« 伊勢エビ | トップページ | 続・八街市ソフトボール大会 »

2008年10月25日 (土)

20081025001

 

 このことばを聞いた時に、私は最初、遠くの方ばかり見ていると、足下がおろそかになって危ういことになる・・・ というような、当たり前の解釈をしていました。

 ところが、このことばを言ったのは、力士の一人であるという事を聞くと、なるほどなぁと・・・
 チョッとばかり見方が変わりました (^.^ゞポリポリ

 

 力士の言う「星」というのは、言わずもがなで、勝敗の結果を表わす「白星」「黒星」の事です。

 彼らの星の一つ一つは、自らの「給金」「番付」に直結しており、勝ち越すのと負け越すのとでは大きな差になってきます。
 例えば、8勝7敗だと一つ勝ち越し、9勝6敗だと三つの勝ち越しと言い、10勝5敗は五つの勝ち越しで、ここから大勝ちと呼ばれる好成績になります (^^)v
 逆に、7勝8敗だと一つの負け越し、6勝9敗だと三つの負け越しとなり、5勝10敗から大負けと呼ばれる不本意な成績となります。

 勝ち越すことによって、力士の基本給は上がります。これを業界用語で「給金を直すと」言い、特に勝ち越しがかかった取り組みを一般に「給金相撲」と呼んでいます。

 

 このように、一番一番の勝敗が、自らの「給金」「番付」に直結しているわけですから、場所中の星の行方は誰しも気になるところではありますが、星勘定ばかりしていると、肝心の相撲がおろそかになってしまうことはよくあることです。
 どうしても勝ちたいあまり、自分の相撲を取ることをせずに、注文相撲などによって安易に勝ちを拾いにいくことはよく見られます。

 しかし、目先の勝ち負けにこだわりすぎて、そういう小手先の相撲ばかり取っていると、自分の取り口を見失い、結果として大成ぜずにそこそこの力士で終わってしまうことも多いのです。

 

20081025002 20081025003  いい例が、大島部屋の旭鷲山旭天鵬でしょうか・・・

 共に、モンゴル人力士であり、今活躍している朝青龍や白鳳の先駆けとなったパイオニア的存在の力士です。

 この二人は、1992年の3月が初土俵の同期力士ですが、3年で新十両となった旭鷲山に対し、旭天鵬は新十両となるのに4年かかりました。

 以後、目先の勝ちにこだわり続けた旭鷲山の出世は凄まじく、翌年には新入幕、さらに翌年には新三役と、トントン拍子に番付を駆け上がった・・・
 しかし、「技のデパートモンゴル支店」などと言われるように、自分の相撲の「型」を持たず、何をやってくるかわからないようなサーカス相撲を取り続けた結果、新三役となった1997年の3月場所で負け越した後は、一度も三役に返り咲くこともないまま、2006年の11月場所を限りに現役を引退した・・・

 対して、不器用ながらも四つ相撲にこだわり続けた旭天鵬はというと、新入幕まで2年を要し、新三役までとなると、さらに4年も要した。
 しかし、懐の深さを生かした右四つの相撲という「型」を持っている旭天鵬は、その後上位力士の常連となり、関脇も3場所勤めている。
 もちろん、今でも平幕の上位で現役を勤めている (^^)v

 

 勝ちにこだわり続け、出世も早かった割りに尻すぼみで早々と引退してしまった旭鷲山と、不器用ながらも、ガンコに自分の相撲を取り続けて今でも上位で活躍している旭天鵬とでは、結果として大きな差となって現れるに至った・・・

 

 このように、星ばかり見ていると、大きな落とし穴が待っているという事で、「井戸に落ちる」というのも、まんざらわからないでもないかな・・・ (^_^ゞポリポリ

|

« 伊勢エビ | トップページ | 続・八街市ソフトボール大会 »

名言・格言」カテゴリの記事

コメント

なるほど、含蓄のある言葉ですね。
サッカーや野球にも通じそうです。
旭鷲山と旭天鵬。いい比較ですね。

投稿: むうさん | 2008年10月26日 (日) 01:58

 むうさん、どうもです (^^)/

 サッカーや野球でいえば、「星」は試合の結果という事になるでしょうか・・・
 しかし、個人競技と団体競技では、なんとなく比較は難しいような気もしますが、言わんとする事は通じるのかもしれませんね。
 旭鷲山と旭天鵬は、対極の力士という感じがしています (^^;

投稿: 夢見るピーターパン | 2008年10月26日 (日) 06:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: :

« 伊勢エビ | トップページ | 続・八街市ソフトボール大会 »