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2009年1月17日 (土)

小野裕幸

 小野裕幸といっても、まずほとんどの人はその名前をご存じないと思います。
 順天堂大学の学生で、箱根駅伝のランナーでありますが、よっぽどお好きな方でもないとそこまでは覚えていないというか (^◇^) 。。。ケラケラ

 お正月も終わり、1月も半分以上を過ぎて、今さら箱根駅伝の記事でもないだろうとお思いでしょうが、でも、彼のことについてはどうしても書いておきたかったので・・・ (^.^; ポリポリ

 

 順大は、今年の箱根駅伝に52年連続52回目の出場を果たし、優勝も11回を誇る名門中の名門です。
 小野は、その順大の中でもエリートランナーで、1年の時から箱根に出場しています。
 1年の時には7区で区間2位、2年の時には花の2区を走って区間12位ながらも、順大は5区を走った「山の神」と呼ばれた今井正人の区間新の力走で総合優勝を果たした。

20090117001  そして1年前の3年の時に、先輩の今井正人の後を引き継いで5区を走ったんですが、ゴールまであと500mを残して途中棄権・・・ (^^;
 順大は、前年の総合優勝から一転して、地獄へと突き落とされ、小野は「人生で一番の挫折」を背負った悲劇のランナーとなってしまった・・・
 フラフラになり、何度も何度も立ち上がろうとしてはその場に座り込んでしまうあの映像は、おそらく皆さんの記憶の中にも残っているのではないか・・・

 

 翻って、今年の箱根駅伝ですが、その5区を走った東洋大の柏原竜二の区間新という記録と、東洋大の完全優勝という結果だけが華々しく報道されて、他の大学のランナー達の事についてはほとんど触れられることもなかった・・・ (__;)

 順大は、地元に佐倉キャンパスがあり、早稲田と共に私のヒイキの大学でもあり、いつも注目してみていますが、今年の箱根駅伝では、終始後方の位置で走っていたこともあり、最終結果も20位で終わったこともあってほとんどテレビに映ることもなく、報道も全くといっていいほど無かったので、誰も記憶には残っていないと思うのですが、今年の小野裕幸については皆さんにも知っておいて欲しいので、あえて今日の記事になりました。

 

 結果を先に述べると、小野は今年も5区を走り、ぶっちぎりの区間新を出した柏原竜二に次いで、区間2位の好タイムで芦ノ湖のゴールに飛び込みました ヽ(^o^)尸
 彼の今回出した1時間19分56秒というタイムは、歴代5位になるタイムとなります (^^)v

 過去に箱根で途中棄権した選手は小野を含め11人居ますが、翌年も同じ区間を走った選手は過去には一人も居ません。
 それだけ、選手にとって途中棄権をしてしまった区間というのはタブーであり、振り払うことのできない悪夢として精神的に重くのしかかって来るわけです。

 しかし、小野は、あえてこの5区に挑むことによって、あの忌まわしい途中棄権を乗り越え、自身の雪辱を果たすと共に、母校である順大の名誉を復権しようとした・・・
 そして、見事に走りきり、区間2位というタイムを出すことによって、完全に一年前の借りを返すことに成功した ヽ(^◇^*)/

 この精神的な強さ、ある意味、ヒーローとなった柏原竜二以上に讃えられてもいいのではないか・・・ 私はそう思っています。

 

 昨年、予想外の18位という順位でタスキを受け取った小野裕幸は、エースの松岡に次ぐ2番手というチームの柱でもあったため、ここで自分が頑張らねばと飛ばしに飛ばし、5区の中間点を過ぎた14.1km地点の小涌園前では12位まで順調に順位も上げた。区間順位も3位、4位あたりの好タイムで好走していた。
 しかし、その後の最高点付近の急な上り坂にさしかかる辺りから小野のペースはガクンと落ちる・・・
 その後は、低血糖状態となり、身体はいう事をきかない・・・ フラフラになって歩を進めるものの、何度も倒れ込み、最後は往路のゴールを目前にして見かねた仲村駅伝監督が座り込む小野に手をかけ、タスキは途切れた・・・

 

 昨年、4年生になった小野は、先輩の今井正人から「悔しさを糧に強くなれ」とアドバイスを受け、11月中旬の伊豆大島合宿では、起伏あるコースで距離を踏み、順調に足腰を作り上げることができたという。

 

 今年の2日、順大は、1区で最下位と出遅れ、5区の小野にタスキが渡った時にも、トップから11分も遅れる23位の最下位だった・・・

 小野は、昨年の事も思いをよぎっただろうが、スタートから力強く歩を進め、5km地点の箱根湯本では順位を一つ上げ、タイムも21秒縮めた。

 10km手前の大平台のヘアピンでは、さらに45秒縮めて21位に順位を上げた。

 14km過ぎの小涌園前の時には55秒も縮め、トップとの差は9分まで詰め寄った。順位はさらに一つ上げて20位 (^^)v

 18km過ぎの芦之湯では30秒近く詰めて、トップとは8分31秒差、順位は19位。

 元箱根で18位、芦ノ湖のゴールでも18位で、最終的にトップとは8分41秒差まで詰める快走で登りきった。

 

 私は、小野君のように、挫折を乗り越え、さらに前に進んでいこうという強い心を持ったアスリートが大好きです ヽ(^o^)尸
 おそらく、彼は箱根で培った経験を糧に、これからも力強く人生を歩んでいけるんじゃないかな。私はそう思っています。

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コメント

 松中に見習って欲しいですね(苦笑)。

 私は2005年のPOに松中は完全に「死んだ」と思っています。

 松中を外してチームを再構築すべきでした。

 で、それができず、チームは凋落する一途を辿っています。

 大リーグにもここ一番で全く使えない松井とロドリゲスを外してチームを再構築することができないチームがありますね。

投稿: ナンカイです。 | 2009年1月17日 (土) 23:04

 ナンカイさん、どうもです (^_^)/

 信彦は、出しちゃった方がいいような気がします。
 今なら、まだ高く売れるんじゃないでしょうか (^◇^) 。。。ケラケラ

 アイツ、百害あって一利なしですよ q(`ε´) ブー!!

投稿: 夢見るピーターパン | 2009年1月18日 (日) 00:24

初めまして。去年も今年も箱根駅伝を見ましたが、…。
今年の順大4年・小野裕幸選手の「昨年途中棄権した区間で」区間2位・1時間20分切り達成というのも、あまり褒めたい気がしないですよ(苦笑)。
区間賞の東洋大1年・"鉄紺の竜神"柏原竜二選手に「2分40秒近くの大差をつけられて」の区間2位だと考えてしまうと…(溜息)。

投稿: TM47-S50 | 2009年9月16日 (水) 20:42

 TM47-S50さん、どうもです (^_^)/

 そんなふうに考えたら小野選手が気の毒ですよ(苦笑)
 柏原選手のタイムが特別なんだという見方の方がいいんじゃないでしょうか ( ^-^)/ ♪
 これからだって、1時間20分を切るタイムは、そうそう出るものではないと私は思いますから、胸を張ってもいい好タイムだと私は思います (^^)v

投稿: 夢ピ | 2009年9月16日 (水) 21:51

この年は“紫紺二強”と言われた駒澤大学も13年振りにシード陥落を喰らい、この年から箱根駅伝の優勝から遠ざかって居るという“不幸続き”に見舞われているという…

投稿: 強竜再燃 | 2014年11月16日 (日) 00:03

 強竜再燃さん、どうもです (^_^)/

 そういえば、東洋大の台頭もこの年からでしたね。
 正直、同じ大学ばかり優勝するような展開に飽きていた頃でしたから、東洋大の頑張りは嬉しくも思ったのですが、今度は東洋大の天下になりつつあるのがチョッとね (^◇^;)

 駒大も、全日本では無敵の強さを誇り、今年もぶっちぎりで優勝していますから、来年の箱根もいつも通り優勝候補の筆頭だと私は思います。

投稿: 夢ピ | 2014年11月16日 (日) 07:29

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