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2011年7月20日 (水)

老いらくの恋

 先日、ネッ友さんの友人が再婚するという書き込みを目にしました。

 その友人というのが、70才近いご高齢という事で、お互いにバツイチで、それぞれに子どももいるので籍は入れず、同居だけするという、いわゆる「事実婚」だそうです。

 

 私ら夫婦も、お互いに50才を過ぎてからの再婚同士ですが、どちらにも子どもはいませんから、再婚といっても障害は何もありませんで、当たり前のように籍を入れましたが、高齢者の結婚にはどうしても周囲の反対が付きもののようで、事実婚でも一緒に暮らせるのはラッキーな方だと思います。

 反対の理由で一番多いのは、「いいトシをしてみっともない」とか「恥ずかしい」とかいう、子ども達の無理解です。

 

 人間、老いたからといって、異性に対する思慕の気持ちが無くなってしまうわけではありません。

 大岡越前の、灰になるまでのエピソードは有名ですが、それ以外でも、老人ホームなどに入居している老人同士が、三角関係でトラブルを起こすなんていう例は少なくないそうです。

 たいていは、高齢者の恋愛は周囲の反対にあってムリヤリ別れさせられるのが多いようですが、なぜ高齢者の恋愛は理解されないのでしょう ・・・  (ノ_-;)ハア…

 

 私は、不倫ならともかく、離婚や死別などで独身となったご高齢者同士の恋愛には好意的な一人なんですが、60代とか70代くらいの年齢になると、子ども達も相応の年齢になっていますから、今さら新しい父親とか母親が目の前に現われても、心情的に受け入れられないというのがホンネなんじゃないかと思います。
 また、中には親に新しい配偶者ができると、遺産の分け前が減ってしまうナンて下世話な理由から、結婚に反対するという例も少なくないかも ・・・  (^^;

 

 しかし、言わずもがなですが、親の人生が子どもによって左右されてもいいとは、私には思えないんですよ。
 未成年の子どもならともかく、成人している子どもが新しい親ができるからといって反対する理由にはならないというか、むしろそんな事で親が結婚を諦めるとか、入籍はしないとか、そういうのはおかしいんじゃないかと私は思っています。

 簡単に言えば、子どものエゴの犠牲になるという事でしょ。
 どうして親の新しい人生を祝福してあげられないんでしょうかねぇ ・・・  (ノ_-;)ハア…

 

 若い時なら、勢いとか、惰性とか、あるいはできちゃったとか、そういう不本意な理由からでも結婚はできますが、高齢になってからの結婚となると、誰でもある程度は慎重になるものだと思います。
 もちろん、お互いを取り巻く事情も環境も、若い頃よりはずっと複雑になっていますから、好きになって交際を続けているといっても、簡単に結婚というようなわけにはいかないとは思いますが、だからこそ、この人と一緒になりたいと周囲に打ち明ける事が、本人にとってどれほどたいへんで真剣な事なのか、少なくても子どもならわかってあげてほしいと思うのですよ。

 それなのに、一番の理解者であるはずの子どもから反対されたら、気の毒とかいうよりも、悲しすぎますよ ・・・  (__;)

 

 昔、「墓場に近き老いらくの、恋は怖るる何ものもなし」と詠んだ歌人が居たそうで、以後、高齢者の恋愛は「老いらくの恋」と呼ばれるようになりましたが、個人的には「老いらくの恋」は素晴らしいことだと思っています (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 

 何よりも、前向きに生きようとする姿勢が感じられていいじゃないですか(笑い)

 

 老人になったら、身体も気持ちも枯れていくだけだなんて、誰が決めたんでしょう。

 老いらくの恋は、汚くもありませんし、みっともなくもありません。

 昔見た、「マディソン郡の橋」 という映画の中で、クリント・イーストウッドとメリル・ストリープとが演じた、あの世界がまさに「老いらくの恋」の真骨頂なのではないかと個人的には思っています (*^.-^*)♪

 スクリーンの中で愛し合う二人を見て、高齢者のメイクラブも捨てたものではないと思ったのは私だけではないと思います・・・ (〃'∇'〃)ゝ

 

 少なくても、「老いらくの恋」などという、偏見に満ちた情けないことばがこの世の中から消えて無くなり、高齢者であっても当たり前に恋愛ができ、周囲から祝福されて結婚できるような、そんなステキな社会であってほしいと私は思っています。

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コメント

夢さん お疲れ~~~
今回の台風は物凄い雨でしたね~~~
高速も一般道も止まってしまい
物流業界は混乱してしまいましたね~~~

さて 熟年世代の結婚で発生する問題といえば
ズバリ!『相続』だと思います
相続の権利があちこちに発生してしまい
とんでもない揉め事が発生する確率がふえそうです

投稿: タマパパ | 2011年7月20日 (水) 22:41

 パパさん、どうもです (^_^)/

 私も、日曜日に奈良からの帰り道、由比とか大磯とかの沿岸を走ったのですが、あの時にすでに大きなうねりが押し寄せてきていました。
 日曜日はまだ通行止めにはなっていませんでしたが、月曜日には通行止めになりましたから、一歩間違えば私もはまっていたかも (^_^ゞポリポリ

 あと、相続ですが、揉めないためには遺産は子どもに残さずに全部使い切るというのがいいのではないかと (^◇^) 。。。ケラケラ
 もっとも、私には残す遺産も子どももありませんから無用な心配でしかありませんが (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

投稿: 夢ピ | 2011年7月21日 (木) 08:08

大して資産が無いから子供たちは認知症で長く介護をしなければならない時の負担などを考えるのです。自分の親はともかく・・・
それで私の友人たちは、年金以外のものを全て子供に渡しました。そして、病気になってもほっといて良い。延命は望まない。葬式はしなくて良い。社会に迷惑にならないよう灰にしてくれるだけでよい。と書き残しました。
皆さん、シンプルライフを楽しんでいらっしゃいます。ほほえましい二人の世界です。そんな高齢者が増えました。

投稿: パンダ | 2011年7月21日 (木) 22:36

 パンダさん、どうもです (^_^)/

 つまり、将来の介護者が増えるのがイヤだから高齢者の結婚に反対するという事なのでしょうか ・・・

 う~ん、そこまでは考えたこともなかったな ・・・

 しかし、それが現実だとすると、今の日本には夢も希望もないですね。

投稿: 夢ピ | 2011年7月22日 (金) 07:24

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