同じ事をするなら
これは、先日私がよく利用しているガソリンスタンドから頂いて来た来年のカレンダーです。
大きくて見やすいという事もあり、毎年ここのカレンダーは必ず貰っています (^^)v
今時分だと、多くの会社やお店とかで、自分の会社の名前の入ったカレンダーをお客さんに配ったりする事はよくある話しです。
カレンダーは、1年間を通してお客さんの目に入るところにかけられる事が多いので、使ってもらえればこれほど効果的な宣伝物もないわけで、他の宣伝物から比べれば値が張るものですが、配る会社としてはけっこう力を入れているものです。
で、多くの場合、バイト等の人が印刷所から送られて来たカレンダーをこのように丸めてビニールの袋に入れる作業を行う事になります。
ただ、この単純な作業にもそれなりに「意味」があるので、それがわからないまま行っても、ヘタをするとやり直しなんて事にもなりかねません・・・ (^^;
ポイントは、印刷面を内側にして丸めるか、外側にして丸めるかというだけの事なのですが、皆さんがカレンダーを丸めるようにと言いつけられたら、下のどちらの方法で丸めますか?
カレンダーですから、印刷面が重要な事は誰にでもわかります。
その大事な印刷面を、汚れないようにと内側にして丸めようと考える人がけっこう多いのです。
私も、19才の暮れに、この作業を言いつけられ、一箱50部を丸め終わり、社長に報告して、やり直しを命じられた苦い思い出があります・・・ (^^;
その時には、社長はただ「丸めて袋に入れておくように」としか指示をしなかったので、深い事は考えずに、ただそれまでの私の「常識」にしたがって、大切な印刷面を内側にして丸めたのです。
しかし、社長が言うには、これではどこからもらったカレンダーなのかわからないだろうと・・・ (^.^ゞポリポリ
お客さんは、あちこちからいくつかのカレンダーをもらって来ます。その中に何も書かれていない真っ白なカレンダーが有ったらどこからもらって来たカレンダーなのかわかりませんよね。
左の二つのカレンダーを見比べれば、違いは一目瞭然です (^^)v
お客さんに配るカレンダーは、いわば名刺と同じですから、その会社の名前が見えない事には配ってもナンの意味もない事になります。
このように「作業」には、必ずなんらかの「意味」があって行われます。
印刷面を内側にして丸めようと外側にして丸めようと、作業自体に大きな違いは有りません。
しかし、このように作業の結果は雲泥の差となって現われます・・・ (^^;
これが、一方の作業に特別な手順が必要なら話しが違いますが、作業自体がほとんど変わらないのなら、あとは仕上がりの問題という事になります。
それなら、より効果的な仕上がりになるように仕事をしなくてはなりません (^^)v
印刷面を外側にして丸める事には、他にもメリットが有ります。
袋から取り出した時に、凸状に反っているからです。これが内側にして丸めてあると凹状に反っている事になります。
凹状に反っていると、壁にかけた時に下側が壁から離れてしまいます。しかし凸状だとカレンダーの真ん中は盛り上がりますが、上下はしっかりと壁にくっつくのです (^^)v
そして、かけておくだけで、カレンダー自身の重みで自然と平らになるのです。
こんなところにも、印刷面を外側にして丸めるメリットが有るわけです。
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