塔のへつり
先日、会津に帰省した折に、前から一度は行ってみたかった「塔のへつり」に行ってきました。
「塔のへつり」は、福島県の南会津に在る、奇岩で知られる景勝地であり、長年の浸食と風化により特異な断崖を形成しています。
塔のへつりと呼ばれる場所は、この一帯の河岸約200mほどの事を指していますが、この場所の上流や下流にも、これほどではないにしても似たような岸壁は見られますから、この場所だけが特別というわけではありません。
塔のへつりの存在は、私も昔から知ってはいましたし、国道からこの観光地へと入っていく入口の前も何度も通ってはいましたから、その気になればいつでも見ることはできたわけですが、私がここを通る時には決まって観光客の車の列がつながっているので、入っていくのが億劫で、いつも国道から車の列を眺めるだけで通り過ぎるのが常で、実際にこの目で見たことはこれまでに一度もありません (^^;
私が行ったこの日は、帰省初日の11月1日で、塩原温泉郷を通るあたりから降り出した雨は、栃木県と福島県の県境あたりでは土砂降りとなり、観光もためらわれたんですが、南会津町を過ぎ、塔のへつりのある下郷町に近づくあたりになると次第に小降りとなりました(苦笑)
で、国道から入口の方へ右折すると、雨模様のせいもあったのか、いつもなら長い車の列があるはずなのに、この日に限ってすんなりと駐車場のあたりまで入れてしまいました(笑い)
こうなると、雨模様の空もまんざら悪いものではないなと (^◇^) 。。。ケラケラ
駐車場のあたりでは、さすがに少々混雑していましたが、空いているスペースを見つけて車を停めると、もう雨はほとんど気にならないくらいになっていましたヽ(^o^)尸
さぁ、いよいよ初めて見る塔のへつりですヽ(^o^)尸
「へつり」というのは、地元の方言で「険しい崖」のことを指して言うのだそうですが、私はこの「塔のへつり」でしか耳にしたことはありません。したがって、その意味もよくわからなかったというのが本当のところです (^^;
これとは別に、大工さんや職工さんの世界で用いられる専門用語に「はつる」とか「へつる」ということばが存在します。
「はつる」は「削る」と書き、少しずつ削り取る事をいい、「へつる」は「剥る」と書き、やはり少し削って減らすことをいいます。
この事から、私は「塔のへつり」の事を、浸食によって岩肌が削られた様子を指していて、それが高くそびえている様子をイメージしていました (^^;
まぁ、当たらずとも遠からずという事で、間違いではないのでしょうが、「へつり」という文字も存在しているとなると、やはり「削る」という意味ではなくて、「険しい崖」という意味が本来のものなのでしょう・・・ (^^;
ちなみに「へつり」という文字ですが、機種依存の文字ということでPCの文字の中にはありませんが、左のような文字になります。
以下は、当日撮ったスナップの一部です ( ^-^)/ ♪
駐車場から、塔のへつりの方へと歩いて下りていったところにある広場です。展望台のあるレストハウスや土産物屋・食事処などが軒を並べていました。
そこから塔のへつりの在る対岸へと渡る吊り橋へと下りていく石段です。
石段そのものはある程度の巾もあり、中央に手すりも設けられているのですが、別に上り下りの区別があるわけではないので、登る人と下りる人がお互いに邪魔をしあって混雑に輪をかけています。
人間、誰しもわざわざ遠い方の階段を使おうとは思わないので、手前側の階段にお客さんは集中しますから、なかなかスムースに上り下りをする事ができません。
こういう場合には、駅の階段などがそうであるように、登りと下りを分ければ済むことで、中央に手すりが設けられているわけですから、どちらかを登り専用、もう一方を下り専用にするべきです。別に、大金がかかるわけでもありませんし、やる気になればすぐにでもできるのに、それをしようとしないのは管理者の怠慢であり、足を運んでくれる観光客に対して失礼でしょう(怒り)
「右側通行」とかの表示をするだけでも、混雑の具合はぜんぜん違うと思うのですがねぇ・・・
吊り橋を渡った先の、塔のへつりの醍醐味の部分です。この吊り橋は狭い上に、左右に大~きく揺れて非常にコワイです (^^;
両側の手すりも膝上くらいまでしかないので、つかまる部分が無く、行き交う人達がすれ違うのに避けあうのですが、橋の端に避けるのはとても恐かったです (__;)
吊り橋は、揺れるからこその醍醐味であり、楽しみなのかもしれませんが、中には私のように高所恐怖症の人も居るわけですから、多少の配慮も欲しいですねぇ (^.^; ポリポリ
例えば、同じ吊り橋をもう一つ架けて、一方通行にするとかすればいいと思います。すれ違いが無いだけでも、ずいぶん違うと思うのですが・・・
吊り橋を渡ったところにある石段を登ると、虚空蔵尊が祀られているところに出ます。
どうも、このところ、こういう石段に縁があるようで、行く先々で狭くキツイ石段に出会います (^◇^) 。。。ケラケラ
中は広い洞窟のような穴ぐらになっていて、入ってお参りできるようになっていました。
この「塔のへつり」を訪れて感じた印象ですが、総じて、景観の上にあぐらをかいた殿様商売をしていて、それほど経営努力をしているふうでもなく、格別魅力的な場所でもありません (^^; が、ヒマがあったら見ておいても損はないというか、その程度の場所でしたね (^◇^) 。。。ケラケラ
改善すべき点は多々あるように思えましたし、私ならこうするのにと思うようなアイディアも無くはありません。
まず、展望台のあるレストハウスを兼ねた土産物屋のトイレは早急になんとかしないとダメでしょう (ノ_-;)ハア…
狭い、汚い、レイアウトが悪いと、どうしようもないシロモノです。少なくても、利用者のことを考えているようにはまったく思えません。店の都合だけで仕方なく置かれているだけのオマケの施設です。あんなモノしか用意できないというだけで、客商売をする心構えが全く無いと思えてなりません(怒り)
現状ではおそらく、リピーターはまず無いと思いますね。
ここを訪れた多くのお客さんは、たいてい失望観を抱えて帰って行くのではないでしょうか・・・ (__;)
私は、いちいち腹が立って仕方がありませんでしたよ・・・ q(`o')ブー!!
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