ふんどし
ネッ友さんのブログで、仲間がふんどしを着けてイベントに参加したという記事を目にしました。
それ自体は別にどうこういう問題ではないのだけれど、添えてあった写真を見る限り、もしかしてコレ、「越中褌」なんじゃないのと思えてしょうがないので、ついこんな記事を・・・ (^_^ゞポリポリ
よく、お祭りや何かのイベントの際に、締め込みをキリリと締めた若い衆の粋な姿を見かけることがあります。
裸に締め込みを締めただけの姿に抵抗を覚える方も少なくないのかもしれませんが、褌は正装であって、決してだらしない下着姿というわけではありません。
現に、大相撲なんかでは締め込みだけで取り組みを行ないますし、それはしばしば行なわれる天覧相撲なんかの時でも、特別な装いをしないことでも明らかです。
もし、ふんどし姿が下品だとかワイセツだとかいう事になるのなら、神事とか興業などでふんどし姿が認められるわけはありませんから (^^)v
ただ、一口に「ふんどし」とはいいますが、一般的なものには大きく分けて二つのタイプがあります。
昔ながらの「六尺褌」と、略式の「越中褌」です。
「六尺褌」は、その名前の通り、おおよそ六尺の長さの一枚の布でできており、身に付ける際には少々テクニックが必要ですが、「越中褌」は、短い布に紐を付けた前掛けみたいな形をしており、特別なテクは必要なく、誰でも簡単に素早く身に付けることができます。
これは、着物や浴衣などを着る時に締める「帯」にも似たような事がいえます。
和装で用いる袋帯は、普通は一枚の長い布でできており、それを上手に結ぶ事によって、着物ですと「お太鼓」だったり、浴衣ですと「文庫」などの飾りを背中に作りますが、慣れていないとなかなか形になりません (^^;
そこで、不慣れな方でも手軽に帯を締められるようにと、背中の部分が帯とは別個に作られ、体裁よく成形してあって、締めた帯に後からワンタッチで取り付けられる「簡易帯」というものも近頃では人気があるようです(苦笑)
つまり、普通の袋帯が六尺褌で、簡易帯が越中褌の立場に似ていなくもないなと (^_^ゞポリポリ
もともとは、ふんどしといえば「六尺褌」が主流だったわけで、越中褌を身につける人は町人などの限られた人だけだったわけですが、後日「越中褌」が軍隊の正式下着として採用されると、少ない布で作られた越中褌は経済的で取り扱いが簡単という事もあって、イッキに日本中に広まって今に至ります。
しかし、越中褌は正式な六尺褌とは違って、「下着」の域を出ることはなく、褌だけの姿で人前に出るようなことはありません(苦笑)
今風に例えるならば、ブリーフやトランクスだけの姿で人前に出るようなことは恥ずかしくてとてもできないと思いますが、海水パンツなら大勢の前に出てもそれほど恥ずかしいと思うようなことはないと思いますし、それを見た周囲の人たちも目をそむけるなどの困った思いはしなくて済むと思います。
六尺褌と越中褌との間には、それに似た違いがあって、祭りとかのイベントで用いられる褌はもっぱら六尺褌と相場は決まっておりますが、ふんどしそのものが現代の人たちには馴染みがありませんから、六尺褌も越中褌も同じモノだと思っている方も少なくないのと、扱いが断然楽ちんという事もあって、越中褌だけを身に付けた姿で人前に出たりする勘違い屋さんも時々目にします (^_^ゞポリポリ
第一、越中褌はその構造上、どうしても「ユルふん」になってしまいがちですから、激しく運動したりすると大事なところがポロリとはみ出す危険性もあります (^◇^) 。。。ケラケラ
ここはやはり、正式な六尺褌の締め方をしっかり覚えて、キリッと締めた正装姿でイベントに参加するべきだと私は思いますねぇ (^^)v
| 固定リンク
コメント
しかし、もっこふんどしというのもありますぞ。
現代というか、洋装の下着にはこれが一番合うのではないかと思います。
六尺ふんどし、越中ふんどしと較べてです。
暑い夏はふんどしですなあ。
投稿: daikaisui | 2010年8月21日 (土) 16:37
daikaisuiさん、どうもです (^_^)/
なるほど、もっこふんどしですか・・・
私は、褌を締めた事がないので、六尺褌以外の略式の褌は、全て越中褌だとばかり思っていたのですが、褌にもいろいろとバリエーションがあるんですね (^.^ゞポリポリ
投稿: 夢ピ | 2010年8月21日 (土) 17:47