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2010年11月20日 (土)

低温殺菌牛乳

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 先日、館林市に仕事で行った帰り道、板倉町の農産物直売所健康の郷「季楽里」に立ち寄ったんですが、そこで非常に興味深いモノを見つけ、思わず衝動買いをしてしまいました (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 見つけたモノというのは、「低温殺菌牛乳」でして、ラジオでその存在を知った時から、ぜひ一度買って飲んでみたいと思っていたシロモノです。

 

 上の写真が、その時に買った「低温殺菌牛乳」で、200ml入りのビンが1本110円で販売されていました。

 

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 私たちが、普通に買って飲んでいる牛乳というのは、「超高温殺菌」という方法によって殺菌されている牛乳で、牛乳のパックなどには「120℃ 2秒間」などと表記されています。

 上の写真では、左側が我が家でいつも買っている牛乳で、「130℃ 2秒間」と表記されています。

 

 牛乳の殺菌方法には、その温度と処理時間により、「超高温殺菌」「高温殺菌」「低温殺菌」の、三つの方法が存在するそうで、一般に市場に出回っている牛乳は、「超高温殺菌牛乳」と呼ばれ、日本国内では主流の牛乳です。

 しかし、世界的には「低温殺菌牛乳」が主流なんだそうで、その存在さえも知らなかった私は、一度飲んでみたいと常々思っていました (^_^ゞポリポリ

 

 今回私が買って飲んだ「低温殺菌牛乳」は、右側の写真にも写っていますが、フタに「63℃ 30分間殺菌」と表記されており、今まで私が飲んで知っている牛乳とは明らかに別物だという事がわかります。

 

 それぞれの殺菌方の違いですが、「超高温殺菌」は、120℃~150℃で1~3秒間程度殺菌処理されます。
 「超高温」という意味ですが、水が沸騰する温度よりも高い温度が使われていることから、そう呼ばれているようです。

 これが「高温殺菌」になると、75℃で15秒以上の殺菌処理が行なわれます。

 さらに、「低温殺菌」ですと、65℃で30分の殺菌処理を行なうんだそうで。

 

 それぞれの殺菌方法には、一長一短がありまして、なぜ我が国では「超高温殺菌牛乳」が主流なのかといえば、処理時間が圧倒的に短くて済むので、生産性が高いからだと思われます。

 それに対して、世界では、生産性を犠牲にしても、消費者に美味しい牛乳を飲んで欲しいと思っているので、あえて手間と時間のかかる「低温殺菌牛乳」を生産しているのだと思います。

 そのために、世界の要人が来日した時などは、必ず「低温殺菌牛乳」を食卓にお出しする念の入れようなんだとか・・・
 おそらく、今回のAPECでも、来日した要人たちの食事の際には、「低温殺菌牛乳」が出されたのだと思います。

 ・・・という事は、皇族とか、一流のホテルやレストランなどでも、「低温殺菌牛乳」は日常的に飲まれているんじゃないでしょうか・・・

 

 こういうハナシを聞くと、つい、リンゴの栽培を思い出してしまいます。
 我が国においては、付いた果実に袋をかける有袋栽培が一般的ですが、海外では無袋栽培が主流です。
 無袋の方が日光が多く当たるために糖度も増し、美味しいリンゴができますが、色むらができやすいという欠点があります。
 そこで、果実の色を鮮やかにして商品価値を上げるためにわざわざ袋をかけて栽培するわけです。

 海外の人がこの袋の付いたリンゴ園を見た時に、「アレはなんだ?」と農家の人に尋ねたそうです。
 農家の人は「キレイな色を出すために袋を被せています。」と答えたんだそうで、続けて、「袋を被せない方が甘いリンゴができるんですけどね・・・」と事も無げに説明したそうです・・・ (^^;
 すると、「袋をかけない方が美味しいリンゴができるとわかっているのに、なぜ手間をかけてまで美味しくないリンゴを栽培するのか?」と言われてしまったんだそうで・・・(苦笑)

 これに象徴されるように、日本人というのは商品の「味」よりも、生産性とか見た目とかを重視して物作りをするのが当たり前と思う国民のようです。

 もっとも、これは生産者が悪いわけではなく、そういうものを好んで買う消費者の方に大いに問題があるわけです。
 野菜だって、形や色が悪ければ、規格外としてはねられてしまうのが日本の現状です。
 今年、猛暑で野菜が高騰した時に、そういう規格外の野菜を安く買い求めた消費者も多かっただろうと思うのに、のど元過ぎればそういう野菜には見向きもしなくなるのが、日本の愚かな消費者たちの姿です (ノ_-;)ハア…

 

 ところで、「低温殺菌牛乳」がなぜ美味しいのか・・・

 それは、高温で殺菌処理を行なうと、牛乳の中に含まれているタンパク質が変化してしまうそうです。低温処理だとその変化が少ない分、本来の牛乳に近いサッパリとした風味が保たれるからだといわれています。

 

 ・・・とまぁ、ラジオではそのように説明していまして、番組の中でもキャスターが、町田市で作られた低温殺菌牛乳を「美味しい、美味しい」と言って飲んでいましたが、天の邪鬼な私は、そんなに違うのかいなと少々疑っていました・・・ (;^_^A アセアセ・・・

 

 で、いやが上にも期待感いっぱいで冒頭の低温殺菌牛乳を飲んでみたわけなんですが・・・

 

 ・・・ん・・・ (?。?)

 普通の牛乳とどこか違うの?

 

 味の違いのわからない私の舌では、「低温殺菌牛乳」の美味しさが全くわかりませんでした・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 こんな味オンチの私には、せっかくの「低温殺菌牛乳」も、猫に小判・・・
 いや、メタボな私ですから、豚に真珠の方が合っているのかな (^◇^) 。。。ケラケラ

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