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2010年4月 8日 (木)

実力行使

 宮崎県の日向市にある、市立幸脇小学校の校庭に、約130本のミカンの苗木を植えたとして、6日県警日向署は、威力業務妨害の疑いで四人の男性を逮捕したと報じられた。

 

 このニュース、顛末だけの報道を見聞きすると、なんという無茶で愚かな人間が世の中には居ることかと、思わずにはいられない。
 小学校の校庭にたくさんの穴を掘り、ミカンの苗木を植え、運動場を使えなくしていったい何のメリットがあるのか・・・
 単なる嫌がらせの類としか思えません。

 

 しかし、このニュースの背景を知ると、そういう単純なハナシではなかったことを思い知らされます・・・

 

 日向市は、ミカンが植えられたこの運動場について、「市の所有物」と語っていますが、一方で、土地の登記名義人は主犯格の男の父親になっており、固定資産税も男が払い続けているといいます。

 逮捕された際にも、この男は、「自分の土地に(ミカンを)植えて何が悪い」とコメントしているそうで、いったいどうなっているのかと・・・

 

 そもそもこの運動場は、日向市の前身である岩脇村が大正14年4月に5人の地主から買収したものだといいます。
 しかし、その際に登記簿の名義の書き換えは二人分しか行なわれず、この男の父親を含む三人分の名義はもとのままで、もう80年以上が過ぎているのだという・・・ (^^;

 男は、20年前から市に対して土地の買い取りを求めてきたものの、市は「大正時代に男の父親から土地を購入している。何らかの理由で所有権移転の登記をしていなかっただけだ」と主張して拒み続け、ずっと所有権を争い続けているのだといいます。
 男にしてみれば、毎年毎年税金だけ取られ続け、肝心の土地は市の所有物として手をつけることができないわけで、業を煮やしての実力行使だったのだと思います。

 

 こうなるとハナシはまったく違ってきます。

 

 悪いのはこの男と、男に雇われてミカンを植えた三人の作業者たちだったのだろうか・・・

 

 確かに、実力行使という手段は正しいとはいえなかったと私も思いますが、善良な市民の心を踏みにじり続けた市側にも問題が無かったとはいえないだろう。

 大正時代に購入したと主張しているようですが、それがホントだとしても、登記の書き換えが行なわれていないのは事実であり、その間の税金もずっと男が払い続けているとなると、この運動場は法律的には明らかにこの男の土地だと言うことになりませんかね。

 市側の「手違い」というよりは、市側の「怠慢」ともいえるこのニュース、どう考えても逮捕というのは行き過ぎで気の毒な気もするのだけれど、皆さんはどう思いますか?

 

 そもそも、買った時に登記もキチンと済ませていればこんなバカバカしい問題は起こらなかったはずで、指摘されたのならその時点でミスはミスとして認め、速やかに書き換えを行なって謝罪していれば、男もここまで強行にはならなかったんじゃないかと思うと、責められるべきは、むしろ80年間もなおざりにしたままで何もしようとしなかった市側の不誠実な対応の方だと私は思います。

 昔も今も、仕事をしないで自分たちの権利だけは主張するという点で、役人というのはホントにどうしょうもない生き物ですな(怒り)

 

 今回の逮捕を受け、同小の島田尚人校長は「今でも運動場には、苗木を掘り返した際の黒い土が残っている。二度とこんなことがないようきちんと所有権の問題を解決したい」と話しているそうですが、今回の事件のホントの被害者は、校庭を掘り返され、心にキズを負った同校の児童たちだと思いますよ (ノ_-;)ハア…

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コメント

愚かな行政を見るようですね。
税金を払い続けていた人も気の毒に思います。

投稿: すが太郎 | 2010年4月 8日 (木) 12:20

 すがさん、どうもです (^_^)/

 役人の怠慢がもととなり、80年後には罪人を生み出してしまったワケで、なんとも気の毒でなりません・・・ (__;)

投稿: 夢ピ | 2010年4月 8日 (木) 22:47

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