ガリ版
昨日の佐藤慶の追悼記事を書いている中で、「ガリ版」なんてことばが出てきて懐かしいなぁと (^_^ゞポリポリ
今は、コピー機やPCなどが身近にあるのが当たり前の時代になりまして、ワープロを使って誰でも体裁のよい文書を作り、それを印刷したりコピーしたりして、同じ印刷物を複数枚用意するのはそれほど苦労しなくなりましたが、私が子どもの頃には「ガリ版」と呼ばれる簡易印刷機がありまして、学校などではそれを使って印刷するのが常でした。
50代の人ならほとんどの人が「ガリ版」をご存じだと思いますが、40代となると年齢によっては微妙かもしれません(苦笑)
「ガリ版」は、「謄写版」というのが正式な名称ですが、製版する時にガリガリと音がすることから、当時の人たちはもっぱら「ガリ版」と呼ぶのが慣例でした。
ガリ版は、テスト用紙だったり、学級新聞や父兄へのお知らせなど、同じ文面が複数枚必要な時に利用され、コピー機が無かった当時は本当に重宝したものです。
B4サイズくらいの「原紙」と呼ばれたロウ紙に、鉄筆で文字や絵を書き、それを印刷機にセットし、インクの付いたローラーを転がしてわら半紙と呼ばれたザラ紙に印刷しました。
たいていは、学校の先生が授業のためのプリント類とかを印刷するために使っていましたが、時には子ども達も自分たちの手で原紙に文字を書き、印刷をする事がありました。
新聞部員なんかはその最たる例だと思いますが、一般の生徒たちであっても、遠足に持って行くしおりとか歌集などの製作や、研究発表の時などに使った記憶があると思います。
私も、何度か鉄筆を握って原紙に文字を書いたことがありますが、もともと字を書くのが苦手で、下手くそな字しか書けませんでしたから、印刷されたプリントもお粗末なものでしかありませんでしたが、私はこのガリ版刷りがけっこう好きでした(笑い)
なにしろ、自分の書いたものが印刷物となって出てくるわけで、子供心にも感動とまではいきませんが、得意な気持ちになれたのは事実です。
なんといっても、ガリガリと鉄筆で原紙に文字を書くあの作業が好きでした (^^ゞ
しかし、印刷そのものはインクを使うこともあって、ハッキリ言って嫌いでしたね。
気をつけてはいるんですが、どうしても手が黒く汚れてしまいますから・・・ (^^;
どこまでもワガママな奴でスミマセン・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
ガリ版がどんなものなのか、イメージできない方は、ぼんくらオヤジさんがご自身のブログでご紹介していますから、そちらの方でご確認ください。
特に、記事中に貼り付けてある「謄写印刷歴史探訪」という山形謄写印刷資料館を紹介した動画が秀逸なので、お時間があればぜひご覧になってみてください ( ^-^)/ ♪
それまでは多くの人から重宝がられて、どこにでもあった物なのに、時代の流れと共に使われることが減り、やがて見かけなくなったものはいくらでもあります。
ランプ、ホウキやチリトリ、レコードやビデオテープ、フィルムのカメラ、ワープロ専用機・・・
ガリ版もそういうものの一つに過ぎないのでしょうが、なんとなくさびしいですねぇ・・・ (__;)
そういえば、かつて年賀状作成の際によく使われた「プリントゴッコ」ですが、アレもガリ版を応用したものでした。
けっこうヒットした商品で、私の友人たちの中にも持っている人は少なくなかったんですが、やはりPCなどに取って代わられ、今では全く見かけなくなりました・・・
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コメント
前の前の職場では、ゲステットナー と言う、輪転謄写機を使って、資料などを印刷していました。
これも、ある意味、現代版「輪転機」となるようです。
ただ、扱い方が難しいのが難点でしたが…
投稿: お茶汲み坊主 | 2010年5月30日 (日) 08:08
追伸
肝心なことを忘れていましたが、輪転機は、小学校で使われていましたし、何故か我が家にも置いてありました。
ですから、アラフォーの俺でも知っていますよ(´ψψ`)
投稿: お茶汲み坊主 | 2010年5月30日 (日) 08:12
お茶汲みさん、どうもです (^_^)/
私がガリ版を使っていた頃は、一枚一枚手作業で印刷していましたが、輪転機ですか・・・ (^^;
やはり時代と共にガリ版も進化していくんですね(笑い)
投稿: 夢ピ | 2010年5月30日 (日) 10:50