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2010年11月22日 (月)

ウォークマン

 先月の事ですが、SONYは、カセットテープ対応の携帯音楽プレーヤー、通称「ウォークマン」の、国内における生産と販売を終了すると発表したと報じられました。

 

20101116001  「ウォークマン」といえば、1979年にセンセーショナルに市場に登場し、爆発的なヒット商品となって当時の若者たちを中心に支持されました。
 私の友人たちも、当然のように「ウォークマン」を買い求め、持ち歩いていました。

 

 私も当然飛びついた一人なのですが、生来からの天の邪鬼ですから、この分野でのパイオニアであり、主流の「SONY」製の「ウォークマン」は一度も購入したことがありません (^^ゞ

 もっぱら、「AIWA」から発売されていた「カセットボーイ」派の一人でした (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 

 実は、「ウォークマン」の開発途上において、テープレコーダーである以上、録音機能が無くては売れるはずがないという社内の声があったそうですが、開発者は再生専用機というコンセプトにこだわって「ウォークマン」の開発を続け、世に送り出したそうです。

 再生専用機でしかない「ウォークマン」が、意外にもユーザーの熱烈な支持を受け、爆発的なヒット商品になったのは周知の事実ですが、後発メーカーの宿命といいますか、先行している「ウォークマン」と同じ商品を作っても太刀打ちできないのは明らかですから、AIWAの「カセットボーイ」は、第一号機から録音機能やFMチューナーなどが搭載されていて、「ウォークマン」とは明らかに違う商品であることをアピールしていました。

 

20101116002 私は、「カセットボーイ」が発売されるとすぐに購入して、通勤時などに愛用するようになります。
 左の写真は、「カセットボーイ」の第一号機です。

 録音機能が付いているわけですから、小さなワンポイントステレオマイクも購入して一緒に携行し、鳥の声とか川のせせらぎとかのたわいない音を録音して楽しんだこともあります。

 

 思えば、当時「ロクハン」という言葉が流行しており、携帯できるテープレコーダーとしてSONYが販売していた「デンスケ」はマニアの間では垂涎の的でした。

 「ロクハン」というのは、「録音」+「ハンティング」の造語だったと記憶しています。

20101116003 自然の中に入っていって、鳥の声やSLの音など、狙った遠くの音源を、ガンマイクと呼ばれる、左の写真のような細長い超指向性の集音マイクで拾って、テープレコーダーに録音する事で、その服装や行為が、まるでライフルで獲物を狙っているハンターのように見えたからなんでしょうが、うまいことを言う人はいつの時代にも存在するものなんですね (o^∇^o)ノ

 

20101122001  もちろん、私も「デンスケ」に憧れた一人ではありますが、そんな高価なオモチャを買えるほどの経済的余裕はありませんでしたから、この録再機能を兼ね備えた「カセットボーイ」は、「デンスケ」には遠く及ばないものの、私の要求をほぼ満たしてくれましたので、その後も何代かに渡って同じシリーズを買い求めたことを懐かしく思い出します・・・

 

 商品的には、SONYの「ウォークマン」よりも上だったと今も思っているAIWAの「カセットボーイ」ですが、何年経っても「ウォークマン」よりスポットライトを浴びる事は一度としてなく、いつの間にか「ウォークマン」に駆逐されて市場からも消えてしまっていました・・・ (__;)

 どうしてなんでしょうねぇ・・・ (ノ_-;)ハア…

 良いものが必ずしも売れるとは限らないという代表が、「カセットボーイ」だったように思います。
 やはり、ブランドイメージでSONYの「ウォークマン」に勝てなかったということなのでしょうか・・・ (^.^ゞポリポリ

 

 いずれにしても、一時は他社の追随を許さなかったSONYの「ウォークマン」ですが、アップル社の「iPod」が登場してからは、カセットテープというメディア自体が絶滅危惧種ですから、カセットテープ対応の「ウォークマン」が生産・販売を終了するというのも、時代の波ということになるんでしょうね(苦笑)

 

 第一、カセットテープを用いるという制約があるために、本体の大きさをテープより小さくはできないというジレンマが、商品開発にはずっと付きまとっていたのは事実です・・・

 私は、「iPod」に代表されるデジタル音楽プレーヤーは持っていませんが、当時このような商品があれば、やはり買い求めていたと思います (^_^ゞポリポリ

 

 

 

 

 それでも、30年間の長きにわたって、SONYの「ウォークマン」が担い、果たしてきた社会への貢献度は、決して小さくなかったと思っています。

 上の動画は、昭和62年に放映されていた「ウォークマン」の有名なCMで、覚えていらっしゃる方も多いと思います。
 猿のチョロ松がウォークマンを手に2本足で立ち、「瞑想」にふけるその姿がお茶の間で大人気となり、CM大賞・最優秀スポット賞を受賞し、この映像は日本だけではなく、世界中で注目を集めたといいます。

 今見ても、ただ懐かしいというだけでなく、完成度も高かったなぁと思わずにはいられません。

 

 チョロ松でさえ手にした「ウォークマン」ですが、とうとう私は「ウォークマン」を手にすることは一度もありませんでした・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 しかし、商品は消えてしまっても、「ウォークマン」を愛用して生活してきた人たちの心の中には、いつまでも「ウォークマン」への愛着というか、思い出というか、そういう特別な気持ちは生き続けるんだと思います・・・

 

 SONYの「ウォークマン」は、確かに一時代を築いた素晴らしい発明品の一つだったろうと、使ったことはありませんが、憧れた消費者の一人として素直にそう思います・・・

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コメント

いや~、懐かしいCMですね(笑)

今から20年前の高校時代は、電車通学の必須アイテムでした。携帯など無い時代ですから、これの最新機種を持つ事がちょっとしたステータスだったりした事を思い出しましたよ(^^ゞ

ワイヤレスが出始めたばかりの時に、得意そうに使っていた記憶があります(笑)

投稿: フィガロ | 2010年11月22日 (月) 21:20

 フィガさん、どうもです (^_^)/

 ワイヤレスのウォークマンなんてあったんですか・・・ (^_^ゞポリポリ
 知らない間に進化してたんですね(笑い)

 ・・・というか、ウォークマンにはそれほど関心が無かったから気にもしていませんでしたよ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

投稿: 夢ピ | 2010年11月23日 (火) 06:19

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