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2009年1月19日 (月)

破壊王

 大相撲の小結である豊丿島が、7日目の取り組みにおいて大関の魁皇に小手投げを打たれて左肘を損傷、「左ひじ外側側副靱帯損傷で約6週間の安静及び加療を要する」という診断書を日本相撲協会に提出して、8日目の取り組みから休場したと報じられた。

 

 またか・・・ (ノ_-;)ハア…

 魁皇の小手投げは、これまでにも多くの力士の左腕や肩を損傷させてきた過去があります。
 浪之花、栃乃洋、琴龍、栃東、玉乃島・・・ ちょっと調べただけでもこれだけの力士が魁皇に煮え湯を飲まされている。
 直近では、先場所も豪栄道の肘を小手投げで壊したばかりだ。

 

 骨とか靱帯とか、そこまで決定的な怪我ではなくても、魁皇の小手投げを食らって左腕にダメージを受けた力士達は多い。それほど魁皇の小手投げは危険な技であり、禁じ手にするべきだとの声も少なくない。
 もちろん、私も魁皇の小手投げは封印すべきだと思っている一人です。

 

 そうはいっても、小手投げは相撲の技の一つですから、それを食らって怪我をしたからといって、仕掛けた魁皇を責めるのは筋違いという声ももちろんあります。

 しかし、一般の力士達の小手投げと魁皇のそれとを同じに語る事はできません。
 魁皇は、両手で相手の左腕を抱え込み、完全に極めた体勢から強引に振り回すという無茶な方法で小手投げを打ちます。このために、かけられた相手は残すことができません。
 もし、残そうと踏ん張れば、その時点で腕が折れてしまうからです。

 ただ、投げられるままに身を任せたとしても、腕が極められていますから、相当なダメージを受けてしまうのが常なので、豊ノ島のように休場に追い込まれてしまう力士が後を絶たないので、「魁皇」の四股名をもじって「破壊王」と呼ばれることがあります (^^;

 

 魁皇の小手投げの破壊力は対戦する力士達も十分に知っているので、左を差すのは危険だということは百も承知なはずなのですが、それでもこうして怪我をする力士が出てしまうわけですから、やはり魁皇の小手投げは禁じ手にして使わせないようにするべきなんじゃないかと私は思います。

 アスリートにとって、身体は資本です。怪我をしてしまったら、その先も同じようなパフォーマンスが保てるとは誰も保証はできません。

 自分の白星のために、相手の力士生命を奪う権利は誰にも無いんですよ q(`o')ブー!!

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コメント

なるほど!
朝青龍ばかり注目されますが、
相撲にはそういうこともあったんですね。
見方が深くなりそうです。
ありがとうございました。

投稿: こやなぎ名人 | 2009年1月19日 (月) 07:38

 名人、どうもです (^_^)/

 朝青龍の場合は、いかにも相手を壊しそうな雰囲気を醸していますが、魁皇の場合は、柔和な顔の裏側に恐ろしい顔を持っているということで、よりタチは悪いと思います。

 福島県出身の力士である玉乃島ですが、魁皇に左腕を壊されてからは上位では通用しない力士にされてしまいましたからねぇ・・・ (ノ_-;)ハア…
 三役はもちろん、大関だって狙えた逸材だけに、残念でなりません・・・ (__;)

投稿: 夢見るピーターパン | 2009年1月19日 (月) 08:15

 いつも苦し紛れの小手投げですからね~。

 品位がないと言いますか。決めて投げるなんて最低最悪の行為です。

 だから、ダメ大関なんですよね~。

 

投稿: ナンカイです。 | 2009年1月19日 (月) 09:42

 ナンカイさん、どうもです (^_^)/

 私は、魁皇は決して嫌いな力士ではないんですが、この点だけは許せないというか・・・ (^.^; ポリポリ
 誰か、魁皇にこの小手投げをかけられる強者は居ないのかなと良く思いますよ(笑い)

投稿: 夢見るピーターパン | 2009年1月19日 (月) 20:08

 ピータさん、どうも。

 魁皇が小手技を禁じ手にしなかったことが遂に横綱昇進を果たせず、ダメ大関と化した原因の一つと思っています。

 苦し紛れに技を出して大怪我させるような関取が横綱になどなれるわけがありません。

投稿: ナンカイです。 | 2009年1月19日 (月) 20:26

 おっしゃる通りです。
 「品格」に著しく欠けます。

投稿: 夢見るピーターパン | 2009年1月19日 (月) 22:18

そうですよね。長く引退の危機をささやかれていながら、相撲を長く取っていく意味でずるさを感じちゃいますよね。人気もあるわけだし。

投稿: むうさん | 2009年1月20日 (火) 03:01

 むうさん、どうもです (^^)/

 ずるさというか、星のためには手段を選ばないという冷徹さ、相手がケガをしてもいっこうに平気な残忍さが私には感じられます。
 一度や二度ならともかく、繰り返しという事になると、相手の左腕を壊してもなんとも思っていないという非情な気持ちが無いわけはないので・・・

投稿: 夢見るピーターパン | 2009年1月20日 (火) 07:30

 「非人格者」が勝ち越しましたね。

 かの小手投げで。

 清国のエピソードが載っていましたが、これこそ品格というものですね。

http://www.zakzak.co.jp/spo/200901/s2009012302_all.html

投稿: ナンカイです。 | 2009年1月23日 (金) 15:08

 ナンカイさん、どうもです (^_^)/

 なるほど、確かに昭和のサムライですね ヽ(^◇^*)/
 少しは、清国のツメのアカでも煎じて飲むべきですな。

 魁皇は、小手投げが打てなくなったら引退すると言っているそうですよ (^^;

投稿: 夢見るピーターパン | 2009年1月23日 (金) 23:08

 そこまでして現役にしがみつきたいのかと思いますね。

 「横綱の品格」とともに「大関の品格」も問題にしないといけないんじゃないでしょうか?

 大関の降格規定をもっと厳しくすべきだと思います。

投稿: ナンカイです。 | 2009年1月24日 (土) 11:23

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