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2007年2月10日 (土)

親子鷹

20070210001  大相撲の幕内力士である垣添が、今月の7日に入籍をしたと報じられた。お相手の女性は、日大女子相撲部に在籍していた 02年に、新相撲選手権大会重量級で優勝するなど女子相撲界の実力者だという。

 そういえば、99年にも魁皇と女子プロレスラーの結婚が話題になった事があったっけ・・・

 たいへんおめでたい話しではあるが、こういうアスリート同士の結婚のニュースに付きモノなのが二世の話題だ。まして、今回は二人とも相撲で名を成した夫婦という事で、自然と子供にも相撲を・・・ナンて声が早々と聞こえて来そうだ (^^;

 

 巨人に移籍した谷と田村の時にも二世の事が話題になったが、アスリートとして一流の男女が結婚したからといって、その子供もアスリートとして大成するとは限らない。
 第一、当の本人たちがそういう声を迷惑で重圧に感じる事だってあるだろう。
 さらに、子供に対してまで周囲やマスコミが過剰に付きまとったりするような事だって考えられない事もない・・・ (__;)

 

 スポーツ界では昔から「親子鷹」がよく見られる。長嶋茂雄と一茂の親子を始めとして、貴ノ花と花田兄弟などは有名だけれど、他にもハンマー投げの室伏親子、ゴルフの横峯親子、ボクシングの亀田親子等々・・・
 活躍している例も多いが、反面、様々な問題もあって、親子が不仲になってしまう事も少なくない。むしろ、成功している例の方が例外なんじゃないだろうか・・・ (^^;

 

 スポーツに限らず、音楽の世界でも医者の世界でも、親子鷹のほとんどが、自分の果たせなかった夢を子供に託すとか、自分の成功を子供にも継いでほしいとかの「親のエゴ」によるモノだろう。

 子供には子供の人格があり、可能性があり、未来がある。それなのに、そういうモノを一切無視して親の価値観をムリヤリ押しつけようとする事が少なくない・・・
 中には、福原愛や亀田兄弟のように反発をしながらも一流の選手になった者も居るが、ほとんどは反発や反目から芽が出ないままに終わってしまう例が多いように思う。
 昨年の夏に起きた奈良の高校1年生による自宅放火事件などは、それが最悪の結果になってしまった例なのだと思う・・・ (__;)

 

 一方、室伏広治やレスリングの山本姉弟などは、親の希望というよりは、むしろ子供の意志が先にあって、親に指導を受けて成功した例だといえる。
 やはり、成功への第一条件は「血筋」ナンてモノではなく「子供のやる気」なのだと、あらためて思わずにはいられない。

 親は、その「やる気」をうまく引き出し、育ててあげれば良いのだと・・・
 よけいな口出しは無用だ(笑い)

 まして、関係の無い第三者の声など、雑音以外のなにものでもない。
 無責任な声や期待は慎むべきだろう。

 

 「血統」ナンてことばは、競馬の世界だけでたくさんだ (^◇^) 。。。ケラケラ

 私は馬ではないから、サラブレッドの気持ちナンてわからないけれど、 親の血筋を引いているというだけで生まれる前から走る事を強要される彼等の中にだって、走るのが嫌だとか苦手だとか考えている馬だって居ると思うのだが・・・(爆笑)

 中には、ぐれるような馬とか、引きこもりの馬なんて居ないのだろうか・・・(苦笑)

 もし居たとしても、そういう馬は人知れずに処分されてしまうのかな・・・ (^^;

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コメント

確かに両親がトップアスリートだから、医師だから・・・ということで、
その子供にも同じ道に進むことを期待しすぎることは
余計なお世話ですよね(^^;)

投稿: すぽぽ | 2007年2月10日 (土) 10:28

 すぽぽさん、当店へようこそ~ ( ^-^)/ ♪

 イケナイとはわかっているんでしょうが、親としてはつい口を出したくなるんでしょうね・・・ (^^;
 「アナタのためよ・・・」なんてことばで、お稽古熟や学習熟に通わせる事だって、広い意味では子供の選択の自由や可能性を奪っていると思います。
 こんな事は、「勉強しなさい」なんて1度も言われた事のない私だから思うのかもしれませんが・・・ (^.^ゞポリポリ

投稿: 夢見るピーターパン | 2007年2月10日 (土) 10:46

血統ってなんだろう?親の血ってなんだろう?
自分もいつも考えます。
自分達のようにランナーとして大会などに参加していると、初めの頃はタイムがドンドンと良くなるのでウキウキなのですが、行きづまってタイムが伸びなくなると、素質が無いからとか、血統が悪いからとか、ついつい思ってしまう、これってやっぱり言い訳ですよね。
速い人はそれなりの辛い練習をしている、立てなくなるほどの練習をしている、そうなんですよ。

自分の子供にも過剰な期待はしないで、じっくり見守っていかなくてはね。
時々、助言をあげるくらいがいいですよね。

投稿: すが太郎 | 2007年2月10日 (土) 13:07

おはよう^^

馬の場合でも、親の良い面を受け継ぐ確立はそう
高くないのですが、馬ほど多くの子供作らない人間が
血統による、継承を望むこと自体、無理があるのかも?

純血種維持と権力維持のため、近親婚を繰り返した
歴史を持つ古代国家は多くありますが、近親婚による
遺伝的弊害は、兎も角、優秀な遺伝子が受け継がれた
例は少ないみたい^^;

我が国でも、一時期近親婚が繰り返されていましたが
それが、大和言葉に代表される古代語の維持?
に役だった位ではないだろうか?
古代語は、幼児期の言葉を発展させたような一面も
あるので、近親婚による遺伝的障害を克服する意味もありるのでは、無いかと思ってます。

投稿: ポンポコ | 2007年2月11日 (日) 08:12

 すが太郎さん、どうもです (^^)/

 遺伝的による先天的な要素が個人に与える影響というモノは、確かにあると思いますので否定はしませんが、それ以上に、後天的な努力による影響の方がはるかに大きいと思います。
 それぞれの分野で活躍している人達は、やはり人並み以上の努力をしているという事だと思います。

 親が子供のために出来る事というのは、頼られた時に手助けをしてあげる・・・程度でイイんじゃないでしょうか (^^ゞ
 子供の居ない私がこんな事言っても、空しく聞こえてしまいますが(笑い)

投稿: 夢見るピーターパン | 2007年2月11日 (日) 10:00

 ポンポコさん、どうもです (^^)/

 世の中、どうしても家系とか血筋とかいうモノを気にしてしまうような風潮がまだまだ存在しているようです。
 先のお馬さんもそうですが、ペットなんかの世界では顕著なのではないでしょうか・・・
 そういう意識が我々人間の世界に与える影響というのは、取りも直さず「選民思想」へとつながっていくように思います。
 そういう意味でも、人工受精とかの不自然な出産には警鐘を鳴らしたいと思っている一人です。

投稿: 夢見るピーターパン | 2007年2月11日 (日) 10:16

ピーターパンさん、おひさしぶりです。
無事、網走から帰ってきました。
というと、出所したみたいですが。
よくスポーツ中継で、「なんとかDNA」とか、
頭が悪そうなアナウンサーが言ってますが、
ぼくあれ本当にいやなんですよ。
スポーツ選手を侮辱しているようで。

投稿: むうさん | 2007年2月13日 (火) 00:22

 むうさん、お疲れ様でした~ (^^)/

 DNA・・・私はこのことばがあまり好きではありません (__;)
 選民思想とまではいかなくても、医療の分野などではすでに体外受精とか、あるいはなんらかの病気のDNAを持った遺伝子を排除するとかの優生思想は存在しています。
 受精卵検診や男女の産み分けなどが当り前のように行われるようになったら・・・一見イイ事のように思われがちですが、とても恐い事だと思います。


投稿: 夢見るピーターパン | 2007年2月13日 (火) 08:10

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