エコ買い
昨日、TBSラジオの「えびシャケ!」のコーナーを聞いていて、こんな広告があった事を知った・・・
私自身は、新聞を取っていない事もあって全く知らなかったのだけれど、この広告は新聞の全面広告として何回か掲載されたのだという・・・
そして、昨年度の新聞広告クリエーティブコンテストにおいて最優秀賞を受賞したという事も・・・
この広告には、左下に小さな文字でこの広告の主旨が書かれています。
それを拡大したのが上の写真ですが、皆さんはこの文を読んでどのように思うのでしょうか?
「なるほど」と納得する方も多いのではないだろうか・・・
私も、最初この文をラジオで紹介された時にはなるほどなぁ、そういう考え方もあるのか・・・と思ったんですが、続いてこの広告に対する反論記事があった事が紹介され、あらためて言い分を比較した場合、反論記事の方に分があるように思われてきた・・・
なるほど、消費者が店頭で古いモノから順に買っていけば、廃棄処分にされるような売れ残りは無くなるという言い分はもっともだと思う。「先入れ先出し」は在庫管理の基本だ。
しかし、この広告の主旨は明らかに間違っている!
売れ残りが出て、廃棄処分にされる牛乳が大量に出るのは、とてももったいない事ではあるが、はたしてそれは消費者が新しい牛乳から買っていくせいなのか?
違うだろう、店側の商品管理がズサンだから売れ残りが出るんだよ!
発注数を的確に把握し、売れ残りが出る前に値引き販売などの工夫をして在庫を常に管理していれば、廃棄処分になるような牛乳なんて出ないんだよ。もし、廃棄処分にしなければならないような牛乳が出たとしたら、それは担当者がマトモな仕事をしていなかった何よりの証拠でしょ。
自分たちの手抜きや無能さの尻ぬぐいを消費者にさせるんじゃないよ(怒り)
消費者にはお金と引き換えに、商品を「選ぶ」権利がある。同じ代金を払うのなら少しでも良いものを手に入れようとするのは消費者なら当たり前の事で、それを「古いモノから買え」と強要されるのはとんでもない事だ。こういう事が当たり前に行われているという事はとても恐ろしい事だと気付く必要がある。
まるで、戦時中の食料の配給みたいじゃないか (^^;
もちろん、この広告に共感して、自らの意志で古い牛乳を買おうという事を否定するものではない。それぞれに主義や主張はあるだろうから、そういう人が居ても何も不思議ではない。
しかし、皆にそれを押しつけようとするのはいかがなものかと言いたいのさ。
この広告に書かれているように、「手前に並んでいる古い牛乳を買う」事が「賢い主婦」だとしたら、奥に並んでいる牛乳を引っ張り出して買っている主婦は「賢くない主婦」、わかりやすく言えば「バカな主婦」だという事になる・・・
違うだろう、奥の牛乳を手にする主婦の方が賢いんだよ (^^)v
だって、手前の古い牛乳を買っている主婦は、果物や野菜を買う時にも、わざわざ痛みかかった古い果物や野菜から手に取っているかい?
そこまでやっているなら私は何も言わない。なかなかできる事じゃないから素直に私も喝采を送ろう (*^^)// パチパチ・・・
しかし、たいていは、新鮮で色艶の良い果物や野菜を選ぶんじゃないの?
果物や野菜だって、売れ残りが出れば廃棄処分にされるわけで、そうならないようにするためには、賢い主婦は痛みかかった売れそうもない商品から手にしなければいけないという事になる・・・
だから、この広告の主旨は根本的に間違っていると私は思う。
売れ残りを出さない工夫をする事は、「消費者」に求められる事ではなくて、「売り手」に求められるべき事ナンだよ。
消費者に求められるのは、「古い」モノを買う事ではなくて、買ったモノを「無駄なく」使い切るという事でしょ (^^)v
「エコ買い」なんて「詭弁」を用いて、問題をすり替えるんじゃないよ(怒り)
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コメント
こんにちは^^
私も在庫管理、売り手の問題だと思いますよ。
最後の1本になれば、日付に関係なく買うもの。
あと、2~3日ぐらいの違いで値引きしてあれば、それも買います。
投稿: kyoro | 2007年11月21日 (水) 12:52
kyoroさん、どうもです (^^)/
だよねぇ・・・(笑い)
少なくても、選択の自由は認めていただかなければ・・・
投稿: 夢見るピーターパン | 2007年11月21日 (水) 13:38