命の重さ
先日、踏切内で自殺を計ろうとした女性を救おうとして、東武東上線の電車に跳ねられて亡くなった警視庁板橋署の宮本邦彦警部に対し、旭日双光章の緊急叙勲が決まったと報じられた。
ちょっと待ってほしい。確かに彼の行動はりっぱだったし、賞賛にも値するだろう。しかし、叙勲は別だろう。
今までに仕事に殉じた警察官は彼だけではないだろう。なのになぜ宮本氏だけが特別に叙勲されるのか・・・
私は宮本氏に対して特別どうこういうような悪意を抱いているわけではない。しかし、彼の殉職に対しては二階級特進で「警部」になっている。殉職警官に対する一般的な昇進だけでは不十分だとでも言うのだろうか・・・
氏の殉職のニュースは大きく報じられ、社会的にも話題となった。勤務していた交番には今も花束を供える方が後を絶たないという・・・
折も折、安倍内閣の支持率はとうとう 5割を割って、不支持が支持を上回ったと報じられたばかりだ。人気取りのための緊急叙勲と勘繰られても仕方ないのではないか・・・(怒り)
ことばは悪いが、亡くなった宮本警部の人気を利用しようとしたのなら、叙勲は逆に彼の死を冒涜する行為だと思うのだが・・・ (__;)
同じ仕事をして、職に殉じ、勲章を貰える人と貰えない人が居る・・・
命の重さに軽重はないとはよく言われることばですが、現実には軽んじられる命と、重んじられる命が間違いなく存在するという事ではないのか・・・ (ノ_-;)ハア…
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コメント
勲章の次は、記念碑か・・・ (__;)
この一件、どこまでエスカレートするのだろう・・・
ただ、今回の記念碑は、市民の側からの声という事だけが救いだ・・・
寄付で作るのなら何も口を挟む筋合いでもないし・・・ (^^;
投稿: 夢見るピーターパン | 2007年3月 9日 (金) 13:37