殺人
山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審で、広島高裁は22日、殺人罪などに問われた犯行時18歳の元少年に対し、死刑判決を言い渡したと報じられた。
この事件に関しては、私なりに思うところもあるけれど、一言でいえば至極妥当な判決だったと思う。
それはおいといて、今日はチョッと別の視点からこの事件を語ってみたい。
この少年は、「殺人」を犯して裁かれたわけだけれど、どうして人が人を殺してはいけないのだろう・・・
そんな事を考えた事はありませんか?
よく子供に「どうして人を殺してはいけないの?」とか「どうして人の物を盗ってはいけないの?」などと質問されてうまく説明できなかったなどというハナシを聞く事があります (^^;
人を殺す事や人の物を盗る事は悪い事、してはいけない事という事は誰でも知っていますが、どうしてダメなのかという事になると、とたんに歯切れが悪くなってしまいます・・・ (^^;
そして、返ってくる答えは「法律で決まっているから」とか、「とにかく悪い事だから」とかの要領を得ないモノが多かったりする・・・
当たり前すぎて、誰も深くは考えた事など無いというのがホントのところナンじゃないかな。
これは、そんなに難しく考えるような事ではない。
一言でいえば「自分の身や財産を守るため」であり、集団生活をしていくウチに暗黙の了解で決められた事だからです。
もし、誰でも人を殺しても良いとか、誰の物でも盗って良いという事になっていたら、いつ自分の命や財産が奪われるかわからないから、安心して生活する事などできません。
「人を殺しても良いとか、人の物を盗っても良い」という事は「自分が殺されても良い、あるいは自分の物を盗られても良い」という事の裏返しですから・・・ (^^;
ですから、人の命を奪った者にはそれ相当の「罰」が与えられなければなりません。
ここが重要な事で、いい加減な「罰」では意味がないのです。絶対にやってはいけないのだという事を知らしめるためにも、相当な抑止力のある「罰」でなければなりません。
ですから、「死刑」も選択肢の中に当然無ければならないと私は思っています。
昨今では、死刑は野蛮な事であるとされ、廃止論者も相当数いらっしゃいますが、そういう方々は机上の空論を語っているに過ぎず、あまりにも現実を知らなさすぎナンじゃないのかなと・・・ (__;)
死ぬ事よりも、一生をかけて償う事の方がはるかに辛い事で、価値があるみたいな事をおっしゃるわけで、いいたい事は私にもわかるのですが、はっきり言って無用な人間に食わせる食料や吸わせる空気がもったいないと私は思うのですよ (^^;
えん罪の可能性が否定できない状況にあるのならまだしも、明らかに犯人が特定できている場合には、死刑にして処刑してしまえば、その受刑者のために用意されている部屋も食料も必要ではなくなるワケですから・・・
第一、被害者の遺族の心情を考えると、加害者がこの世の中のどこかでいまだに生きているというだけで、理不尽だと思い、やるせなさに身を焦がされる思いなのではないでしょうか・・・
「罪を償う」事はとても尊い事ではありますが、罪を償ったからといって亡くなった被害者が生き返るわけではありません。
自らが行った行為がどれだけ非道な事だったのか、加害者に再認識させるためにも、一日も早く死刑が確定し、速やかに処刑される事を望んでいます。
昨今では、特になんの理由もなく、「誰でもよかった、人を殺してみたかった」などと、ぬけぬけと取り調べで語る「人でなし」も見かけるようになりました。そういう輩たちに対して、今の刑法の罰則は軽すぎるんじゃないのかと私なんかは思っています。
単純に、刑を重くすれば犯罪が減るなどとは思っていませんが、少なくても被害者や遺族たちに対する心のケアの一つにはなると思っています。
どんな犯罪者であっても、生きている人に対しては人権が認められているのに、被害者や遺族の人たちに対する人権はないがしろにされすぎナンじゃないのか (ノ_-;)ハア…
たとえ少年であっても、「人でなし」にはそれなりの厳罰を持って臨んで欲しいと願わずにはいられません・・・ (__;) そうでないと、安心して生活などできませんよ。
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コメント
こんにちは いつもどうもです。
T.B有難う御座いました。自分のブログも
見ないのだから、困ったものです。ご貴殿の
T.Bもうっかりして気が付かないところでした。
いつもながらご立派な御意見に感心しております。
今回の死刑判決は当然だと思いますが、犯人の少年は
18歳だから死刑にはならないと、初めからタカを
くくっていた節があります。判例に拘らずその
事案に相当する判決はよかったと思います。
日本の刑罰でどうも納得いかないのは『無期懲役』です。
アメリカでは懲役100年とか、200年とかいうのがありますが、
それは論外としても、死刑と無期では天と地の差がある
のが問題です。人によって違うでしょうが大体無期は
16,7年で出られると言う話を聞いております。『無期』ではなく、
独居房での終身刑にすれば、死ぬより辛いはずです。
それなら死刑廃止にしてもよいのじゃないでしょうか。
でも御貴殿の仰る通り無駄な飯と空気もですが、
無駄な施設と人件費がかかることを考えれば、
死刑は止むを得ないでしょう。抑止力として死刑は
廃止出来ないでしょう。長くなってすみません。
投稿: 偏屈オヤジ | 2008年4月25日 (金) 09:27
偏屈オヤジさん、どうもです (^^)/
おっしゃるとおり、無くしてイイと思います。代りにどうしても終身刑という刑が必要だと思います。
前科を持つ人の再犯率を考えれば、社会に戻すべきではないと思える人間も居るわけで、そういう人間を刑が終わったからと出所させてしまうのはいかがなものかと・・・
投稿: 夢見るピーターパン | 2008年4月25日 (金) 19:26