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2010年2月13日 (土)

出会い

 昔、荒井由美というアーティストが居まして、76年に松任谷正隆氏との結婚を機に松任谷由実と改名して今に至ります。

 荒井由美は、6才頃からピアノなどの稽古事に励み、もともと音楽的な才能に恵まれていた事もあって、15才には作詞家として、17才には作曲家としてもデビューするという才女ぶりを見せていました。

 当時の作品の一つとして、バンバンに提供して大ヒットした「『いちご白書』をもう一度」は、私もよく歌った大好きな作品です。

 

 これだけ才能に恵まれた美女を、世の中が放っておくはずもなく、彼女をシンガーとしても世に送り出したいと思ったのは、当時のアルファレコードを創った村井邦彦でした・・・

 72年にデビューシングルを発表し、翌年にはファーストアルバムとなる「ひこうき雲」を発売。これがきっかけとなって、荒井由美はスターへの階段をまっしぐらに登っていった・・・

 

 とまぁ、サクセスストーリーは確かにその通りなのですが、いかんせん、彼女の歌唱力には少々難がありまして、はっきり言ってプロとしては失格のシンガーなわけですよ(苦笑)

 しかし、荒井由美と結婚した松任谷正隆氏は、彼女の歌を聴き、それまでのステージを根本的に変える事によって、見事にこの致命的な欠点を克服してしまいました。
 彼女の歌は、とても他人様に聞かせられるシロモノではないと判断した正隆氏は、聴覚に訴えるそれまでのステージを止め、視覚に訴えるハデな演出をすることによって彼女の歌唱力を相殺しようとしました。わかりやすくいうと、見た目で歌を誤魔化したわけです(笑い)
 結果的にこれが大成功を収め、以後ユーミンのコンサートは聴くものではなく、見るものになっていきました。

 もともと、コンサートというものは「聴きに行く」ものだったはずなのに、ユーミンの出現以降、コンサートを「見に行く」という言い方をする人が格段に増えました。
 そして、それに違和感を感じないほど、今ではすっかり市民権を得て世の中に定着しています。

 

 松任谷正隆氏の音楽プロデューサーとしての才能が確かなものであった何よりの証拠は、ダメなものはダメとハッキリと認めた上で、じゃぁ、どうすればそれをカバーし、魅力ある商品として売り出すことができるのかを考え、それを実行したことにあります。

 もし、荒井由美が正隆氏と出会うことがなければ、おそらくシンガーとしてのユーミンが花を咲かせることはなかったのではないかと私は思っています。
 よしんば、シンガーソングライターとして活動を続け、まがりなりにも成功を納めたとしても、今ほどのカリスマ性を持ったビッグスターになることができたかといえば、それは難しかったのではないかと・・・
 それだけ正隆氏の取ったプロデュースの手法は、大胆かつ斬新であり、的確なものでした。

 

 人は、誰かと出会うことによって、それまでの人生とは違う、別の道を歩むようになってしまうことがよくあります。
 それによって、良く変わる場合もありますが、場合によっては悪くなってしまう場合も少なくありません。
 どんな人と出会い、どのように変わっていくのか・・・
 一見すると、それは運命だとか偶然だとかの運否天賦に左右されるもので、自分ではどうしようもないものだと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそんないい加減なものではないと思っている一人です。

 良くなったとしても、悪くなったとしても、その人が、そうなるように思い、行動したからこそ、結果としてそのようになったのです。

 そのように思うと、確かに松任谷正隆氏のプロデューサーとしての手腕は見事なものであったといえますが、彼をパートナーとして選んだユーミンの目こそが、もしかして彼女自身を大スターにした一番の要因だったともいえるわけです (^^)v

 

 松任谷正隆氏との出会い、それが「ユーミン伝説」の最初の1ページだったのだろうと私は思っています。
 つまり、荒井由美時代の活躍は、伝説へのプロローグに過ぎなかったんじゃないかと・・・

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コメント

ユーミンですか。
たしかに、少々癖のある歌い方をされますが、それを聞いて世に送り出した村井邦彦氏は凄いとしか言い様がありません。
さらに、松任谷正隆氏のプロデュースも的を得たのは凄いです。

たしかに今の彼女の地位を得たのは、二人の偉大なプロデューサーのお陰かも。
しかし、松任谷正隆氏は、なかなかユニークな方なのを、昔、テレビの音楽番組で見ました(^-^)

投稿: お茶汲み坊主 | 2010年2月13日 (土) 21:14

 お茶汲みさん、どうもです (^_^)/

 当たり前の売り出し方をしていたら、シンガーとしてはおそらく途中でポシャったろうと思います。
 人のやっていないステージだったからこそ、コンサートに行ってみたいとファンに思わせたんでしょう。
 これもやはり、アイディア勝負、そして独創性の勝負だったのだと思います (^^)v

投稿: 夢ピ | 2010年2月13日 (土) 22:18

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