足るを知る
これは、出典は不明で、誰が言ったことばなのかはハッキリしないのですが、豊臣秀吉が言ったという説もありますし、禅の教えから言われるようになったともいわれています。
いずれにしても、一人の人間に必要なものという事で、足るを知るという事の戒めとして言い伝えられてきたものです。
前半の「立って半畳、寝て一畳」という部分は皆さんも耳にしたことがあると思いますが、後半の「天下取っても二合半」ということばはどうでしょう・・・
恥ずかしながら、私はこの後半の部分をつい先日ラジオを聞いていて知りました (^_^ゞポリポリ
一人の人間に必要なものは、立っている時にはせいぜい畳半分の広さがあれば間に合うし、寝ても畳一枚分の広さがあれば十分。
また、どんなに出世してお金持ちになったとしても、一日に食べられるご飯の量は二合半もあれば間に合うという事をこのことばは語っています。
この「二合半」という部分を、一日に食べる量ではなく、一度の食事で食べられる量だと解説しているものもあったりしますが、大食い選手権に出場するような大食漢ならともかく、普通の人であれば、一食は一合もあれば十分すぎるくらいの量ですから、二合半はやはり一日の食事で食べられる量だと考えるのが自然ではないかと個人的には思っています。
人間の「欲」というものには際限がないとはよくいわれます。
一つのものを手に入れると、すぐに新しいものが欲しくなり、美味しいものを食べても、それに満足することなく、もっと美味しいものが食べたいと思うのが人間というものの持つ「業」というもののようです。
もっとも、その「業」があったからこそ、人類の文明は飛躍的な発展を遂げたともいえるワケで、人類以外の動物たちには、自らの命を保てるだけの食料があればそれ以上の欲望はなく、ムダな殺生はしないともいわれています。
逆にいえば、「欲」のない人間は、人間であることを自ら放棄しているといえないこともありません (^^ゞ
しかし、先にも述べたように「人間の欲」には際限がありませんから、畳一畳あればいいといわれても、できれば四畳半の部屋に住みたいし、風呂も無きゃイヤだし、欲をいえば、四畳半よりは1DKのマンションの方がいいし、どうせ住むなら1DKよりは2LDK、3LDK、そしていつかは一戸建て・・・と、一つのものが手に入る度により高級なものを手に入れたいと思うのが人の常でして・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
そして、住んだからにはエアコンも欲しいし、地デジ対応の大型液晶テレビも欲しい。PCも無きゃ困るし、ハイブリッドのマイカーもあった方が便利だ・・・
という事で、そういうもろもろの「欲」が、人の「煩悩」と呼ばれるものなのでしょうか・・・ (^◇^) 。。。ケラケラ
なんにせよ、人が人らしく生きるためには「欲」も必要ではありますが、「足るを知る」という事も忘れてはならない事だと思います。
そういえば、昨年の事業仕分けの時に、民主党の蓮舫氏が「二番じゃダメなんですか?」という発言をしてバッシングされた事がありました。
もちろん、あの時のシチュエーションとは状況がぜんぜん異なりますから、例えとしては適切なものではありませんが、ある程度の生活ができているのなら、さらに上の生活を求める事は、はたして必要な事なのかどうか・・・
もちろん、向上心とか上昇志向というようなものは大切だと私も思いますが、いたずらにより上流の生活を求める事が、いい事なのかどうかとなると、私には大いに疑問ですねぇ(苦笑)
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コメント
おはようございま~す
立って半畳、寝て一畳・・・♪
確かにそうですねぇ~♪
しかし欲は膨れていくばかりで物は増えるばかりの私の部屋
「足るを知る」。。。肝に銘じます
投稿: デイジ~♪ | 2010年1月23日 (土) 11:04
デイジ~、どうもです (^_^)/
欲そのものは、決して悪いとは思いませんが、必要以上のモノを欲しがるのはいかがなものかと・・・ (^^;
私なんかもそうなんですが、デスクのPCを一台持っているのに、さらにノートのPCを欲しがったり、二台目のデスクを購入したり、一人で使うなら二台も三台も要りませんよね (^◇^) 。。。ケラケラ
投稿: 夢ピ | 2010年1月23日 (土) 16:42