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2008年8月 9日 (土)

赤塚不二夫が逝く・・・

 「天才バカボン」「おそ松くん」などのギャグ漫画で一世を風靡した漫画家の赤塚不二夫氏が、2日、肺炎のため東京都内の病院で死去したと報じられた・・・

 通夜は6日に、葬儀は7日に、それぞれ執り行なわれました。

 折しも、今週の私は公私共に多忙を極めていたので、氏についての記事をまとめることができず、いささか時機を逸した感があって、今さらではありますが、漫画好きの私としては氏のことを語らないわけにはいかないので、お付き合いください・・・ m(_ _)m

 

20080808002  私が氏の漫画に触れたのは、昭和39年くらいだったろうか・・・ ハッキリした記憶はないけれど、少年サンデーに連載されていた「おそ松くん」を読んだのが最初だったと思う。

 「漫画」ということばは、もともとおもしろおかしく描いた絵を指して付けられたものだと思うのだけれど、赤塚不二夫の描くマンガは、そういう従来の作風からは大きく逸脱しており、良くいえば独創的、悪くいえば独善的な内容のものが多かった・・・

 暴力的・・・ そう、まさに暴力的というのがピッタリというような、えげつないネタで強引な笑いを取りに来る・・・
 例えるなら、今風の無芸のお笑い芸人たちのような節操のない内容のマンガが多かったです (^^;

 

20080808004

 

 「おそ松くん」なんて、最初の頃は悪ガキの集団が悪さをして周囲の大人たちを驚かせるとか困らせるとかいった内容のものが多かった・・・
 内容もハチャメチャであり、ワケのわからないことばを連発するだけのものだったけれど、意外とそれが子ども達にはウケた。
 イヤミの特技である「シェー」は、私はもちろん、全国の子ども達が真似をして大ブームとなった。なにしろ、映画の中で、あのゴジラも真似をしたくらいですから(爆笑)

 

 今でこそ、ギャグマンガなんてことばがあるけれど、そういうことばさえも無かった当時は、氏の描くマンガは独特の世界を創り出していました・・・

 

20080808003  のんびりとした絵柄が多かった当時、氏の描く作品の中では、登場人物たちが生き生きと動き回っていました。足をタコのように何本も描くことによって連続して動いている様子だとか、そういう独特の手法を作品の中に取り入れることによって、紙芝居のように静止画が多かった当時のマンガの世界に、スピードという新風を吹き込んだのはおそらく氏が最初だったのではないか・・・

 

 氏の描く作品には、実に様々なキャラクターが登場します。先に挙げた「イヤミ」などはその代表的なキャラクターですが、他にも「チビ太」や「デカパン」といった名前はすぐに出てきます (^^;

 中には、人間でないキャラもおもしろおかしくデフォルメされて描かれました。
 「ニャロメ」とか「ウナギ犬」「ケムンパス」なんてのが有名ですが、他にもいろいろとありましたね(笑い)
 彼らは、人間ではないわけですが、人間のことばを話すというのも、桃太郎に出てきたサルやキジなんかに似た設定でおもしろいというか、興味深いです。
 人間のことばを話すからこそ、読者も感情移入できて親しみやすいわけで (^^)v

 

 マンガ界には、いろいろなパイオニア的な漫画家がたくさん居ます。
 手塚治虫なんてその代表的な漫画家であり、戦後のマンガ界を牽引してきた神様的な存在です。
 他にも、劇画で大成功を収めたさいとうたかをや、野球マンガでその地位を確立した水島新司、時代物で一時代を築いた白土三平など、いろいろな独創的な漫画家が居ましたが、赤塚不二夫は、間違いなくギャグマンガという世界を創り上げた創始者だと私は思っています。

 

 その後も、様々な漫画家が次々とギャグマンガを描きましたが、赤塚不二夫ほどアクの強い作品を描いた漫画家は存在しなかったのではないか・・・

 

 まさに、巨星落つ・・・

 そういう感が否めない残念な訃報でした・・・ (__;)

 

 今頃は、先に逝った、手塚治虫や寺田ヒロオ、藤本弘、石ノ森章太郎などのトキワ荘時代の大御所たちと、天国で再会して懐かしい昔話などしている頃だろうか・・・

 漫画好きの一人として、心からご冥福をお祈り申し上げます・・・(合掌)

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コメント

赤塚マンガは既成概念をみごとに壊してくれましたね。
ドタバタギャグといわれても、
先が読めない展開には、楽しませてもらいました。
実は私も「バカボンのパパ」の顔を、
模写するのが好きでした。

赤塚さんの生き方は、普通の人とはかなり違いますが、
たぶん「それでいいのだ」なのでしょう。
ギャグマンガの天才の死に、合掌です。


投稿: こやなぎ名人 | 2008年8月 9日 (土) 06:17

 名人、わざわざどうもです (^_^)/

 最近のニュースの中では、この訃報が一番私にとっては大きかったです・・・ (__;)
 ずっと、入院していたことさえも知りませんでしたから・・・

 残念です・・・

投稿: 夢見るピーターパン | 2008年8月 9日 (土) 10:36

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