26本、翌年には 31本の本塁打を放っている。

 ちなみに、首位打者は 2年連続でイチローが取ったのでハナから圏外だったとはいえ、打点王はイチロー・初芝清・田中幸雄の三人が 80打点で獲得した。清原は 64打点だった。
 その前年には 93打点、翌年には 84打点を挙げているわけだからこの年だけかなり低かった事になる・・・ (^^;

 しかし、この年の本塁打王と打点王、清原ほどの打者なら超えられない数字だったのだろうか (__;)

 私はそのようには考えてはいない。
 周りの数字が低いから、清原もそれに合わせてチャランポランにやっていた証拠だ (ーーメ

 

 いろいろと考えると、清原という男、野球をなめているとしか思えない(怒り)
 西武に入団したプロ野球初年度、新人ながら3割4厘を打ち、31本塁打、78打点を挙げて天狗になったんじゃないのか。
 「ナンだ、プロ野球なんてこんなモンか・・・」と・・・ (__;)

 以来、適当に手を抜いてチャランポランに選手生活を続ける・・・
 適当にとはいっても、清原は天才だ。そこそこの数字はいつでも残せる。
 それを裏付けることばが残っている。「お祭り男」だ (^^;
 シーズンは適当にやっていても、オールスターとか日本シリーズのような、ここ一番の場面では滅法勝負強い。
 特にオールスターでは、100打席以上の打率は歴代1位の打率 .374、本塁打は 1位と 1本差で歴代 2位となる 13本、MVPは史上最多の 7回も受賞している。
 それは、取りも直さず清原が天才である証拠であり、人並み外れた集中力の持ち主である事を雄弁に物語っている。

 

 プロに入ってから、真剣にプレーしたのは最初の 1年間だけで、あとの 12年間はなめていい加減にプレーしていたように私には思えてならない。

 

 清原が転機を迎えたのがプロ 14年目となる 99年。
 開幕からケガに悩まされ続け、さすがに真剣にやらないと年を越せないと、必死さを取り戻したのがこの年だったように思う。
 オフからは「肉体改造」に取り組み、表向きは必死に野球に取り組んでいるように見えた・・・ (^^;
 もし、この時の気持ちが本物だったなら、タイトル獲得も夢ではなかったはずだ。

 

 しかし、根っからチャランポランな清原は、気持ちとは裏腹に「肉体改造」は裏目に出てしまう・・・ (ノ_-;)ハア…
 トレーニングで体をいじめ、腹が減ったと不摂生な食生活を続けた結果、まるで相撲取りのような体に肉体を改造してしまった (^◇^) 。。。ケラケラ

 そんな体になってしまっては、いくら才能があっても、いくら真剣に野球に取り組んでも、もはや輝く事はない・・・ (__;)
 まして、トシもトシだ・・・

 

 巨人から戦力外通告を受けた 05年のオフに、清原は引退すべきだった・・・
 見苦しい姿をファンの前に晒し続ける事になんの意味があるのだろう・・・
 天才打者、清原の名前に泥を塗るだけだと思うのだが・・・

 

 だからといって、私はキレイに身を引く事を善しと考えているわけではない。
 むしろ、トコトン現役にこだわり続けるアスリートが大好きだ。
 ボロボロになっても現役を続ける姿により好感を持つ。
 だから、長嶋茂雄よりは野村克也の方が好きである。中田英寿よりは中山雅史や三浦知良の方が好きである。

 しかし、清原はノムさんやゴンやカズとは根本的に違う・・・ (__;)
 一生懸命にプレーをしてはいない・・・
 背中で若手を引っ張ってもいない・・・
 自分の事しか考えていないワガママな奴だ(笑い)

 

 オリックスに拾われた昨年のシーズンを見ていても、自分の役割がナンなのかまるでわかっていないのではないか・・・
 選手としての清原をオリックスは期待して声をかけたのではないだろう。
 もはや、賞味期限切れのロートルだ、そんな考えを持っているとしたならおこがましいというものだ。
 ならば、自分にできる事はナンなのか・・・

 

 選手として中途半端な現役を続ける事になんの意味があるのだろう・・・
 こんな事なら、05年のオフにキレイサッパリと引退した方がまだ良かったように思う・・・

 

 有り余る才能の上にあぐらをかいて、のうのうとしている「無冠の帝王」清原和博・・・

 私が、一番嫌いなタイプのアスリートだ・・・

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コメント

ピーターパンさん、どうもです。
ぼくも清原、好きじゃないんですよ。
開き直りが気に入らない。
「腐ってもタイ」という甘えを感じます。
確かにカズやゴンとは違いますよね。
現役をどんな形で終わらせるのか。
そっちに関心があります。

投稿: むうさん | 2007年2月23日 (金) 23:47

 むうさん、どうもです (^^)/

 でも、まぁ、いまだに人気はありますからねぇ(笑い)
 中には眉をひそめる人も居ないわけではありませんが、私のように、あからさまに非難する人は小数派だと思います (^^ゞ
 フェラーリとかカウンタックが時速60kmくらいで一般道を走っていても、羨望の目を向ける人はあっても感嘆の声は上がらないでしょう。やっぱり、それなりの場で本来の力を出して走ってこそナンボだと思いませんか?

投稿: 夢見るピーターパン | 2007年2月24日 (土) 07:17

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