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2010年12月 6日 (月)

みだれ髪

 

 髪のみだれに手をやれば 赤い蹴出しが風に舞う
 憎や恋しや 塩屋の岬
 投げて届かぬ想いの糸が 胸にからんで涙をしぼる

 

 昨日の記事の続きになりますが、これは、美空ひばりの代表曲の一つである「みだれ髪」という作品で、一番の歌詞だけを抜き出してみました。

 

 歌詞の中で「塩屋の岬」と歌われているように、福島県はいわき市にある「塩屋埼灯台」をモチーフに作られた歌だという事がおわかりだと思います。

 私の出身県である「福島県」にまつわる作品だからということも理由の一つではありますが、この「みだれ髪」は、美空ひばりの作品の中でも、好きな作品の一つです (^_^ゞポリポリ

 

 特に、この冒頭の「髪のみだれに手をやれば 赤い蹴出しが風に舞う」という歌詞がお気に入りで、なんという艶っぽい歌詞なんだろうと・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 今風のくだけた言い方をすれば、「風に吹かれて髪の毛が乱れるので、つい髪に手をやったら、今度は今まで押さえていた着物の裾が風でめくれて、中の赤い『蹴出し』が見えちゃった・・・」というような内容を歌っているわけです。

 

20101206001 洋服が一般的な装いとなり、和服に馴染みがなくなってしまった現代では、「蹴出し」といわれてもピンとこないのかもしれませんが、一般的には「裾よけ」とも呼ばれている和装下着の一種で、「腰巻き」をイメージしていただければわかりやすいかもしれません (^^;

 厳密にいえば、「裾よけ」と「腰巻き」は違うモノのようですが、与えられている役割や形状は両者ともそれほど違いはありませんから、当たらずとも遠からずという事で・・・ (^^ゞ

 

 いずれにしても、着物の下に身に付けるもので、あまり人目に触れるものではありませんから、これが「風に舞う」というシチュエーションが、和服をまとった女性にとってどれほど恥ずかしいことか、想像するに難くないと思います(苦笑)

 

 それにしても、星野哲郎が書いたこの「みだれ髪」の歌詞・・・

 プロの手によるものとはいえ、さすがに練れた文章だと思います。

 

20101204004

 この歌碑は、塩屋埼灯台の在る駐車場にあったもので、「みだれ髪」の三番の歌詞が刻まれています。

 

 春は二重に巻いた帯 三重に巻いても余る秋
 暗や涯てなや 塩屋の岬
 見えぬ心を照らしておくれ ひとりぼっちにしないでおくれ

 

 これが三番の歌詞ですが、やるせない女心を、実によく表わしていると思います・・・

 個人的には、やはり一番の歌詞の方が、断然良くできた歌詞だと思うのですが、この、「帯」に託された片思いの相手への辛い恋心というのも、なかなかうまく言い表されていると思います。
 春から秋までの半年間で、ずいぶんやつれてしまったという事を、帯の長さで表現しているわけですが、先の見えない恋の行方を、こんな風な文章にしてしまう物書きのセンスは、さすがですねぇ・・・ o(*^▽^*)o~♪

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