B級グルメ
最近、「B級グルメ」ということばをよく耳にします。
中には、「B-1グランプリ」などという催し物も毎年行なわれており、昨年は厚木市内の会場で第5回の「B-1グランプリ」が行なわれ、「B級グルメ」ということばは、すでに世の中に広く認識されたことばになっていると思われます。
しかし、私はこの「B級グルメ」ということばが大嫌いでして、どうしてわざわざ名物にしたいメニューというか、自慢の商品を「B級」という形容詞を使って宣伝しなければならないのかと・・・ (ノ_-;)ハア…
第一、「B級」と聞くと、どうしても「A級」にはなれない、なんとなくひと味落ちる、低品質のメニューというイメージがついて回るんじゃないでしょうか・・・
ところで、この「B級」ということばですが、品質を表わすような意味で用いられているわけではないといいます。
昔、音楽の媒体として「レコード盤」が一般的だった頃、「A面」・「B面」ということばが存在しました。
レコード会社が、歌手の作品をレコード化する際に、売りたいと思うメインの楽曲をタイトル曲として表面となる「A面」に収録し、余った裏面に「オマケ」的な「B面」と呼ばれた楽曲を収録して発売したということがありました。
「B面」の作品は、レコード会社の都合で、最初からオマケ的な駄作を収録することもありましたが、中には制作者側の思惑を越えて、「B面」の作品の方が「A面」を上回る人気を博することも少なくありませんでした。
つまり、「A面」と「B面」との差は、それほど微妙なモノであり、皆が思っているほどの品質的な差はもともと無いという事になります。
今日話題に取り上げた「B級グルメ」ということばも、「A級」と呼ばれるようなグルメメニューに比べて味や品質が落ちるという意味ではなく、「A級」よりも庶民的で、いつでもどこでも気軽に食べられるようなメニューを指して「B級」と言っているのであって、言い換えれば、安価で親しみやすい「庶民の食べ物」というようなニュアンスで用いられているそうです。
しかし、それなら単に「ご当地グルメ」と言えばいいだけのハナシじゃないかと私なんかは思うわけで、どうしてわざわざ「B級グルメ」なんて聞き慣れないおかしなことばを用いなくてはならないのかと・・・
単に「ご当地グルメ」と言うよりも、「B級グルメ」と言った方が消費者に対するアピール度が上がるという事なのでしょうか・・・
それとも、「ご当地グルメ」と「B級グルメ」との間には、もっと何か別の、根本的な違いがあるとでもいうのでしょうか・・・
とにかく、自分が調理して売っているメニューを、「B級グルメ」だなんて公言してはばからない人達の無神経さが私は気に入りません。
もっと、自分の扱っている商品に対して「愛情」とか「誇り」とかいうモノを持ってほしいなと・・・
それがお金を出して食べてくれる消費者に対する、お店側としての「誠意」というか、商売の「基本」ではないかと思う次第です。
自ら「B級」の食べ物だと思っているなら、カネを取ってまで食わすんじゃねぇよ!! q(`o')ブー!!
| 固定リンク
コメント