府馬の大クス
先日、ネッ友さんのブログで「クスノキ」の記事を目にしました。
クスノキというのは、名前は知っていますが、私にはあまり馴染みのない木で、木を見てもどれがクスノキなのか正直よくわからなかったりします (^.^; ポリポリ
で、仕事でたまに通る道筋に、名物のクスノキがあった事を思いだし、機会があったら記事にしてみようと思っていた矢先、そんな仕事の依頼を受けたので、これ幸いと写真に納めてきました (^^)v
タイトルにも書きましたが、このクスノキの名前は「府馬の大クス」といいまして、千葉県の北部、香取市(合併以前の旧地名は香取郡山田町)の府馬地内にある、樹齢1300年から1500年を超えているんじゃないかといわれている巨樹で、大正時代に国の天然記念物に指定されています。
場所は、「ここ」です( ^-^)/ ♪
このクスノキを見るのは初めてですが、県道からの入り口や道筋にはご覧のような大きな案内板や標識がありますから、迷うことなく目的のクスノキの場所まで行く事ができました。
行ってみて初めてわかった事なんですが、この巨樹は「大クス」と呼ばれてはいますが、実際には「タブノキ」だそうで、地元の人たちが「タブノキ」を「イヌグス」と呼んでいたために、国が天然記念物として指定した時にも「クスノキ」として分類されてしまったのが今に至っているという事です (^^;
「大クス」という名前が、長い間通り名として使われていたために、タブノキと判明した現在でもクスの名前がそのまま残されているという事で・・・ (^.^; ポリポリ
これが、「府馬の大クス」の在る宇賀神社の境内です。この大クスは、この神社が宝亀4年(773年)に建立された時にはすでにここに在ったといわれ、以来ご神木としてこの土地の人たちの信仰を受け続けてきたという事で・・・
江戸時代の、元禄のころに、大クスの北側の枝が地上に垂れて地面に接し、そこから根を張って、生長したものが「子グス」と呼ばれています。
現在では大クスと子グスをつなぐ中間の枝は枯れてしまってそれぞれ独立した樹になっています。
上の図は、江戸時代に描かれた「府馬の大クス」で、宮負定雄著の「下総名勝図絵」からの引用です。
この頃には、大クスと子グスがまだつながっている様子が描かれています。
これが、現在の「子グス」です。「大クス」のそばに根を張っている様子が見て取れます。
下の2枚は、「子グス」の方から「大クス」を見たところです。後ろに「大クス」の幹が見えます (^^)v
この神社の背後は、以前は畑になっていて、神社全体がうっそうとした林に囲まれていたそうですが、2~3年前に整備が行われ、現在ではご覧のような公園になっています。
「大クス」が祀られている神社としての風情が無くなったという声もあるようですが、私はこちらの方が好きだなぁ(笑い)
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今日はソフトボールの試合が予定されていたのですが、7時頃から降り出した雨が本降りとなったために中止となってしまいました (^.^; ポリポリ
今日の記事はソフトボールの試合の結果を予定していたのですが、そういうわけで前倒ししてアップしてみました・・・ (^_^ゞポリポリ
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コメント
元禄のころの絵も、いまの写真も迫力があってすばらしい。
おろかな人間たちを見守ってきたわけですね。
投稿: むうさん | 2008年4月28日 (月) 01:25
むうさん、どうもです (^^)/
一口に、樹齢何百年とか言いますが、それだってスゴイ事なんですが、この樹は千年以上ですからねぇ、信じられませんよ (^^;
屋久島の杉も千年以上のモノがたくさんあるようですが、離島での千年と関東での千年は比較にはならないと思います。
いろんな人災や天災が考えられる中、今日も人々の生活を見守りつつ、生き続けているんですね。
投稿: 夢見るピーターパン | 2008年4月28日 (月) 07:30