北桜英敏
最近ではほとんど見られなくなってしまった、大相撲での「時間前の立ち合い」・・・
今日、十両同士の取り組みではあるが、北桜と琉鵬との一番で時間前に立つ取り組みが見られた。
聞けば、先場所もこの二人は時間前に立ったという・・・
どうも日本人というのは「形」に囚われる事が多く、力士達も仕切りは制限時間いっぱいまで繰り返すのが作法であり、それが当り前だと思っている嫌いがある。
だから、仕切りの間両者の間に緊張感もなく、そんな仕切りを見せられてもただ退屈なだけだ(苦笑)
両者がいつ立つかわからなければ、見ている方にも自然と緊張感が伝わる。
このヘンの苦言については過去にも述べた。
http://yume-peterpan.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_c4c4.html
この北桜という力士、トシをとってますますイイ力士になってきたように思う。
それまでは他の力士達と同様に、自分の事で精一杯だったのに、水戸泉に倣って派手な塩撒きをするようになってから変わった。
派手に塩を撒くと観客が喜ぶ・・・
この事を肌で感じてから、常に観客の事を考えるようになったようだ。
パフォーマンスで客受けしている力士に高見盛が居るが、彼の場合はあくまでも自分本位のパフォーマンスでしかないが、北桜の場合はそうではない。勝っても負けても客が喜んでくれるならなんでもする。
もう、年齢からいっても上位の力士達には通用しないとわかると、自分が協会やファンに対して何ができるのか、そして自分の役割がなんなのかをしっかりと自覚しているフシがある。
塩撒きで観客を湧かせ、元気な相撲でさらに観客を魅了し、引き上げる花道では観客に握手やサインでサービスをする・・・
その上、インタビューを求められると、実に味のあることばを残してくれる(笑い)
こういう、粋な力士が居てくれるのはありがたい事だ。
中日を終わって、5勝3敗! まだまだ元気な 35才!
北桜英敏、いつまでも見ていたい力士だ (^^)v
| 固定リンク
コメント
いよいよ来ましたね。北桜。
ぼくが一番好きな力士です。
そう。限界を知っているから、
サービスに徹する。
当たり前です。客商売ですから。
北桜がいいのは、塩まいた後のあの形でしょうか。なかなか、できないですよね。
あと、形になっているのは朝青龍ぐらいですよね。
投稿: むうさん | 2007年3月19日 (月) 04:35
むうさん、どうもです (^^)/
私も含めて、人はどうも不平や不満はすぐ口にするクセに、誉めたりする事は苦手のようです(笑い)
先日の、俊輔や清原のように、ダメ出しをする記事は書きやすいんですが、持ち上げる記事はどうしても少なくなってしまう・・・ (^^;
客商売だからというむうさんのご意見はもっともなのですが、それをわかっている力士達が果たして何人居るのか・・・
北桜の他にすぐ名前が挙がるのは、朝青龍と安馬くらいかな(笑い)
貴乃花なんて全く考えてませんでしたから・・・ (__;)
北桜の、塩を撒いた後の下から見上げる姿はおもしろいというか、俗な言い方だとカッコいいです (^^)v
ああいう事をする力士は居ませんでしたからねぇ (o^∇^o)ノ
投稿: 夢見るピーターパン | 2007年3月19日 (月) 08:34