« 女装 | トップページ | 箸の先 »

2007年4月18日 (水)

灯台

 「とうだい もとくらし」・・・ 日本人なら、誰でも耳にした事のあるであろうことばで、その意味についてもほとんどの方が正確ではないにしても、まぁ間違いではない程度には答えられる一般常識的な常套句でもある。

 でも、知られているワリには、意外と細かい点でおろそかになっているのもこのことばの大きな特徴だ。

 

 まず、このことばを漢字で書いた場合に「灯台暗し」と書く人が少なくない・・・
 もちろん、これは間違いだ(笑い)
 正確には「灯台暗し」と書く・・・ (^^;
 ことばの意味を考えれば、下側が暗いという事なので納得頂けると思う。

 中には「東大モトクラシー」なんて思っているお若い方も居たりして・・・ (^^;
 デモクラシーじゃないっつ~の(爆笑)

 

 次に「灯台」であるが、海に面した岬などに立っている「灯台」の事だと思っている方も実に多い・・・

 まぁ、海の灯台だと考えても、ことばの意味に不都合はないから、間違いだと声を大にして言うほどの事でもないが・・・(苦笑)

20070417001 でも、本来は電気が普及する以前に、室内照明具として使われたモノの事を指している。時代劇などでは、アンドンと並んで、この灯台もしばしば出てくる・・・
 足が細長く、てっぺんに皿が取り付けてあって、そこに油を溜めて、芯に火を灯して使われた。

 油ではなく、ロウソクを用いたものは燭台と呼ばれる・・・

 いずれにしても、今は見かける事はまず無いから、灯台と言えば海に立っている灯台を思い浮かべるのは無理も無いのかもしれない(笑い)
 しかし、「灯台下暗し」ということばが、海の灯台ができるはるか昔からあったであろう事を考えれば、海の灯台ではないだろう事は納得いただけるのではないか。

 

 その海に立っている「灯台」ですが、そこに勤務して気象情報を船舶に送信したり、灯台のメンテナンスなどをする人達を一般に「灯台守」と呼び、長い間沖を行く船員たちの支えになって来た。

 しかし、灯台の自動化が進み、無人化された灯台が主流となり、灯台守は必要無くなった・・・ (^^;

 

20061204001  昨年の11月11日、最後まで有人灯台として職員たちが常駐していた、長崎県沖の五島列島の南西約80キロに位置する「女島」の灯台が完全自動化され、翌12日からは無人の灯台となって、国内に約3300あるすべての灯台から「灯台守」は消えたと報じられた・・・

 この灯台は、かつて「喜びも悲しみも幾歳月」という映画の舞台にもなった、80年近くの歴史を持つ由緒ある灯台だ。

 

20061204002  昭和32年に、佐田啓二と高峰秀子の主演で制作された「喜びも悲しみも幾歳月」は、後にテレビで放送されたものを見た。

 「おいら岬の灯台守は・・・」と映画の中で挿入歌としても使われた主題歌は大ヒットを飛ばし、レコードも飛ぶように売れたという・・・
 もちろん、私もこの曲は大好きだ。

 

 後に、木下恵介自身が、加藤剛と大原麗子を起用して現代風にリメイクを行った「新・喜びも悲しみも幾歳月」も同じくテレビで見た (^.^ゞポリポリ

 どちらも感動的な映画で、涙もろくなった私はついウルウルしてしまった・・・ (^^;

 「新」はともかくとして、佐田啓二の作品の方は何度か繰り返して見たので、思い入れはひとしおだ (^^ゞ
 ちなみに「新」の方には、佐田啓二の息子である中井貴一が、加藤剛の娘と結婚する義理の息子役で出ています(笑い)

 また、先日亡くなった植木等が、加藤剛の父親という役で、一人寂しく老後を送る男やもめの役を演じて、第10回日本アカデミー賞において、最優秀助演男優賞を獲得しています (^^)v

|

« 女装 | トップページ | 箸の先 »

コメント

ははは。恥ずかしながら、
私も「海の灯台」だと思っていました。
失格ですね。職業柄。
植木さん、はまり役でしたね。
寂しすぎましたが。

投稿: むうさん | 2007年4月18日 (水) 18:44

 むうさん、どうもです (^^)/

 「海の灯台」派でしたか・・・(笑い)
 これ、知っている方が不思議なのかもしれないですよ、現代じゃ・・・ (^.^ゞポリポリ

 歴史を考えれば、海の灯台なんてそれほど年代がかったものじゃないから、言われてみればそうかと思うのかもしれないけれど、見た事ないものを知識として覚えろと言ってもねぇ・・・ (^^;

 第一、海の灯台でも意味的にはぜんぜん問題ないもの、今更昔の照明具を持ち出すまでもないのかも・・・

投稿: 夢見るピーターパン | 2007年4月18日 (水) 19:47

むうさんと同じです。

灯台は海の案内人。

その、港へ導くために港を知り尽くしている灯台なのにもかかわらず、光が届かない足元に落とし穴があるよー
近場の舟は、気をつけてねー

という風に、今まで思っていました。

投稿: すが太郎 | 2007年4月18日 (水) 23:51

 すが太郎さん、どうもです (^^)/

 やっぱ、そうですよねぇ・・・ (^^;
 間違いとはいえ、こんなにピッタリことばがはまるのも珍しいのかも(笑い)
 もう、最初から海の灯台のことだと言ってもイイのかもしれませんね (^^;

投稿: 夢見るピーターパン | 2007年4月19日 (木) 03:23

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 灯台:

« 女装 | トップページ | 箸の先 »