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2011年10月29日 (土)

悪法

20111029001

 「悪法もまた法なり」

 これは、古代ギリシャの哲学者である、ソクラテスが言ったとされていることばなんですが、たとえ納得できないようなひどい法律であっても、法律である以上、それを守る事が社会秩序の維持には必要であり、大切だという事です。

 

 それはともかくとして、警察庁は、25日、ルールやマナーを無視して歩道を走行する自転車が後を絶たず、事故も多発しているとして、取り締まり強化などを柱とした自転車の総合対策をまとめ、悪質で危険な運転に対しては赤切符で摘発するように全国の警察に指示したと報じられました。

 

 なるほど、歩道を我が物顔で走行する自転車は私も見かけたことがあるし、歩行者保護のためにも歩道から自転車を締め出すことに対しては私も大賛成です。

 

 ただ・・・
 一応、賛成ではあるのですが、自転車が本来走るべき「車道」ではなくて、敢えて「歩道」を走ろうとする気持ちもわからないでもありません。

 自転車も、道交法の上では「軽車両」という名前のクルマに分類されるわけですから、そこには交通ルールに則った安全運転が義務づけられるのは当然の事であり、車輌であるからには「自転車が歩道を走るのは論外だ」というのは、いわば「当たり前」だとは思うのですが、狭い我が国の事とて、簡単に自転車専用道路のようなモノを作るようなわけにはいかないのは理解できます。

 そこで、やむを得ず一般の車道を走らざるを得ないということになるわけですが、一昔前ならともかく、自動車が道路に溢れている現代においては、それらと一緒になって車道を走ることに恐怖を感じる自転車の運転者も多いと思います。

 狭いだけならまだしも、道路は「生きている」わけですから、どこでどんな状況が発生するのかもわからないので、「自転車なんだから車道を走れ!」というのはかなり一方的すぎる言い分のようにも思えなくもありません。

 例えば、路線バスや駐車車両が道路の左端に止まっていた場合、自転車が歩道を走れないとしたなら、車道側から止まっている車を追い越して行かなくてはならないわけですから、自転車にとっても車を運転しているドライバーにとっても、非常に危険な状況になってしまうわけですよ (^^;

 

 先の、「悪法もまた法なり」というソクラテスのことばを借りるまでもなく、携帯電話やヘッドホンステレオを利用しながら自転車を運転したり、歩道を走行する自転車に対して「赤切符」を切るのは、納得できない人も多いと思いますが、ある意味やむを得ない処置なのではないかと、個人的には思う次第です・・・

 

 手軽な乗り物ゆえに、自転車を運転する人のモラルが低下しているという指摘は、確かに間違いないと思います。

 無灯火飲酒運転は言うまでもなく、傘をさした片手運転二人乗り、挙げ句は道路の右端を走る逆走信号無視など、危険な運転をしている自転車は毎日のように見かけます (ノ_-;)ハア…

 こういう規範意識の薄い自転車・・・というよりも、無謀な運転をしている自転車が減って、歩行者も自転車も安心して歩道を利用できるような社会になれば、「自転車は歩道を走るな」なんてヤボな事は誰も言わなくなると思うんですがねぇ・・・ (__;)

 つまるところ、今回の取り締まり強化は、自転車を利用している人が自ら招いた結果という事になるのかなと・・・ (^^ゞ

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