失言
兵庫県の井戸敏三知事が、11日に和歌山市内で開かれた「近畿ブロック知事会議」で、「関東大震災が起きればチャンスだ」と述べ、批判の声が上がっていると報じられた・・・
最近思うのですが、中山前国交相の一連の失言や、田母神前空幕長の歴史誤認と言える失言など、場をわきまえぬ愚か者が多すぎるように思いますねぇ・・・ (ノ_-;)ハア…
そりゃね、私自身がそうであるように、いろんな「持論」を展開するのは自由だし、勝手だと思うんですよ。
世の中、いろんな人が居るわけですから、いろんな考え方があって当然で、それを一つに縛り付けようなんてことはあってはならないことで、許されることでもないんですが、だからといってどこでもそういう事を言っていいかといえば、決してそんな事はないわけで。
まして、公の立場にある人なら、そこの所はしっかりとわきまえて欲しいわけですよ。
居酒屋で、酒を酌み交わしながら仲間内で語る世間話ならともかく、語った内容がマスコミを通じて公になるような場所では、たとえ自身の持論がどうであれ、言ってはならないことはあるということをオトナなら知るべきです。
憲法で保障されている「言論の自由」というのは、どこでも自由に好き勝手な事を語ってもいいという事を保証しているわけではないという事です。
例えば、学校の先生が、授業中に中山前国交相や田母神前空幕長のような持論を繰り返し語り続けたとしたなら、その授業を受けた子ども達は先生の持論に影響を受けるだろう事は容易に想像がつくことで、その先生の持論はともかくとして、語る場としては相応しくないということです。
こういう、アタマの程度はともかくとして、社会人として未成熟な愚か者が増えるということは、国家の存亡にもかかわってきますから、大いに憂うべき事と私は思っています。
「口は災いの元」とは、昔から言われてきた事です。一度口にしたことばは、二度と取り消すことはできないのです。後から謝ればいいとかそういう問題ではないし、まして井戸知事のように、「第2首都機能は関西で引き受けなければならず、それを関西発展のきっかけにしなければ。そういう意味ではチャンス」「謝るようなことを申し上げたつもりはない。真意を理解してほしい」と開き直るに至ってはなにをか言わんやで・・・ (__;)
まぁ、言いたいこともわからないでもないけれど、用いたことばが適切ではなかったということで、大震災が「チャンス」だなんて、公の場では口が裂けたって言ってはならないことばだという事は子どもにだってわかる事なんじゃないのかな(笑い)
いかに思慮もボキャブラリーも不足しているかがうかがい知れるひと言ですね(苦笑)
そういえば、中山前国交相も、田母神前空幕長も、失言は持論だとして、取り消しも謝罪もしていない (^^;
中山氏あるいは田母神氏個人としてならどのような持論を持っていようと勝手ですが、大臣や幕僚長などの公の肩書きを背負い、国を代表してそういう事を言われてもねぇ・・・ (^^;
本当に、こういう「確信犯」的な失言癖のある輩が責任ある立場に居るというのは、困ったもんだと思いますよ q(`o')ブー!!
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コメント
ほんとですね。田母神空幕長のばあいは確信犯ですけど、兵庫県知事はあまりにも不始末。「謝るようなことを申し上げたつもりはない。真意を理解してほしい」には「ふざけるな」というしかないなあ。
投稿: むうさん | 2008年11月13日 (木) 01:03
むうさん、どうもです (^^)/
こういう人がトップに立っているワケですから、世の中良くなるはずがないのは自明の理です。
井戸知事の場合には、いろいろといい話もある一方で、こういう頭を抱えるような事も平気でするわけですから、評価も様々で難しいのかも・・・
投稿: 夢見るピーターパン | 2008年11月13日 (木) 07:29