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2010年7月16日 (金)

刹処分

 宮崎県の牛農家一軒が、種牛6頭の刹処分を拒み続けている問題で、東国原宮崎県知事と山田農相との間で話し合いがつかないと報じられている・・・
 このままだと、国による強制代執行という事態にもなりかねないという・・・ (ノ_-;)ハア…

 

 このニュース、宮崎県側の言い分もわからないではないけれど、単なる一農家のエゴでしかないと私は考えています。
 手塩にかけて育てた牛が、なんの症状も出ていないにも関わらず刹処分しなければならないことに抵抗があるのはわかるけれど、それを宮崎牛の絶滅問題とすり替え、なんとか刹処分を逃れようとする農家の態度には大いに問題があるのではないか。
 あまつさえ、牛が刹処分されたら自分も死ぬなどと言って行政側を強迫するような言動をするなど、かなり悪質だと言わざるを得ない(怒り)

 

 今回の口蹄疫の問題では、多くの農家が症状の出ていない牛に泣く泣くワクチンを打ち、刹処分に従ってきたのではないのか。

 もし、この農家の言い分が通ったとしたなら、ごね得を許すこととなり、悪しき前例を作り、今後の疫病問題に大きな禍根を残すことになる・・・

 今回、何万頭もの牛や豚が感染防止のために刹処分されましたが、それも農家の方々が納得していないまでも粛々と命令に従ったからこそ、とりあえずではありますが今日の終息を迎えることができたわけです。

 もし、この農家と同じように、命令に従わず、ワクチンも打たず、刹処分もしないという農家が次から次に出てきていたら、口蹄疫の終息などいつまで経ってもおぼつかない状況に陥っていたのではないか・・・

 

 この種牛6頭は、DNA検査までして感染していないことを証明し、助命嘆願をしているそうですが、「今」感染はしていないからといって、「今後」も発症はしないと誰が保証できるのでしょうか・・・

 万が一にでも、発症する牛が出てしまった時に、いったい誰が、どう責任を取るのでしょう・・・

 

 それ以前に、今後どこかで何らかの疫病が発生した時に、うちの家畜のDNA検査をして結果を確認してから刹処分して欲しいなどと言い出す農家が出てきたら、対策が後手後手に回り、その間に感染は拡大し、収拾がつかなくなるのは火を見るよりも明らかです (__;)

 そういう悪しき前例とならないためにも、行政側には毅然とした態度が求められるわけです。
 もし、宮崎県が国の命令に従わない場合は、代執行はやむを得ないと私は思います。

 

 とにかく、こんな無益な対立が続き、処分が日延べになることこそ、最悪の事態だと思いますねぇ・・・
 速やかに代執行により刹処分を行なうべきです。

 

 「スーパー種牛」だからと、特別扱いはするべきではありません。金持ちだからとか、エライ人だからとかの理由で法の適用が変ることがないのと基本的には一緒です。

 

 コトは、すでに宮崎県だけの問題ではなく、日本国全体の国益がかかっている事を理解しなければならないと思います。

 国益を脅かす者は、「非国民」とのそしりを受けてもやむを得ないんじゃないでしょうか・・・

 宮崎県で、口蹄疫が完全に終息したと発表されるまで、隣の鹿児島県を始め、戦戦恐恐としている農家が日本中にいる事を彼等は知るべきです。

 「頭が固い」などと国の対応を批判する前に、己がどれだけ愚かな事をしているのか気付くべきだと思いますねぇ。

 「県益」を守るのが県知事の努めだと言うのなら、「国益」を守るのは農相としての当然の努めですよ。

 

 ・・・という事でしたが、昨日、東国原知事は180度方針を転換し、移動制限の早期解除のためには殺処分も受け入れるしかないとして、件の農家にその旨を伝えたといいます。

 返答期限は今日の午前中。いったい、この農家はどのような返答をするんでしょうかね。

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コメント

そうですか!?この農家の方も肥育牛は殺処分されているのですよ。宮崎県唯一の民間で種牛を飼われている方です。宮崎県の財産として、殺すべきではない、とおっしゃられているのです。だから、県に無償で種牛を提供する、と言われているのです。世界的な専門家の方も、種牛の殺処分は慎重に行うように提言されています。こういう事は何故報道されねいのでしょうか!?
自分のためではなく、宮崎牛発展のために延命を希望されていました。それを移動制限解除を盾に、殺処分を求められたら、延命を望む事が周囲に迷惑をかけてしまうので、この方はごねないと思いますよ。こういうやり方、どう思われますか!?

投稿: ジン | 2010年7月16日 (金) 08:14

確かにおっしゃるとおりでしょうね。
今は症状が出ていない牛を泣く泣く処分した農家は、泣きっ面に蜂でしょう。
その一件の農家の方の嘆願が通ったら、他の農家はアホを見たことになりますしね。
何より、この種牛が原因で新たな口蹄疫が発生した場合、責任を取れるのでしょうか?

他の農家にはスーパー種牛は居たのかは知りませんが、スーパー種牛であっても、感染の拡大を防ぐには、処分が必要でしょうね。

あと、やはり今回の発生の原因を突き止める必要があるのでは?

投稿: 本家本元の通りすがり | 2010年7月16日 (金) 14:29

 ジンさん、どうもです (^_^)/

 今回の国の政策は、しごく当然の処置であり、何も問題はないと思います。
 肝心なのは、「例外」を作らないということです。
 ○○だからとか、××だからとかの理由を設けて殺処分を逃れようという考えは明らかに間違っていますよ。

投稿: 夢ピ | 2010年7月17日 (土) 00:17

 本家本元の通りすがりさん、どうもです (^_^)/

 家畜に限らず、疫病というのは、肉眼で見えないだけにやっかいなシロモノです。
 昨年発生した豚インフルエンザも、結果として大きな被害は出ませんでしたが、アレも初期の段階で隔離などの対策を徹底して行なうなどの、水際対策が功を奏したからだと思います。

 素人目には、オーバーじゃないかと思うくらいの徹底した対策を、迅速に行なう事が何よりも大切だと思います。

投稿: 夢ピ | 2010年7月17日 (土) 00:31

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