マンダム
お若い方にはちょっと馴染みのないハナシなので、あまり興味もないだろうけれど、50代の後半以降の年配の方々にとっては忘れられない名前だろうと思う「丹頂チック」という男性化粧品・・・(笑い)
昭和8年に発売されたというこの男性化粧品は、当時の男性達に大歓迎され、爆発的なヒット商品となった・・・
さすがに、私自身は使ったことはありませんが、それでも名前くらいは知っています(笑い)
ちなみに、「丹頂チック」というこの商品がどのような製品かというと、固形の整髪料で、リーゼントなどの髪型をガチガチに決めるときに用いられたもので、今風に言えばハードタイプのワックスといった感じでしょうか (^_^ゞポリポリ
とにかく、この商品の人気は凄まじく、一頃は男性達の間で当たり前のように使われ、「丹頂チック」の名前は、私のような子どもでさえ知っているような、会社を代表するヒット商品となりました。
このために、「金鶴香水」と名乗っていた創業以来の社名を、「丹頂」シリーズのブランド人気と知名度にあやかって「丹頂」と変更したのが昭和34年のことです。
この当時、男性化粧品の整髪料の分野では、「丹頂チック」は「柳屋ポマード」と並んで市場のシェアを二分していたといいます。
ところが、昭和38年に資生堂が「MG5」シリーズを発売すると、様相は一変してしまいます。
あれほど売れた「丹頂チック」ですが、斬新なイメージを持った「MG5」に顧客を奪われ、アッという間に売上げを落とし、一時は倒産寸前にまで追い込まれます。
そこで1970年、起死回生の一環として、チャールズ・ブロンソンを起用したCMと共に、「マンダム」シリーズを市場に投入。
これが大当たりして、再びシェアを奪回した同社は、1972年に再び社名を「丹頂」から「マンダム」へと変更し、今に至ります。
機を見るに敏というか、ポリシーも節操もないというか、社名ってそんなに軽々しいものではないと私なんかは思うんですが、勝てば官軍とも言いますし、実際に業績も回復し、世界の市場で活躍しているわけですから、社名変更はデメリットばかりともいえないのはマンダムに限ったことではありません。
TDKとか、シャープとか、古めかしい社名を斬新なものに替え、成功している例は枚挙にいとまがありませんから。
ちなみに、TDKとシャープの旧社名は、それぞれ「東京電気化学工業」と「早川電機工業」といいます。
これが、チャールズ・ブロンソンを起用した有名なCMですが、このCMはジェリー・ウォレスの歌った「男の世界」と共に大ヒットしましたねぇ(笑い)
ブロンソンを真似て、アゴの辺りを右手で擦りながら、「ムゥ~ン、マンダム」と言う男の子が日本中に居たはずです (^◇^) 。。。ケラケラ
もちろん、私もその一人です (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
そして、大人になって男性化粧品を使うようになったときに、自然と手にしていたのがマンダムシリーズの男性化粧品でした (;^_^A アセアセ・・・
今現在も、多数派が嫌いなへそ曲がりの私は、資生堂の化粧品を使うことはなくて、「マンダム」シリーズや「GATSBY」シリーズ、「LUCIDO」シリーズを中心に愛用しています。
いずれも、マンダム社の製品です (^^)v
余談になりますが、「マンダム」という社名は、もともとは「Man Domain」という事で、「男の領域」という意味だったそうです。文字通り「男の世界」がそのコンセプトだったわけです。
しかし、化粧品というのはもともと女性向けの商品だったわけで、市場の規模も売上げ比も、男性化粧品は女性化粧品には遠く及ばない状況です。
それに加えて、男女間の格差を無くす方向に社会は確実に動いているわけで、女性の膨大な購買層を無視できなくなってきたことから、1984年からは正式に女性化粧品事業に参入しました。
これに伴い、「マンダム」という社名はそのままに、「Human & Freedom」の略だと言い訳がましい略称変更を行ないました(苦笑)
そんな事になっていたとは、ずっと知らずにいましたよ (^◇^) 。。。ケラケラ
そうそう、「丹頂チック」ですが、今でも細々とですが販売されているそうですよ (^_^;
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コメント
んーん!マンダム!!懐かしいです。親父が使ってましたねー
投稿: 三里塚 | 2010年1月 5日 (火) 22:00
三里塚さん、どうもです (^_^)/
お父さんもマンダム派でしたか(笑い)
投稿: 夢ピ | 2010年1月 5日 (火) 22:51