目黒のさんま
一昨日の日曜日、恒例の「目黒のさんま祭り」がJR山手線の「目黒駅」前の商店街で行なわれたと報じられた。
岩手県の宮古市から、新鮮な6千匹の秋刀魚を取り寄せ、炭火で焼いて集まったお客さんたちに無料で振る舞われたそうです。
なぜ目黒で秋刀魚のお祭りが行なわれるのかといえば、古典落語の「目黒のさんま」が由来となっているのは明らかです。
「目黒のさんま」がどのような内容の落語なのかは知らなくても、日本人なら一度は「目黒のさんま」ということばをお聞きになられたことがあるのではないでしょうか・・・
ご存じの方には恐縮ですが、記事の都合上、簡単にこの落語のあらすじをご紹介すると・・・
江戸時代のこと、さるお殿様が馬で目黒の辺りまで早駆けに出かけた際、お供が弁当を忘れてしまい、とてもお腹が空いて困っていたそうです。
そこに、地元の農家から秋刀魚を焼くいい臭いが漂ってきます。お殿様は空腹に耐えきれず、庶民が食べる卑しい食べ物だからというお供の言葉を遮って、早く持ってこいと怒鳴りつけ、焦げのある秋刀魚をペロリと食べてしまいます (^^;
この秋刀魚は、脂ののった美味しい秋刀魚で、以来お殿様は、目黒で食べた秋刀魚の味が忘れられなくなります。
ある日、お殿様が秋刀魚が食べたいと言い出したものの、お城には庶民が食べる秋刀魚のようなシロモノは置いていない。
そこで慌てて買ってきたものの、脂は身体に悪いからとすっかり取り除き、骨も刺さるといけないからと抜き取り、蒸してグズグズになった身を椀に入れてお殿様に差し出した。
しかし、そんな秋刀魚が美味しいわけはなく、家来にこの秋刀魚はどこで求めたのか問い詰めると、家来は日本橋の魚河岸で買ってきましたと答えました。
それを聞いたお殿様は、「それはイカン! 秋刀魚は目黒に限る!」と言ったというのが「目黒のさんま」の大まかなあらすじです。
ところで、二週間後の9月20日、やはり目黒を舞台に「さんま祭り」が行なわれるそうで、こちらは「目黒のSUNまつり」というそうで、振舞われる秋刀魚は宮城県気仙沼産だそうです (^^;
いくら「目黒のさんま」が有名だとはいっても、これはどういう事なのかと訝かしんでいたら、こちらは目黒区主催の「さんま祭り」という事で、一昨日の「さんま祭り」は品川区の主催だそうで・・・ (^◇^) 。。。ケラケラ
JR目黒駅は、名前こそ「目黒駅」ですが、その所在地は品川区の上大崎にあるというのは一部では有名なハナシになっており、それがためにそれぞれの区で「さんま祭り」を行なっているのでしょうが、部外者の私なんかからすると、なんとなく割り切れない思いもしますが、お客さんは二度美味しい思いをする事ができるので、それはそれでいいのかなと(爆笑)
ちなみに、目黒区の方が歴史があり、今年で33回目を数えるそうで、品川区の方は今年で14回目だそうです(苦笑)
蛇足ではありますが、JR品川駅も、名前は「品川駅」ですが、所在地は港区にあります (^◇^) 。。。ケラケラ
ここまでなら、「ああ、そうなのか・・・」という事になってしまうのですが、「さんま祭り」にはさらに尾ヒレが付いていまして、来月の11日には隣の「JR恵比寿駅」そばで、「となりのサンマ祭り!」が行なわれることになっているそうで、こちらも今年で4回目だそうです (^◇^) ヒャッヒャッヒャ・・・
う~ん、柳の下のドジョウとでも言いますか、どうしても隣の芝は青く見えるものなのね (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
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コメント
今日(日付は変わってしまいましたが)、東京出張で目黒駅に行きました。
駅は目黒区ではなくて品川区なんですね。
新幹線も品川駅で乗降しましたが、そこは港区なんですね。
初めて知りましたー。
夢さんのブログでは、いつも新たな知識を頂いています。
ありがとうございます。
営業ネタに使えそう?(笑)
投稿: すが太郎 | 2009年9月 9日 (水) 00:47
すがさん、どうもです (^_^)/
そうでしたか、目黒駅と品川駅の両方をご利用になられましたか(笑い)
私は、野次馬根性が旺盛なだけなので、このブログも、あんまり役にたつような知識はないんじゃないかな (^◇^) 。。。ケラケラ
投稿: 夢ピ | 2009年9月 9日 (水) 07:14