« 恵方巻 | トップページ | 鰯の頭 »

2007年2月 2日 (金)

球団経営に思う

 昨日の 2月1日、プロ野球の 12球団が各地で一斉にキャンプインした。
 日本列島に球春の訪れを告げるニュースではあるが、それらの報道を見聞きするにつけ、感じる事もある・・・

 各球団の運営に温度差を感じるのだ・・・
 日本のプロ野球は、善くも悪くも「巨人」を中心に回って来た。しかし、その構造もそろそろ曲がり角に来ているような気がしている。

 かつて、プロ野球は巨人の在籍しているセ・リーグがメジャーで、パ・リーグは日陰の存在だった。「人気のセ、実力のパ」なんてことばがあったように、セ・リーグのチームに立ち向かう時のパ・リーグのチームの意地と反骨精神がそれをよく物語っている・・・

 私がセ・リーグに見切りをつけてホークスの在籍するパ・リーグを応援するようになって 30年あまり、その間それはずっと重く突きつけられていた悲しい事実であった・・・ (__;)
 しかし、パ・リーグの各球団の経営努力が、徐々にではあるがセ・リーグとの隔たりを縮めて来た。

 

 例の近鉄とオリックスの合併騒動以来、パ・リーグが熱い!

 それはパ・リーグ贔屓の私でなくても感じるのではないか。

 5球団になる事はおろか、パ・リーグの消滅の危機を迎えた2004年のプロ野球再編問題を契機として、史上初となる選手会によるストライキなどを経て、それまでに溜まっていた各球団の「膿」が吹き出したかっこうだった・・・

 

 そして生まれた新生球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」が、パ・リーグの各球団に与えた影響は大きかったように思う。パ・リーグの球団はそれぞれに足元に目を向け、地元のカラーをより前面に打ちだすようになったからだ。

 

 福岡ソフトバンクホークスは九州にしっかりと根を下ろしているし、北海道日本ハムファイターズも札幌に本拠地を移して以来、それまでには見られなかったような熱狂的なファンの後押しを受けられるようになった。

 千葉ロッテマリーンズの異色ともいえる1塁側スタンドの応援風景は今やロッテの名物になったし、楽天も 2年連続最下位という成績ではあるけれど、初年度とは明らかに違う戦いを昨年は見せてくれて地元の応援も熱いようだ。

 西武とオリックスの 2球団がイマイチもどかしいけれど、西武は西武鉄道の協力も得て、試合開催時には様々な応援企画を打ちだして集客に努めている。ラジオの文化放送と nack5が中継する西武の試合は、シーズンに渡ってほぼ全てのカードを伝えてくれる (^^)v

 しかし、オリックスの迷走ぶりには困ったモンだ(苦笑)
 谷や中村というビッグネームを放出して、ロクな補強もできていない今年は、最下位もあるんじゃないか(笑い)
 それでなくても、2000年から 7年連続 Bクラスだというのに・・・ (__;)

 

 一方のセ・リーグですが、阪神は言うまでもありませんが、中日も広島も地元に根を下ろしてしっかりと頑張っています。しかし、在京球団である巨人、ヤクルト、横浜は、地元に対しての経営努力が足りないようで残念です。

 巨人の人気が落ちたなんて世間では騒がれていますが、これは旧態依然とした球団の経営姿勢に問題があります。巨人・大鵬・卵焼きなんて言われていた頃ならともかく、今は一つの球団に人気が集中するなんて夢物語です。それを認めたくないのか、あるいは見ようともしないのか、巨人は今でも「球界の盟主」を目指し、そこから抜け出そうとしません。日本中のファンから愛されようなんてムシがよすぎますって (^◇^) 。。。ケラケラ

 日本の巨人で居ようとする限り、巨人はどこにもホームタウンを持たない「根なし草」なのだという事を理解する必要があります。そんなホームレス球団を誰が親身になって応援するのでしょう(爆笑)
 昔から「八方美人」は誰からも本気で相手にはされないと言いますよね。「アナタだけ・・・」という一途な姿勢が大切なんですよ(笑い)

 なるほど、確かに今でも巨人ファンの数は他の球団から比べればダントツに多いのかもしれません。しかし、それは日本中のファンの総数の事を言っているのであって、東京ドームが在る東京だけに限ればそれほど多いわけではありません。
 つまり、「人口密度」から言えば、巨人ファンは決して多くないんですよ。その証拠に、東京ドームの客の入りは決して良いとは言えません。阪神戦なんか巨人のファンよりも阪神のファンの方が多かったりして (^◇^) 。。。ケラケラ

 

 いっその事、東京ドームを離れ、四国とか北陸とかの野球熱が高くて、プロ野球球団のない「地方」にホームタウンを移したら野球の人気を高める意味でも有意義なんじゃないかと思えてなりません。少なくても、今よりは熱狂的な巨人ファンが増える事は間違いないでしょう (^^)v

 第一、巨人、ヤクルト、横浜、西武、ロッテと、半分近くの球団が関東に集中しているのはどうかと思いますよ。

 阪神やホークス、日ハムの熱狂的な地元の応援風景を見ても、これからの球団経営は「地元密着」が必要なんだと私は思います。
 「地元密着」は、何も野球に限った事ではなくて、経営の基本だと私は思います(笑い)
 地元の人達に利用してもらえないような企業は、遠からず倒産の憂き目に合うのは目に見えています。

|

« 恵方巻 | トップページ | 鰯の頭 »

野球を語る」カテゴリの記事

コメント

ピーターパンさん、熱いですね。
パリーグの熱さが反射して伝わってきて、
広島カープや横浜、ヤクルトなどに、球団改革の波が
じわりと広がっているように思います。
巨人戦の放映権料が途絶える危機感が強いですから。新しいファンクラブや、新球場構想もファンを巻き込んで進み始めています。
いい傾向ですね。

投稿: むうさん | 2007年2月 2日 (金) 21:48

 むうさん、どうもです (^^)/

 プロ野球の人気に翳りが見えたとか、大相撲の人気が落ちたとか、上辺だけを見て言ってほしくないですよね、応援している人間からすれば、悔しいじゃないですか(笑い)
 人気が落ちたのは、野球でいえば「巨人」だけ、大相撲なら「二子山部屋」だけです (^◇^) 。。。ケラケラ

 巨人の人気が落ちた事は、大局的に見ればイイ事だと思います。巨人の人気の上にあぐらをかいて、今まで何も経営努力をして来なかった他球団の尻にも火が点いて、やっと自分の足で立とうという心構えができたというところでしょうか。
 しかし、半世紀以上も巨人の庇護の元で甘やかされて来たわけですから、一朝一夕に阪神やホークスのような人気球団になれるワケではありません。
 しばらくの間はファンも長い目で見守る事が必要でしょうね。
 いずれにしても、プロ野球界は楽しい事になって来ました (^^)v

投稿: 夢見るピーターパン | 2007年2月 2日 (金) 23:10

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 球団経営に思う:

» ホームランの打ち方 [野球が上手くなる!ホームランが打てる!剛速球が投げられる!]
たかが草野球、されど草野球。野球を楽しんでいる人はたくさんいます。草野球から、プロ野球まで、色々なレベルで楽しめるのも野球の楽しさの一つです。野球が上手くなりたい!ホームランを打ちたい!速い球を投げたい!いつまでも野球小僧の人たちに贈る。野球の上手くなるとっておきの方法を伝授します。大人になってから始めても充分に間に合います。楽しいベースボール生活をエンジョイしましょう!... [続きを読む]

受信: 2007年2月 7日 (水) 22:22

« 恵方巻 | トップページ | 鰯の頭 »