甲子道路
先日、会津に帰省した折、国道121号線を「塔のへつり」へ向かって車を走らせていると、意外なものを目にしました。
道路の案内標識で、国道121号線から右折して「白河」と書いた国道289号線の表示です。これまではこんな表示ではなくて、那須方面へと向かう道路は車両通行止めになっていたはず・・・ (?。?)
これがこれまでの一般的な地図なんですが、思えばこの国道289号線は、南会津の下郷町から白河へ向かう西郷町との間の「甲子峠」付近は険しい地形に阻まれいて、登山道として人の歩ける道路はあるものの、車輌の通行はできないという不便な状況が、私が子どもの頃からずっと続いていました・・・
そのために、全国でも珍しい「車の通れない国道」として、その名前が一部のマニアの間で知られていました(笑い)
これが、かつての「甲子道路」です。写真はネットで見つけてきたもので、白河方面から甲子峠に向かったところを写したもので、「通行不能」の標識が写っています。
そして、これがかつて有名だった「登山国道」を知らしめる証拠写真です (^^;
「甲子山登山口」の立て看板があり、石段が見えます。
さらに、山でよく見られる登山道の脇に立てられている「国道289号線」の標識です (^^;
どうですか、こういう不思議な光景は、なかなかお目にかかれないのではないでしょうか (^◇^) 。。。ケラケラ
かつては、このような道しかない国道であったわけですが、ここが車で通れるようになれば南会津と那須方面へのアクセスは容易になり、生活の上でも観光の上でも会津と関東の距離は飛躍的に縮まることになります。
その悲願であった甲子道路が、今年の9月21日に開通したというのです。これは会津で生まれ育った私にとっても大きな感動でありました ヽ(^◇^*)/
で、せっかくですから会津からの帰り道、開通したばかりのこの道路を通ってみることにしました (^^)v
今月の3日、会津若松から関東へと向かう、国道121号線の下郷町付近の写真です。この交差点を左折して白河方面へと向かいます (^^)v
国道121号線や国道289号線の道筋には、これと同じ「国道289号 祝開通甲子道路」の看板がいくつか立てられていました。
最後は、甲子トンネルに入る手前で、産地直売の売店が設けられていたあたりで撮った写真です。写真の奥が南会津の下郷町方面です。
せっかくなので、売店で温かい「みそ汁」を二人で頂いてきました。一杯100円でした o(*^▽^*)o
これが、全長4,345mの「甲子トンネル」と、それに続く887mの「安心坂トンネル」です。会津周辺では、トンネルなんてそれほど珍しいものでもないですが、それでも4kmを越えるトンネルというのはさすがに無いので、貴重です (^^;
上の2枚が、甲子トンネルを過ぎて、白河側に設けてあった駐車スペースから撮った甲子トンネルで、下の2枚は、同じ場所から撮った安心坂トンネルです。
最後の写真は、白河方面にかなり下ってきて、キョロロン村近くで撮った一枚です。上の「通行不能」の標識が写っている写真を、反対側から撮ってみました (^^)v
走ってみての感想ですが、いつも走っている、国道118号線から羽鳥湖を回って白河に抜ける県道37号線から比べると、はるかに走りやすくて快適な道路です ヽ(^o^)尸
これは素晴らしい道路ができました。想像していた以上に快適に白河に向かうことができます。この日は白河から国道4号線で関東に向かいましたが、いつものように国道294号線で向かってもいいので、会津の人間としては嬉しい限りです ヽ(^◇^*)/
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コメント
会津がぐんと近くなりましたね。
今度、南会津方面へ行くとき、通ってみたいと思っていました。
祝、開通!
投稿: こやなぎ名人 | 2008年11月10日 (月) 08:04
名人、どうもです (^_^)/
南会津に行く時には、アクセスはかなり向上します。白河ICからならあっという間に下郷町に到着です (^^)v
道路も、羽鳥湖経由の県道など比較にならない快適さです。この道路は使えますよ~ ヽ(^o^)尸
投稿: 夢見るピーターパン | 2008年11月10日 (月) 09:33