タバコ畑
皆さんは、タバコはお吸いになられますか?
私自身は、子どもの頃にイタズラしたくらいで、二十歳になってからはキッパリと止めて今に至りますから、喫煙の習慣は全くありません (^^)v
そんな私ですが、子どもの頃、会津の田舎でよく見かけた「タバコ畑」の思い出は、今でもよく覚えています。
これは、5月の下旬に見かけたタバコ畑で、栃木県の益子町で撮った写真です。
益子町といえば「焼き物」がすぐに連想されるんでしょうが、それは益子町の産業のごく一部分にすぎず、この辺りもご多分に漏れず、農業が盛んなところです。
まだ苗を植えて間もない頃だと思われまして、背丈も30cmくらいでしょうか、このくらいだとナンの畑なのかわからない方も多いと思います。
タバコの栽培はとても手間がかかるうえに、重労働を伴うので、昔はともかく、最近では栽培している農家もかなり減ってきていると聞きます。
現在では、熊本県を中心とする九州山地一帯と沖縄県、徳島県、そして福島県、栃木県、茨城県などで僅かに栽培されている程度だそうです。
やはり、就労者の高齢化に伴い、キツイ作業の伴う農作物の作付けは敬遠されるんだろうと思われます。
これは、6月の下旬に見かけたタバコ畑です。場所は、茨城県の行方市にあった畑で、もうかなり成長していまして、私の身の丈は優に超す大きさになっていました。
ご覧のように、タバコの成長はとても早く、アッという間に大きく育って収穫されます。
4枚目の写真は、先端に咲いたタバコの花です (*^.-^*)♪
こんなのはめったに見られませんよ〜(笑い)
葉の収穫は、真夏に行なわれる事が一般的だと思われますので、私も、夏休みに母の実家に遊びに行くと、有無を言わさずに耕耘機の荷台に乗せられてタバコ畑に連れて行かれ、一日中タバコの葉の収穫を手伝わされたものです (^^;
といっても、タバコの葉の扱いはとても気を使いますから、収穫作業は子どもにはとても任せてはもらえず、もっぱら収穫して束ねた葉を耕耘機まで運ぶくらいの仕事しかさせてはもらえませんでしたが、タバコの葉はとても大きいし、収穫したばかりのものは水分も含んでいますから、何枚もまとまるととても重いんですよね (^^;
で、ヒイヒイ言いながら汗だくになって運んだものです・・・(笑い)
これは、ネットで見つけてきた収穫の光景ですが、このように一枚一枚手でもぎ取って重ねて収穫します。それを何枚かまとめて縄で縛って運んだと記憶しているのですが、40年近くも経ってしまうと、細かいところはハッキリ思い出せませんねぇ (^_^ゞポリポリ
そもそも、嫌々やっていましたから (;^_^A アセアセ・・・
しかも、タバコの葉の柄から出る樹液がネバネバしててね、手に付くと乾いて真っ黒になり、洗ってもなかなか落ちなくて、閉口したのを覚えています。
子供心に、タバコ畑にはいい思い出は無いので、母の実家は好きだったんですが、夏の間はあまり近寄らないようにしていました(爆笑)
身の丈以上にも育つタバコ畑は、子ども達にとってはいい遊び場で、隠れたりするのにはもってこいの場所でしたから、畝と畝との間を走り回ったり、タバコの茎と茎の間をすり抜けたりして遊んだものです。
しかし、そういう事をすると葉が痛みますから、見つかると大人たちにはこっぴどく怒られましたが (^◇^) 。。。ケラケラ
収穫した葉は、今は機械で乾燥させるのが一般的なようですが、私が子どもだった頃の会津では、写真のように縄の編み目に葉の柄を差し込み、それをビニールハウスか作業小屋のようなところにズラ〜ッと並べて張って自然乾燥していました。
やがて、茶色くパリパリに乾燥したタバコの葉は、秋になると農協経由で専売公社に引き渡されました。
ウチの村のタバコの葉はかなり質がいいとのことで、乾燥した葉の全てがタバコの原料になったと子どもの頃に聞いた記憶があります。
出来上がりの質が低いと、葉脈の固い部分などはタバコの原料として使えないんだそうで・・・
収穫を終えたタバコ畑は、こんな感じで先端の葉と茎の部分だけが残されます。
昔は乾燥させて薪の代わりに炊事などに燃やして使われたそうですが、私が子どもの頃にはすでに利用価値は無くなっていて、集めて畑で燃やされたことを思い出します。
燃やした後の灰は、おそらくそのまま肥料として畑の土の中に混ぜて使用されたんだと思います。
今は、どう扱っているのかわかりませんが、やはり肥料として土に還されるのだと思います。
あまりいい思い出のないタバコ畑ですが、普段見かける事が無いだけに、こうしてたまに見かけると妙に懐かしくてね(笑い)
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