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2009年12月27日 (日)

マッチ

 皆さんは、「マッチ売りの少女」ってお話を覚えていますか?
 デンマークの作家であるアンデルセンが、60年以上も前に発表した童話なんですが、最近ではこういう現実味のないハナシは敬遠されがちなのかもしれませんが・・・

 私らの世代なんかですと、小学生の低学年の時に道徳の時間か何かの授業で教わったように記憶しています。

 

 皆さんも、すでにご存じだとは思いますが、大まかなあらすじを以下に述べます・・・

 

 小さな女の子が、寒空の下でマッチを売っています。全て売り切って帰らないと、父親に叱られるので一生懸命に道行く人たちに声をかけるのだが、いっこうに売れない・・・

 夜も更けて、寒さに耐えきれなくなった女の子は、手に持ったマッチの中から1本を取り出して火を付ける。すると、炎の中に暖かなストーブが現れました。しかし、炎が消えると、その幻影も一緒に消えてしまいます。
 2本、3本と火を付けると、その度においしそうなごちそうや美しく飾られたクリスマスツリーなどの幻影が炎の中に現れました・・・
 何本目かのマッチに火を付けたとき、炎の中には大好きだったおばあさんが現れ、炎が消えそうになったとき、女の子はおばあさんが消えてしまわないようにと残りのマッチ全てに火を付けてしまいます・・・

 パ~ッと明るく燃え上がった炎の中のおばあさんに抱きかかえられた女の子は、そのまま空高く舞い上がっていきました・・・

 翌朝、マッチの燃えがらを握りしめて凍え死んでいた女の子を見た人々は、「かわいそうに、あまりに寒かったのでマッチの火で暖まろうとしたんだね」と思ってお祈りをささげました・・・

 

 ・・・とまぁ、簡単にいうとこんな感じの内容なのですが、さて、この童話の舞台となった寒空の夜というのは、いつの夜のことだったのか、皆さんは覚えていますか?

 

 

 こういうふうに尋ねられると、多くの人はクリスマス・イブの夜のことだと答えると思います。
 もちろん、私自身も、ずっとそのように思っていました (^^ゞ

 

 しかし、アンデルセンは大晦日の夜の出来事として書いており、女の子の遺体が見つかったのは新年の朝となっています。
 おそらく、有名な「フランダースの犬」のストーリーとごっちゃになってしまって、記憶のすり替えが行なわれたのだと思います。
 そう、ネロとパトラッシュが大聖堂に掲げられていた憧れの絵の前で凍死したのがクリスマス・イブの夜であり、その遺体が発見されたのがクリスマスの朝のことだったからです。

 

 そしてもう一つ、「マッチ」「ローソク」「ケーキ」「クリスマス」というような連想をしがちだからではないかと思われます。

 

 それはともかくとして、最近の子ども達の多くは、「マッチ」というものの存在を知らないそうです (^^;

 

 そういえば、私の家にも「マッチ」はありませんし、最後にマッチを使って火を付けたのはいつの事だったのか、もう記憶にありません (^_^ゞポリポリ

 私に限らず、一般の家庭では「火」を使う必要があったとしても、機械が自動で着火するか、あるいはライターでということが圧倒的に多いのではないか・・・

 あえてマッチで火を付けるなんて、お仏壇に手向けるお線香に火を付ける時くらいのものだったという人が圧倒的に多いのではないでしょうか(苦笑)
 ライターでお線香に火を付けるなんて罰当たりだと言われたのも今は昔、お線香に火を付ける時には、直接であれ、ローソクの炎を通してであれ、ライターで付けるという人がほとんどだと思います。

 

 そんな現代の子ども達にマッチを見せても、何に使うものなのか見当がつかず、目の前で擦って火を付けてみせると、「おお~・・・」と言って驚くそうです(笑い)
 そして、次の瞬間、時分でも火を付けてみたくなるといいます・・・ (;^_^A アセアセ・・・

 

 私が子どもの頃、子供会というものが存在し、部落ごとに様々な催しが行なわれ、その中に「火の用心の当番」というものがありました。
 夕方になると、二人一組の子ども達が、チリンチリンと鐘を鳴らし、続いてカチカチと拍子木を叩きながら「火の用心、マッチ一本火事のもと~」と言って部落内を回るんですよ。
 で、一回りしたら、次の当番の家に鐘と拍子木を置いてくるわけです。

 「火の用心、マッチ一本火事のもと」というのは、当時としてはかなりポピュラーな火の用心の標語であり、誰でも知っていたんですが、今では知らない人も居るって事なんですかね (;^_^A アセアセ・・・

 

20091227001_2  当時は、どこの家庭にもマッチ箱は当たり前のようにありました。
 タバコに火を付けるのも、台所でコンロに火を付けるのも、全てマッチでした。
 一般的に用いるのは写真右側の「並型マッチ」で、台所などのようによく火を使うところでは写真左側の「徳用マッチ」がよく用いられました。

 

 昔は、子どもの火遊びというと、マッチが一般的だったんですが、最近では使い捨てライターが一般的のようで、先日も子どもの火遊びなどで簡単に火が付かないようにと、ボタンを2段階で押さないと点火しないようにしたり、ボタンを重くしたりすることによって事故を少なくしようと、経済産業省が使い捨てライターの安全基準を定める方針を決めたと報じられていました。

 時代と共に、マッチを取り巻く環境も変わっていくという事なんでしょうか・・・

 それとも、すでにマッチはその役割を終えたということなのでしょうか・・・

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コメント

そう言えば・・・flair
ピーターさんのお知り合いに、煙草にマッチという方、いるのでは!?(≧∇≦)

投稿: 柊 | 2009年12月27日 (日) 13:34

 柊さん、どうもです (^_^)/

 そういえば、お一人居らっしゃいましたね (^^;
 タバコに火を付ける時には、必ずマッチでという方が・・・(苦笑)

 アレも、スゴイこだわりだと思うんですが・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

投稿: 夢ピ | 2009年12月27日 (日) 18:49

マッチ、今だに我が家の仏壇に火を灯すのに使っています。

マッチを使わない。これも便利さの裏返しでしょうか…

投稿: お茶汲み坊主 | 2009年12月29日 (火) 07:42

 お茶汲みさんのお宅では、お仏壇でマッチをお使いなんですか。
 正統派の仏教徒だと思いますよ o(*^▽^*)o~♪

 最近だと、作法よりも便利さが優先される風潮なので、これからもぜひ続けてください ( ^-^)/ ♪

投稿: 夢ピ | 2009年12月29日 (火) 07:47

柊です。こんばんわぁ。
お忙しいのに、コメントありがとです^^
来年も居酒屋夢、寄らせて頂きます。
良いお年を

投稿: 柊 | 2009年12月30日 (水) 23:20

 柊さん、どうもです (^_^)/

 こちらこそ、どうぞよろしくお願いします m(_ _)m

 それでは、よいお年を・・・ ( ^-^)/ ♪

投稿: 夢ピ | 2009年12月31日 (木) 06:49

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