« 今日の車窓から | トップページ | インスタントラーメンさくら »

2007年6月26日 (火)

よこはま・たそがれ

 よこはま たそがれ ホテルの小部屋
 くちづけ 残り香 煙草のけむり
 ブルース 口笛 女の涙
 あの人は 行って行ってしまった
 あの人は 行って行ってしまった
 もう帰らない

  裏町 スナック 酔えないお酒
  ゆきずり 嘘つき 気まぐれ男
  あてない 恋唄 流しのギター
  あの人は 行って行ってしまった
  あの人は 行って行ってしまった
  もうよその人

 木枯し 想い出 グレーのコート
 あきらめ 水色 つめたい夜明け
 海鳴り 灯台 一羽のかもめ
 あの人は 行って行ってしまった
 あの人は 行って行ってしまった
 もうおしまいね

 

 これは、五木ひろしのデビュー曲で「よこはま・たそがれ」という有名な演歌ですが、これを作詞したのは山口洋子です。
 私は、文学的な知識も才能もありませんが、この歌詞はメチャ凄い歌詞だなぁと個人的に思っています。

 詩というものは、極力枝葉を削ぎ落し、出きるだけスリムに仕上げるのが基本です。そこが私には苦手なところで・・・ (^.^ゞポリポリ
 そういう意味では、この「よこはま・たそがれ」は「詩」としての究極の姿なのではないでしょうか・・・

 なにしろ、単語をただ並べただけで一切説明らしいものはないのに、情景が浮かんで来るというのは凄い事だなぁと・・・(笑い)


 文章になっているのは、唯一、最後の「あの人は 行って行ってしまった・・・」というこの部分だけで、あとは見事に単語を並べただけで書かれています。
 しかし、ナンの説明も無くても、この女性がどういう状況におかれているのかは手に取るように伝わって来ます。

 

 見るからにスリムで、書けそうで書けない、究極の詩だと私は思っています。

 ことばを並べただけのようなスタイルの、最近の「歌詞のない歌」とは、一見似てはいますが、完成度は明らかに違います。

|

« 今日の車窓から | トップページ | インスタントラーメンさくら »

コメント

文章にしてみれば、本当に単語を並べた歌ですね。
でも、ピーターパンの言うとおり、これらの言葉で歌を表現するとはすごいことなのかも・・・

投稿: すが太郎 | 2007年6月26日 (火) 23:27

 すが太郎さん、どうもです (^^)/

 ね、凄いと思いませんか(笑い)
 少なくても、私にはこんな詩は書けません (^^;
 脱帽です (^_^ゞポリポリ

投稿: 夢見るピーターパン | 2007年6月26日 (火) 23:37

この詞について、ちょっと発見した事あり。
ハンガリーのアディ・エンドレという詩人が
1907年に刊行した「血と金」という詩集に
「ひとり海辺で」という作品があり、こんなフレーズで始まる。

   海辺、たそがれ、ホテルの小部屋。
   あの人は行ってしまった。
   もう逢うことはない。
   あの人は行ってしまった。
   もう逢うことはない。

どうもこれを拝借したような気が・・・
1907年の作品だから盗作云々は問題ないのでしょうけど。

投稿: ken2004 | 2007年7月 9日 (月) 17:19

  ken2004さん、どうもです (^^)/

 なるほど、なるほど・・・
 文学好きな人なら、どこかでそういうモノを目にしていた可能性も高いでしょうね。
 文学や音楽の世界では、どうしても盗作の問題はついてまわりますが、セーフとアウトの境目がどこからなのか、なかなか難しい問題だと思います。
 いずれにしても、発表から30年以上経っても大きなクレームがつかないという事は、セーフという事なのでしょう(笑い)

 今後とも当「居酒屋」をよろしくお願いします (o^∇^o)ノ

投稿: 夢見るピーターパン | 2007年7月 9日 (月) 18:00

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/179664/15561807

この記事へのトラックバック一覧です: よこはま・たそがれ:

« 今日の車窓から | トップページ | インスタントラーメンさくら »