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2009年12月24日 (木)

ろくでなしのサンタ

 今日は、クリスマスイブということで、多少はそれっぽいことも書いてみようかなと・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 といっても、クリスマスについて、特別何かを語ってみたいような気も起きなくてね、それで昔読んだ本の事を思い出したので、そんな事をちょっと・・・ (^^;

 

 いつ頃のことだったでしょうか、少なくても10年ぐらい前にはなると思うんですが、浅田次郎が書いた「鉄道員(ぽっぽや)」という小説が話題になったことがありました。
 何かの賞を受賞しただとか、ベストセラーを記録しただとか、そういうふうにマスコミに取り上げられていた当時はそれほど気にもとめていなかったんですが、後日、どこかのラジオ局でドラマ仕立てで放送されたのをたまたま仕事中に聞いてしまって、思わず涙がジワッと溢れてきたことがありました (^.^; ポリポリ

 

 それで、本の方も読んでみたくなって、古本屋に寄って買って帰ったことがあります。
 ところが、買ってからわかったことなんですが、この本は短編集になっていまして、表題の「鉄道員」の他にも「ラブ・レター」や「角筈にて」などの名作が8編も収録されていました。
 いずれも読んでいるうちに目頭が熱くなってしまうような、そんな切ないストーリーがギュッと詰め込まれた素晴らしい短編集だったと思います。

 「鉄道員」はもちろんですが、「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」「オリヲン座からの招待状」などの作品も、映画やテレビドラマなどで映像化されたものを見たことがあり、いずれも原作の持つなんともいえないモチーフを損なわず、見事に映像化されていたと思います。

 

 それらの作品の中で、ちょっと異色の作品というか、他の作品にはないメルヘンチックな臭いのする短編が「ろくでなしのサンタ」でした。

 サンタというのは、この作品の主人公である「三太」という名前からとったもので、ろくでなしというのは、この三太は刑務所に入るようなチンピラという設定だからです。

 

 そのろくでなしの三太が、クリスマス・イブに仮釈放になるところから物語は始まります。
 別に行くアテもないので、服役中に親しくなった男の家を訪ねてみようと思いたった三太は、その家で悲しそうにしている子どもを目にします。
 父親が犯罪者ということで、肩身の狭い思いをしており、世間はクリスマスで賑わっているのに、今年のクリスマスもプレゼントはもらえないだろうと思って悲しそうにしているわけです。

 

 そこで、三太はこの子どもに何かプレゼントをあげたいという、彼にしては柄にもない仏心を出すわけです。
 それが、「ろくでなしのサンタ」というタイトルの種明かしなわけで・・・(笑い)

 

 玄関先にプレゼントを置き、呼び鈴を鳴らして一目散に逃げていく三太・・・
 その背中に聞こえてくる子どもの歓声・・・

 「お母さん、ウチにもサンタさんが来たよ!」
 はたして三太はその子どもの声をどんな思いで聞いたのだろう・・・

 

 だいぶ前に読んだハナシなので、記憶もいい加減なものですが、おおよそそんな感じの内容だったと思います。

 子ども達に人気のあるサンタクロースと、世間からつまはじきされているチンピラの三太という対比がおもしろくて、いまだに忘れられない作品として記憶に残っています。
 私は、この一冊を手にすることで、浅田次郎という作家が大好きになりました (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 もし、この「鉄道員」という本をまだ手に取ったことがない方がお出ででしたら、ぜひ一読なさることをお勧めいたします。
 とても中身の濃い一冊だと思いますよ ( ^-^)/ ♪

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