華
強い! なんという強さだ!
大相撲九州場所は、昨日千秋楽を迎え、横綱同士の結びの一番も、白鵬が豪快に朝青龍を上手投げで破り、あこがれの双葉山に並ぶ12度目の優勝を全勝で飾り、あまつさえ、年間勝利数を86として朝青龍の持つ84を易々と更新してみせた。
もう、この人の強さは人のそれを超えています。
2005年に朝青龍が年間勝利数を84勝として、27年ぶりに北の湖の持つ82勝を超えた時には、さすがにこの記録を破る力士は出ないだろうといわれた・・・
それがどうだ! わずか4年後にはあっさりと更新だ (^^;
大相撲は、15日間の本場所が年6回開催されます。ゆえに、皆勤なら90日間で一年間を終えます。
そのうち86勝したということは、白鳳は今年たった4敗しかしていないという事になります (^^;
実際、白鳳は春場所と今場所は全勝、残りの場所はわずかに1敗ずつしかせずに今年一年間を終えました。
全勝した二場所は当然白鳳が優勝していますが、他に優勝した場所は名古屋だけです (^^;
これだけの人並み外れた成績を収めながら、初場所、夏場所、秋場所という国技館で開催された場所ではいずれも優勝決定戦に臨みながらも、朝青龍と安馬の二人に敗れて優勝を逃しています・・・
つまり白鳳は、本割では無類の強さを誇りながら、優勝決定戦では一度も勝てなかった事になります (;^_^A アセアセ・・・
圧倒的な強さで勝ち進みながら、優勝を3度も逃した白鳳は、もしかしたら「運」が無い力士なのかもしれません(苦笑)
14勝1敗なんて成績を残せば、普通なら秋場所のように単独で優勝できているのが当たり前の世界ですから、他にも14勝している力士が居るという事自体運がないといえますし、白鳳の実力からすれば3回の優勝決定戦を一つも勝てなかった事も不思議といえば不思議な事だと思います。
そう考えれば、14勝1敗を4回もしていながら、たった1度しか優勝できなかった白鳳には、やはり「運」が無いのだろうと私は思います。
だからなのかもしれませんが、白鳳にはこれまでの横綱が当然備えていたような「華」が感じられません・・・
昨日の表彰式を見ていても、晴れやかな舞台には似つかわしくない表情とコメントで、地味というか、なんというか・・・
「華がない」というのは、言い換えれば、見ていて「つまらない」という事です。
前人未踏の大記録を達成したアスリートなら、もっと素直に喜びを表現してもいいんじゃないかなと思えなくもありません。その点、優勝してバンザイをしちゃう朝青龍の方がずっと親しみが湧くというか、人間らしいというか(笑い)
横綱としての威厳を保つというのと、能面のような顔で木で鼻をくくったようなコメントを繰り返すのとは、自ずと違うという事を理解する必要があるんじゃないでしょうか。
そういえば、白鳳が尊敬する貴乃花も、こんな感じで他人事のようなコメントを繰り返すつまらない横綱でした (^^;
だからだったんでしょうか、私は喜怒哀楽を全身で表わしていた曙が大好きでしたよ (^◇^) 。。。ケラケラ
まぁ、表情とか性格とか仕草とか、そういうものはある程度持って生まれたもので、その人の個性ですからそういう事をどうこう言ってみても詮無いことなんですが、地位が人間を作るという言葉もあり、私もそれを正論だと思っていますから、横綱になって2年以上も経つのに、いまだに「華」がない横綱ってなんなんだろうと私は思っています (;^_^A アセアセ・・・
確かに、横綱になって白鳳は一皮剥けて、体も一回り大きくなり、それに伴ってメキメキ強くなりましたから、実力的には押しも押されもしない大横綱であることは異論のないところだと思います。
また、常に品行方正でお行儀のよい白鳳は、よく問題にされる「横綱の品格」という点でも問題なく大横綱だと私も思います。
しかし・・・
しかし、なぜそんな白鳳を見ていてもワクワクとした高揚感を感じないんだろうか・・・ (ノ_-;)ハア…
朝青龍なんか、あんなに問題児扱いされていても、彼がチョッと何かするだけでイッキに場が盛り上がるのに・・・ (;^_^A アセアセ・・・
つまり、「強い」という事と、「華がある」という事とは、イコールではないという事ですかね(苦笑)
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コメント
安定感はあるのですが(苦笑)。
しかし、今場所の大関陣もだらしなかったですね~。
投稿: ナンカイ | 2009年11月30日 (月) 19:39
白鳳の安定感は、不安定極まりない他の力士たちの上に成り立っている砂上の楼閣です。
だらしない力士たちばっかりだから、白鳳や朝青龍の強さが際だって見えるだけのことでしょう・・・
投稿: 夢ピ | 2009年11月30日 (月) 20:41