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2010年12月 7日 (火)

的場直樹

 今年、レギュラーシーズン3位という成績から、クライマックスシリーズを制し、日本シリーズに出場し、中日を下して日本一になった千葉ロッテマリーンズ

 その華々しいチームの一年間を支え続けた一人の捕手がいた。
 的場直樹、昨年のオフに、福岡ソフトバンクホークスをクビになった男である。

 

 ホークスの捕手といえば、誰もが知っている城島健司・・・
 そのスーパースターの陰に埋もれ、ずっと日陰暮らしを続けて来た的場直樹・・・

 

 城島が大リーグに移籍した2006年以降、レギュラーを掴むかに見えた的場ではあったが、「打てない」という致命的なアキレス腱を抱え、一軍での活躍の場を与えられず、長いこと二軍暮らしが続いた後、昨年オフに戦力外通告を受けてしまった悲劇の人である。

 

 一般的な見方では、使い物にならないからレギュラーになれなかったと思っているファンも多いと思うけれど、少なくても、城島が抜けた後の捕手の顔ぶれの中では、一番マトモな捕手であったと私は思っています。

 その証拠に、沢村賞も取ったことのある、ホークスのエースと呼ばれた斉藤和巳は、自身の登板の時には必ず的場直樹を捕手に指名しました。
 多くのファンは、斉藤が的場に出場機会を与えるために、温情からわざわざ的場を指名したのだと思っていたようだけれど、斉藤は、自身が勝利投手になるためには、的場以外の捕手では可能性は少ないと、熟慮を重ねた上での指名ではなかったかと私は思っています。

 

 だいたい、ホークスの監督・コーチ陣は選手を見る目が全くといっていいほどありません。
 正当な評価が下されないので、的場の評価は不当に低く、ずっと冷遇され続けて来たわけです。

 

 ホークスをクビになった男が、トライアウトの末に、なんとかロッテに拾われ、正捕手の里崎智也がケガでチームを離れるというアクシデントもありましたが、その穴をしっかりと埋め、今年は半分以上の74試合に出場し、クライマックスシリーズや日本シリーズでも、捕手として、チームを日本一へと導く大きな牽引力となりました。

 普通なら、戦力外通告を受けた野手ですから、移籍先でも、二番手、三番手というポジションが当たり前だと思うのですが、的場は一軍で十分すぎるほどの仕事をしてのけた。
 このあたりが、ホークスとロッテとの、首脳陣による選手評価の差だと思います。

 

 私はホークスのファンですから、同じ活躍するのならホークスの一員として輝いて欲しかったとマジで思っている一人ですが、正直なところ、的場にとってはロッテに移籍して良かったのだろうと思わざるを得ません。
 あのまま、ホークスに在籍していても、的場には日の目はあたらなかっただろうと思うと、選手を正当に評価してくれる首脳陣がいるロッテへの移籍は、大正解だったと、私でなくても誰もが思うはずです。

 

 逆に、ホークスは大きな魚を逃がしたというか、城島が抜けたアナを的場に任せていれば、2004年以降も、何度も優勝できていただろうと私は思うわけですよ。

 なんといっても、的場のウリは、的確なリードと守備面ですから、それだけでも他の捕手、例えば山崎勝己や田上秀則みたいなクズ捕手から比べれば、正捕手として大いに評価すべきだったろうと思うのですが、ホークスは伝統的に「打力」を重んじる傾向にありますから、的場のような非力な打力だと、捕手としての資質は備わっていても、上にはアピールできないということになってしまいます・・・ (ノ_-;)ハア…
 まして、城島みたいな怪物捕手と比べてしまっては、誰が捕手だったとしても、著しく見劣りがするのは当たり前だと思うので、その点でも的場にとっては不運だったのかなと・・・ (__;)

 

 何はともあれ、ロッテに移籍し、一軍の捕手として十分に存在感を示した的場直樹・・・

 長く冷や飯を食わされ続けて来ただけに、ようやく表舞台に立って日の目を見たことが自分のことのように嬉しかったりします o(*^▽^*)o~♪

 

 そういえば、一年前の12月23日、「クビを宣告された男達」というドキュメンタリー番組がTBSで放送され、その中で的場直樹を始め、今岡誠山田秋親というそうそうたる顔ぶれが取り上げられていました。
 その、クビを言い渡された的場今岡山田の三人は、共にロッテに拾われ、今年存分に持ち味を発揮し、ロッテの日本一に貢献しました。

 

 こういう、わかりやすい展開というのは、そうあることでは無いでしょうけど、昨年、この三人と契約したロッテは、こういう結果になることを予想していたんでしょうかねぇ (^◇^) 。。。ケラケラ

 逆に、戦力外通告を言い渡したソフトバンクや阪神は、どういう評価基準で彼等にクビを宣告したのでしょう・・・

 

 もちろん、環境が変ったことで、それまでには無かった心境の変化とか周りのサポートとかもあったのでしょうが、一年前の事を考えれば、まさに「天国と地獄」と言いますか、この三人を取り巻く環境は、天と地ほどの開きがあったことでしょう・・・

 

 こういう例を見るにつけ、選手の評価というのは難しいと、彼等を放出した球団首脳達は、あらためて思っていることでしょう・・・

 その反省があったからかどうかはわかりませんが、今年のオフ、ホークスは例年になく活発な補強を行なっています ヽ(^◇^*)/

 横浜から内川聖一内野手を、西武から細川亨捕手をFAで獲り、他にもカブレラなど大物の名前が何名か挙がっています。
 こういう事は、ここ何年も見られなかったことなので、いよいよホークスもその気になってきたのかなと (^◇^) 。。。ケラケラ

 

 なんにせよ、良い選手がボンクラな首脳陣のせいで冷遇され、活躍の場が与えられないのはガマンがなりません。

 もっと、しっかり仕事をしろよと、ホークスのフロントには大きな声で言いたいですね。

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コメント

 的場を起用しながら、一方で実松レベルの捕手を補強するのが最善の策であったでしょうね。

 こういう簡単なことさえ思い付かない、頭が病的に悪い首脳陣がいる(いた)ということでしょう。

 残念ながら、選手層が薄く、補強が必要なのに、オプションを「一軍で我慢して起用する」、「二軍で育成する」の2つに狭めてしまったのは晩期の王ホークスの負の遺産です。

 

投稿: ナンカイ | 2010年12月 7日 (火) 06:58

 ナンカイさん、どうもです (^_^)/

 捕手として誰が一番適任なのか、そういう単純な事さえ、2004年からの7年間、全くわからなかったわけですから、ホークスの首脳陣は本当にアホ揃いじゃないかと(笑い)

 来年は、細川が居てくれますから、多少はマトモな野球が楽しめそうです p(^_^)q ワクワク

投稿: 夢ピ | 2010年12月 7日 (火) 20:25

 的場に関しては、全くの同感です。

 そもそも、2005年オフに城島が流出し、2006年に的場を正捕手として起用しなかったことからホークスの「長期低迷」が始まったのです。
 私は2006年当時からこの見方を変えていないのですが、今季的場がマリーンズで活躍したことでそれを証明してくれたと思っています。

投稿: バークハート | 2010年12月 8日 (水) 06:28

 バークハートさん、どうもです (^_^)/

 ナンカイさんとの、お二人のやり取りにはいつも勉強させられております。
 的場に関しても、お二人の意見で見方を変えるようになりました (^^ゞ
 実際に、その通りでしたね(苦笑)

投稿: 夢ピ | 2010年12月 8日 (水) 08:04

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