紙幣
一昨日の「悪夢」という記事の中で、『ひっくり返したお札の裏側は・・・』という一文があって、以下、『お札』ということばが何度か文中で使われています。
別に、違和感を感じるほどの文章ではないと思うのですが、私はこの記事の中で『お札』ということばにこだわっていました。
どういう事かというと、『お札』というのはくだけた言い方であり、あらたまった言い方に『紙幣』ということばがあります。
普通、『紙幣』とは、紙に印刷された『お札』のお金のことを指しており、二つは同意語だと思っていらっしゃる方も多いと思います。
日常的にも、『紙幣』ということばを口にすることも少なくないんじゃないかと思うのですが、厳密に言えば、過去はともかくとして、現在の日本では『紙幣』というものは存在しないので、先の記事中でも、あえて『お札』ということばを使って語ってみました。
こういうふうに申し上げると、日本にも「一万円札」や「五千円札」などの『紙幣』はあると反論される方も少なくないと思います。
なるほど、確かに紙のお金は日本にも何種類か存在します。しかし、それは便宜上『紙幣』ということばを使っているに過ぎず、実際には『紙幣』ではないのです。
いうまでもありませんが、『紙幣』というのは『お金』であり、政府が自ら発行し、額面の価値(一万円とか五千円と紙幣に書かれた金額)が無条件で保証されています。
これに対して、現在の日本で流通している『お札』は、『日本銀行券』であり、日本銀行が発行し、政府がこの価値を保証しています。
つまり、ただの紙切れにしか過ぎない『日本銀行券』ですが、政府が信用保証を行なうことにより『紙幣』と同等の価値が与えられているだけに過ぎないのです。
ただの紙切れですから、日本の「お札」は一般に出回っている「切手」とか「株券」なんかと同じようなもので、政府の保証が無くなれば紙くずに等しい価値しかなくなってしまいます (^^;
今のところ、日本の政府は国民に信用されていますから、皆が『お札』を有り難がってくれていますが、もしかしたらそれは砂上の楼閣のようなもので、ただの幻想に過ぎないのかもしれません (^◇^) 。。。ケラケラ
こんな事を申し上げている私自身も、『紙幣』と『日本銀行券』の違いというのはよく理解できていませんから、上の記事もだいぶアヤシイ内容になっていますが、ひとことで言えば、今の日本には『紙幣』は存在しないという事を申し上げたかっただけですので、もし記事中に認識不足とか誤りとかがあればご容赦下さい (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
ここ数年、景気対策の一つとして『政府紙幣』に関する提言がしばしば行なわれているのは周知の事実です。
この『政府紙幣』こそが、『日本銀行券』とは一線を画する『紙幣』という事になるのですが、認知度が低いせいか、どうも実現性は低いようです (^^;
『政府紙幣』にしても、玉石混淆、実に様々な意見が交わされていまして、今のところどの意見が正しいのか私にはイマイチ判断できずにいます (^^ゞ
ただ、わからないからこそ言えるのですが、何事もやってみる事こそが大切なのではないかと私は思っています。
世の中、「ムダなことはない」というのが私の持論だからです。
やってみてダメなら、改めればいいだけの事です(笑い)
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