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2007年4月 9日 (月)

血液型

 血液型といえば、A型、B型、AB型、そしてO型という事になりますが、輸血の際にはそれぞれの血液型が一致していないと拒否反応が起きるため、どうしても在庫に偏りができ、その管理には頭を痛める事が多い・・・

 

 先日、ハーバード大などの国際研究チームが、A・B・AB型の赤血球をO型の赤血球に変える事のできる酵素を開発したと発表した。
 実験では、この酵素を用いて「O型」以外の赤血球200mlを1時間処理すると、ほとんどの赤血球がO型になったというものだ。
 O型の血液は、どの血液型にも輸血できるために、大量の赤血球を処理できるようになれば、医療界では画期的な出来事となるために、この研究への期待は高い。

 

 今更ですけれど、赤血球の抗原にはAとBの二種類があります。

 Aだけを持つ人・・・・・ A型
 Bだけを持つ人・・・・・ B型
 AとBの両方を持つ人・・・・・ AB型
 そして、そのどちらも持たない人・・・・・ O型

 

 これは、ABO式血液型と呼ばれ、1900年にオーストリアの医学者カール・ラントシュタイナーにより発見され、翌年に論文発表された事を受け、医療現場を中心に広く用いられるようになった。

 

 しかし、皆さんは不思議に思った事はありませんか?
 なぜ「A型」と「B型」以外の血液が「O型」なんだろうと・・・ (^^;
 普通に考えれば、AとBがあれば、次はCとなるわけで、なぜ「C型」でなくて、「O型」なんて名前を付けてしまったんだろうと・・・(苦笑)

 私は、物事をまっすぐに見る事は少なくて、いつも斜めから見るのがクセになっているので、つい、そういう「どうでもイイ事」が気になってしまうのです (^.^ゞポリポリ
 別な表現だと、ヘソ曲がりとも言いますが・・・ (^◇^) 。。。ケラケラ
 学校の授業などで、血液型の種類は、AとBとOと言われれば、そのまま素直に受け入れるのが一般の人なんでしょうが・・・ (^^;  

 

 実は、ラントシュナイターは当初、A・B・Cの3つの血液型を発見したと伝えられています・・・
 しかし、彼の書いたレポートを見た第三者が「C」の文字を「O」に見間違えたというのが「O型」誕生のかなり有力な説です。

 でも、私はこの説にはかなり否定的だ (^.^ゞポリポリ
 だって、レポートに書いてあった「C型」という文字は、一つや二つじゃなかったと思いませんか?
 かりにも研究論文なワケだから相当膨大な書類になっているはず・・・
 そこに書いてある「C型」という文字を、全部「O型」と見間違えたというのはかなりムリがありますよね(笑い)
 よほどラントシュナイターの文字に変なクセがない限り、そういう事は無いと思われます。

 

 先に「O型」とは、AとBの両方の抗原を持たないモノと書いた。

 この「持っていない」という点が重要で、どちらの抗原も持っていないから「O型」の血液は「A型」にも「B型」にも拒否反応を起こさずに輸血する事ができるワケだ。
 だから、ラントシュナイターは、どちらの抗原も無いという意味で「0型(ゼロ型)」と名付けたという説も有り、私はこちらの説を支持している。

 そして、この「ゼロ型」を第三者が見て、AとBなら「0型」の0という文字は、普通数字のゼロだとは考えない。そこでアルファベットの「O」だと勘違いして「オー型」と呼ばれるようになってしまったと・・・ (^^;

 ただの見間違いというよりも、こちらの説の方が論理的で少しは説得力があるように思いませんか(笑い)

 

 いずれにしても、血液自体は今のところ人工的に作り出す事はできない。
 先の研究が実用化すれば、今よりもたくさんの命を救える可能性が生まれる。
 素晴らしい研究だと正直私も思います・・・が・・・ (^^;

 以下は私の妄想ですが、もしかしてバイオ技術がもっと進歩して、ヒトゲノムの解析が進み、DNAを操作できるようになれば、将来的にはAとBの両方の抗原を排除して、人間の血液型は全て「O型」になってしまう可能性だって有り得るワケで・・・ (^^;
 だって、合理的に考えれば、血液型は1種類だけの方が輸血の際に悩まなくて良いし、よけいな手順を踏まなくて良い分、簡単で間違いも無いから・・・(爆笑)

 人間というモノは、往往にしてそういう恐ろしい事を平気で考えてしまうもののようだ・・・ (__;)
 それが、世のため、人のためと信じて・・・

 

 この世の中に「ムダなもの」などは存在しない・・・というのが私の持論だ。
 何のために赤血球の中にAとBという二つの抗原があるのか・・・
 邪魔なものは無くしてしまえと安直に考える前に、もう一度考えてみる事が必要なんじゃないだろうか・・・

 きっと、そこには何か存在する理由があるはずだ・・・

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コメント

こんばんは^^

一時期、血液型占いが流行、現在も血液型で
性格判断する方もいますが、占星術と同じで
僅かなサンプルで判断するアホな事と思ってるのは
ボクだけかな?

血液型を統一使用という研究は、かなり古くから
あるらしいのですよ^^
ボクの聞いてる話しでは、昭和の初期からあるそうです。
無論、軍事目的ですが^^;

ちなみにボクは、B型です^^;

投稿: ポンポコ | 2007年4月 9日 (月) 20:49

 ポンポコさん、どうもです (^^)/

 私は件の「O型」です (^.^ゞポリポリ
 やはり、そういう事を考える輩は居らっしゃるのですね (^^;
 同じにしてみたところで、決してイイ事ばかりではないと思うのですが(苦笑)

 血液型占いを信じる信じないは別にして、人間の性格をたかだか4種類に分けられるワケはないと思うのですが・・・ (^◇^) 。。。ケラケラ
 よく考えれば、判りそうなモンですよね (^^;

投稿: 夢見るピーターパン | 2007年4月 9日 (月) 21:20

私はO型です。
すべてに貢献できるのは光栄です。
でも、人の性格は4つには別けられませんよね。
同じO型でもそれぞれの考え方が違いますから。

投稿: すが太郎 | 2007年4月 9日 (月) 22:43

 すが太郎さん、どうもです (^^)/

 一応、全ての血液型に輸血できる「O型」ですが、現在では緊急時で血液型が不明の時ぐらいしか他の型には輸血は行われていないそうです。

 私も血液型とかの占いはそれほど信じているわけではありませんが、信じている人は、いろいろと反論も考えているようです (^^;
 同じO型でも、牡牛座のO型とか、兎年のO型とか・・・
 それなら、一応はたくさんの性格に対応できますから(爆笑)

投稿: 夢見るピーターパン | 2007年4月10日 (火) 00:12

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