硫黄島
先日のアカデミー賞でも、作品賞にノミネートされるなど、このところ急に注目度が上がった「硫黄島」・・・
その硫黄島を観光したいとの問い合わせが小笠原村観光協会などに相次いで寄せられ、にわか硫黄島ブームが起きているという・・・
現在、硫黄島への定期便のようなものは存在せず、一般の人の立ち入りはできないという事を私もこのニュースで初めて知った。事情を知らない人達が、話題の島に行ってみたいと思うのも無理からぬ事と思われる・・・
大方の遺族の方の声は、大勢の兵士たちが非業の死を遂げた島という事で、観光気分で島に来られても迷惑というモノが主流のようだ。まぁ、もっともな話しではある。
しかし、そういう島だからこそ、逆に一般公開して多くの人達に島の歴史を知らしめる事も大切なんじゃないだろうかとも思えるのだが・・・
玉砕は、何も硫黄島だけであったのではない。沖縄でも見られた・・・ (__;)
そして、兵士が中心の硫黄島とは違って、沖縄では一般の島民までもが多数犠牲になった。凄惨さという点では硫黄島の比ではないようにも思える・・・
しかし、沖縄では今も多くの方々が暮らしているし、決戦の地となった場所には「ひめゆりの塔」などの多くの慰霊碑が在り、他にも資料館のようなものさえ建てられて、修学旅行生などを始めとして連日多くの観光客が足を運んでいる。
そして、たとえ観光気分であったとしても、自分の足でかつての戦場を歩き、多くの資料や展示品、ビデオなどで当時の戦争の様子をホンの上辺だけではあるが窺い知る事ができる。
私は、こういう時代だからこそ、そういう事をキチンと伝えていく努力は大切なんじゃないかと思えるのだが・・・
沖縄ほど便のイイ所ではないから、硫黄島では観光は成り立たないとは思うが、せっかく行きたいと思う人が居るワケだから、ムゲに断わる事はないと思う・・・
定期ではなくても、「硫黄島体験ツアー」とか「硫黄島慰霊の旅」とか、名称はなんでもイイけど、一般に広く客を集めるような企画を折々に設けて、キチンとその筋に交渉して、旧島民や遺族でなくても島を訪れる事ができるようになれば、もっと国民にも身近な存在になるのではないだろうか・・・
臭いモノには蓋・・・というわけではないだろうが、一般の人達を島から遠ざける事で、過去の過ちや失敗を歴史から隠蔽しようとしているような印象さえ受ける・・・
なんとも不快な思いを抱かせられるニュースであった・・・ (__;)
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コメント
硫黄島の映画は見てみたいと思います。
子供のころ、戦車や軍艦のプラモデルに興味があり、戦争関連の雑誌をよく買って読んでいました。
その中で、印象的だったのが「硫黄島の玉砕」でした。
そんな硫黄島はあまり今までクローズアップされてこなかったけど、歴史を知る上でも、ツアーなどが出来るといいですね。
投稿: すが太郎 | 2007年3月 1日 (木) 19:41
すが太郎さん、どうもです (^^)/
σ(^-^; は、タミヤの1/35ミリタリーシリーズにはまっていました (^.^ゞポリポリ
ジオラマなども作って写真に納め、タミヤの「パチッ」にも応募した事があります(笑い) もちろん、採用は一度もありませんでしたが・・・ (^^;
軍艦や戦闘機も好きでしたが、いかんせんモトが大きいので、1/700のウォーターラインとか1/72の戦闘機とかでは物足りなくて、1/35のミリタリーシリーズに落ち着いたというわけです。
こんな事を言ったりすると、往往にして戦争肯定論者のように思われたりしますが、純粋に銃とか戦闘車両などの兵器類が好きなだけで、当然戦争が好きなわけではありません (^◇^) 。。。ケラケラ
投稿: 夢見るピーターパン | 2007年3月 1日 (木) 20:14
夢見るピーターパンさんの仰るような趣旨であれば、硫黄島ツアーは有効でしょうね。若い人たちにも戦争の悲惨さを知らしめるにも絶好の好機なんでしょう。
この映画を2度観てきました。今まで知ることの無かった玉砕の真相。戦争の愚かさを闇に葬り去るには、哀しすぎます。
投稿: ★なまはげ | 2007年3月 1日 (木) 20:17
なまはげさん、どうもです (^^)/
私は映画は見ていませんが、日本人は熱しやすく冷めやすいと言われています。せっかく人々の目が硫黄島に向いている今、この機をみすみす逃す手はないんじゃないかと思うのが私の意見です。
行ってみたいと思う人が居るなら、多少の事には目を瞑ってでも、かなえてあげた方がイイと思うんですよ。
もしかすると、硫黄島が人々の話題に登るのなんてこれっきりになる事だってあり得るわけで・・・ (^^;
そうならないためにも、ブームに乗るのは決して悪い事だとは思えない・・・
投稿: 夢見るピーターパン | 2007年3月 1日 (木) 21:07