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2010年9月24日 (金)

男と女

 STANDARD NUMBER

   歌手:南佳孝
   作詞:松本隆
   作曲:南佳孝

 時は忍び足で 心を横切るよ
 何か話しかけてくれないか
 あっけないKISSのあと ヘッドライトを消して
 猫のように眠る 月を見た
 好きと言わない お前のことを 息を殺しながら考えてた

 愛ってよくわからないけど 傷つく感じがいいね
 泣くなんて馬鹿だな 肩をすくめながら
 本気になりそうな俺なのさ

 

 深入りしちゃだめさ つぶやきのリズムも
 揺れる瞳見れば 乱れるよ
 煙草がけむいわと 細めに開けた窓
 潮の匂いだけが流れこむ
 ドアを開いて 独り海へ
 歩くお前を 車で見てたよ

 愛ってよくわからないけど 傾く心がいいね
 笑っちゃう泣かされて 口説くのも忘れた
 ほろ苦い男の 優しささ

 男の 優しささ

 

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 メイン・テーマ

   歌手:薬師丸ひろ子
   作詞:松本隆
   作曲:南佳孝

 時は忍び足で 心を横切るの
 もう話す言葉も 浮かばない
 あっけないKISSのあと ヘッドライト点して
 蝶のように跳ねる 波を見た
 好きと言わない あなたのことを 息を殺しながら考えてた

 愛ってよくわからないけど 傷つく感じが素敵
 笑っちゃう 涙の止め方も知らない
 20年も生きて来たのにね

 

 深入りするなよと ため息の壁なら
 思いきり両手で 突き破る
 煙草をつけようと マッチするたびに
 意地悪して 炎吹き消すわ
 ドアを開いて 独り海へ
 あなた車で 背中を見ていて

 愛ってよくわからないけど 深呼吸 不思議な気分
 わかってる 昨日の賢い私より
 少しだけ 綺麗になったこと

 笑っちゃう 涙の止め方も知らない
 20年も生きて来たのにね

 生きて来たのにね

 

 ------------------------------------------------------------

 

 いきなり、歌詞を二つアップしてみましたが、これは、南佳孝が歌った「スタンダード・ナンバー」という作品と、薬師丸ひろ子が歌った「メイン・テーマ」という作品です。

 共に、発表されたのは1984年ということですから、四半世紀も前の作品という事になりますが、それほど古さを感じないのは、作者である南佳孝のセンスが良いという証しなのでしょうか・・・

 

 この二つの作品は、どちらが先に作られたのかは不明ですが、一応、発売されたのは「スタンダード・ナンバー」の方が一ヶ月ほど早いことになっています (^^;
 そして、それぞれの作品が、相手の作品は自分の作品のカバーだとWikipediaなんかには書いてあります(笑い)

 

 まぁ、それは置いといて、作詞をしたのはどちらも松本隆です。

 南佳孝は、松本に、同じシチュエーションで、男と女、それぞれの立場からの作品を作りたいと言ったとか言わないとか・・・

 

 つまり、この二つの作品は、同じ車に乗ってドライブをしている男女の心の中を、それぞれの立場から歌詞にして歌っているわけで、「スタンダード・ナンバー」は男性の気持ちを、「メイン・テーマ」は女性の気持ちを歌っているわけです。

 二つの歌詞を読み比べて頂ければ、なるほどとご納得頂けるんじゃないかと思います (^_^ゞポリポリ

 

 歌の世界には、「アンサーソング」というものが存在しまして、すでに発表されている歌に対して、返答をしたり、その後のことを歌ったりなど、何らかのリアクションをとった内容の歌を指していうのですが、「スタンダード・ナンバー」「メイン・テーマ」は、そういう類の作品とも違い、おもしろい試みだと思います。

 同じシチュエーションを、男と女、それぞれの立場から歌にするというのは、例えばかぐや姫が歌って大ヒットした「神田川」がその一つです。
 この作品は、かつての同棲生活を女性の立場から振り返って歌った作品でした。

 これに対して、後に「おまえのサンダル」という姉妹作が、「神田川」と同じ、喜多条忠と南こうせつの手によって作られました。
 この「おまえのサンダル」という作品は、「神田川」と同じシチュエーションを、男性の立場から歌ったものです。

 このあたりの事は、過去にも「おまえのサンダル」という記事の中で語ったことがありますので、興味があればそちらの記事の方もぜひご一読ください ( ^-^)/ ♪

 

 ただ、全く同じ作品を使い、歌詞だけ男女別に作るというのは、この「スタンダード・ナンバー」「メイン・テーマ」ぐらいだと思うんですが、他にありますかねぇ・・・ (^_^ゞポリポリ

 

 ちなみに、「メイン・テーマ」は同名の映画の主題歌として、「スタンダード・ナンバー」は、全日空'84“青春ブランド沖縄”キャンペーン・ソングとして使われました。

 

 下に、二つの作品の動画を貼り付けてみましたので、聴き比べてみるのも一興かと・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 

 

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コメント

メイン・テーマは好きな曲だったので良く知っていましたが、アンサーソングがあったのは初めて知りました(^^ゞ
男性側の心理を歌った方も良いですね♪

流石!松本隆さんって感じです(^^)
作曲の南さんも好きだったので、思わず聞きほれてしまいました(笑)

投稿: フィガロ | 2010年9月24日 (金) 21:11

 フィガさん、どうもです (^_^)/

 ただカバーするのではなく、こんなふうに遊び心を持って行なうのって、なんとなく楽しいじゃないですか (*^.-^*)♪

 個人的には、南佳孝バージョンの方がお気に入りです o(*^▽^*)o~♪

投稿: 夢ピ | 2010年9月25日 (土) 00:00

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