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2009年3月31日 (火)

東京マラソンの功罪

 東京マラソンも3回目を迎え、今年も大きな盛り上がりの中行なわれたと報じられた。

 

 参加希望者も増える一方で、3万5千人の枠に対して26万人を越える応募があったという事で、倍率はおおよそ7.5倍・・・ (^^;
 それだけ、この大会で走りたいという人が多いという事で、来年はさらに多くの申し込みがあることは必至だと思います。

 この大会に関しては、私も肯定派でして、言い出しっぺの石原都知事に対しては五輪招致などいろいろと批判的な私ですが、この大会に関しては素直に褒めています(笑い)

 

 ただ、盛り上がりがある一方で、影の部分もいろいろと言われています。

 例えば、お笑いタレントの松村邦洋氏がレース中に倒れ、現在に至るも入院中だという事など、無謀ともとれるマラソンチャレンジに、いろいろと批判も寄せられているという報道もあります。

 

 そんな中、読売新聞の23日版に興味深い記事がある事を知りました。
 これは、当日の記事をネットから見つけたものですが、皆さんはこれを読んでどのように思われますか?

20090330001

 

 見出しは「女性ランナー輝いた…妊婦さん完走、赤ちゃんも頑張った」というもので、妊婦と障害者の母、それに81才のおばあちゃんの三人を記事の中で取り上げています。

 

 それぞれにいろいろな思いを背負ってレースに臨んでいるのはわかるのですが、妊娠7ヶ月目の身重の身体でフルマラソンに臨むということはいかがなものか・・・ (ノ_-;)ハア…

 この岡田綾乃という女性がどのような方なのかは詳しくは語られていませんが、記事から推測するに、日常的にランニングを嗜む方ということは伝わってきますし、3年目にしてようやく出場権を手にしたとありますから、第1回目からずっと申し込んでいたのだと思われます。
 先にも述べましたが、今回の応募者数は26万人以上もあったということで、走りたくてもなかなか抽選に当たらないという事情はわからなくもないので、当たったからにはなんとか走りたいという思いもわからなくはない。おそらく、申し込みをした時点では妊娠していることもわからなかったのではないのか・・・
 ただ、どうして今回でなくてはならなかったのか・・・ 少なくても、今回の出場は見送るとかの選択肢もあったのではないだろうか。
 もちろん、人気のレースですから、今回見送ったら、来年以降当選するという保証は何もありませんが・・・ (^^;

 しかし、いかなる理由があったにせよ、妊婦がフルマラソンを走るということの異常さはいかんともしがたい。
 本人が走りたいという以上、周囲がそれを押し止めることは容易ではない。おそらく、夫を始め、主治医なども出走を取りやめるようにといろいろと説得はしたと思われますが、本人の意志が相当固かったのだろう(苦笑)
 だからといって、主催者側も主催者側だと思います。出場者は前日までにゼッケンを取りに行かなければならないわけですから、受け取りに来た時点で身重の身体だということは見てわかるんじゃないでしょうか。だったら、参加を見合わせるように説得するとかの動きは無かったのでしょうかねぇ・・・

 

 この読売新聞の記事でもわかる通り、もしかしたら主催者側に「美談」を欲しがるえげつない思惑が無かったとは言いきれないと思います。
 たいへんな思いをしても、妊婦がフルマラソンを完走したとなると、そのニュースバリューは相当大きなものになるからです。

 今回、何事もなくゴールできたから良かったとかいう問題ではないように私には思えます。
 42.195キロを走ったことでどのような悪影響が母体や胎児にあったのか、今の時点でそれを証明することは不可能だと思いますが、健康な人でもフルマラソンを完走することは並大抵のことではない事は私にもわかります。
 現に、マラソン大会に女性が参加することは、肉体的な面からもタブーとされ、五輪に女子マラソンが正式に採用されたのは84年のロサンゼルス大会からという事で、今では女子のマラソンは当たり前に行なわれてはいますが、歴史的に見てもそれほど古くから行なわれていたわけではないのです。

 それを、7ヶ月の身重の女性が行なうというワケでしょ、フルマラソンでなくても、普通は走ることさえはばかられるんじゃないのかな。
 まぁ、百歩譲って、妊婦にも適度な運動は必要とかいう意見もありますから、一概に妊婦はスポーツをしてはいけないというつもりもありませんが、誰が考えたって、フルマラソンは適度な運動の範疇を大きく逸脱しているだろう事はわかりそうなもので(苦笑)

 

 「女性ランナー輝いた・・・」という見出しからもわかるように、読売新聞としては岡田さんを記事の中で讃えているわけです。
 マスコミのあり方として、これはいかがなものか・・・

 もし、この記事を読んだ女性ランナーが、自分も妊娠しているのがわかった時点で、私も身重の身体でフルマラソンを走ってみようとか思ったとしたら、この記事を書いた記者は責任を取れるのだろうか・・・
 岡田さんの後に続く妊婦さんが出てこないとは言いきれないとは思わないのだろうか・・・

 ペンは、銃以上に大きな武器になることはよく言われていることです。マスコミの方は、自分の記事が社会に与えるであろう影響を十分に認識してペンを走らせるべきです。

 

 東京マラソンに限らず、主催者はもっと慎重に大会を運営するべきではないのか、この記事に接して私は強く思います。

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コメント

同感です。僕の友人のサブスリーランナーも妊娠中は走らなかったなあ。当選したから、走る…というのは安易ですよね。

投稿: むうさん | 2009年4月 1日 (水) 01:25

 むうさん、どうもです (^_^)/

 主治医から「無理をしない」という条件で参加の許しを得たとは言っていますが、フルマラソン自体が無理なことだと私なんかは思うわけです(苦笑)

 母親としての自覚に欠けるというか・・・ (ノ_-;)ハア…

投稿: 夢ピ | 2009年4月 1日 (水) 07:27

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