先週の雪
今さらではありますが、先週首都圏に雪が降りまして、めったに雪なんて降ることのない千葉県内においても若干の積雪があり、交通は鉄道も道路も大混乱を起こしました。
今日は、その時の模様をお伝えしようかなと思うのですが、内容が内容なだけに直後のアップはさすがにためらわれましてね、少々冷却期間をおいた・・・というのが、一週間のタイムラグの理由です (^^ゞ
23日の月曜日、夜から降りだした雪は、夜半から勢いを増し、一夜明けた24日の朝にはけっこう積もりまして、都心でも4cmの積雪を記録したところもあったという事で、通勤や通学の時間帯に当たる時間帯には、いたるところで交通事故や歩行者の転倒が相次いだようです。
これが、24日の午前7時過ぎに成田空港周辺を走った時の様子です (;^_^A アセアセ・・・
ご覧のように、道路上にはほとんど雪は見られませんが、逆にそれが思わぬ事故を招いてしまったようで、特に日陰などでは路面が凍結しており、雪道に対する対策や経験が不十分なドライバーが多いので、そこここで道路脇に突っ込んで止まっている事故車両を見かけました。
よく、首都圏は雪に弱いといわれ、チョッと雪が降っただけで交通網が混乱するのは周知の事実です。
雪国の人達から見れば、積もったといってもあるか無いかわからないくらいの雪で、どうしてあそこまで大騒ぎするのか理解できないでしょうが、雪が降ることが前提で冬を迎えた雪国の人達と違って、一年に一度積もるかどうかわからない雪のために、しっかりした準備を整えている人というのは首都圏ではほとんど居ないというのが混乱の大きな原因です。
例えば、スタッドレスタイヤですが、さすがに雪国の人でノーマルタイヤのままで冬を迎える人は居ないでしょうが、首都圏ではノーマルタイヤのままの人がほとんどです (^^;
また、スタッドレスタイヤを履いている人でも、雪道に対する経験はそれほど無いので、実際に雪が積もった道路を走って戸惑う人が多いのも事実です。
まして、最近の乗用車は、ほとんどが前輪駆動車ですから、そこにはFF特有の弱点も有るわけで、そういう事を知らないで走っていると、思わぬ事故を起こしてしまうものです・・・ (__;)
例えば、スタッドレスタイヤであれ、チェーンを巻いたタイヤであれ、縦方向に対しては比較的強い駆動力を発揮しますが、横方向にはほとんど無防備だという事を知らないドライバーが多すぎます。
そういう人達が、FF車を運転した場合、特に下りのカーブでパニックを起こしてしまうわけです。
「FF車は雪道に強い」というハナシをどこかで耳にした人も多いと思います。
これにはチャンとした理由がありまして、なぜFF車が雪道に強いのかといえば、駆動輪の上に重いエンジンが乗っかっていますから、自然と接地圧が高く、そのために駆動力がタイヤから地面へとしっかりと伝わりますから、滑りにくく、ドンドン走って行けるというワケなんですが、逆に、この構造のために後輪の接地圧は低くなり、チョッとした事で後輪は横滑りを起こしてしまいます。
私にも経験がありますが、FF車が下り道のカーブにさしかかると、ブレーキなどによって車の重心は前方に移動しますから、ただでさえ接地圧の低い後輪はますます浮いた感じになり、遠心力によって車体は簡単にカーブの外側へと横滑りを起こしてしまいます (^_^;
この時に、ドライバーはカウンターステアリングというワザを知らず知らずのうちに使っていると思うんですが、問題はその後でして、カウンターを当てて車の体勢をある程度整えたら、間髪を入れずにハンドルを戻さなくてはならないのに、横滑りを起こした車に驚いてカウンターを当てた後、ホッと気が緩んでしまうのか、ハンドルを戻す操作が一瞬遅れると、車は蛇行を始めてしまい、そうなると車はコントロールを失い、最終的にどこかにぶつかるまで止まらない・・・という事が起こり易いのがFF車というものの宿命です。
私はそれで何度か自損事故を起こしたことがあり、以来、私は雪道を走るのがどうにも億劫で・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
そういうFF車の欠点を補うために、雪国のドライバーの中には、後ろのトランクの中に、コンクリートブロックとか肥料袋などの、何か「重し」となる積載物を、雪道を走る時には積んで走る人が少なくないんです (^^)v
重量物を何か積むことによって、燃費は当然悪くなりますが、後輪の接地圧を高めるための苦肉の策という事になりますか・・・ (^_^ゞポリポリ
・・・という事で、これらの写真は、この日の朝に何台も見かけた事故車両の一部です。
いずれも、道路脇のガードレールなどにぶつかっていた乗用車ですが、3枚目の写真なんか、完全に横倒しになっていまして、雪道や凍結した道路を走る時には、十分にスピードを落として、慎重に運転するというセオリーを無視したか、あるいは知らないで走って、自損事故を起こしてしまったものと思われます・・・ (ノ_-;)ハア…
皆が雪に備えている雪国とは違い、備えていない車も道路を走っている事が首都圏では多いわけで、そういう無茶な車が一台でも立ち往生すると、それを避けようと混乱が起こるのが首都圏の道路事情です。
特に、環七や環八と呼ばれる都内の大動脈は、交通混雑を避けるために、主だった交差点はオーバーパスやアンダーパスなどでスルーできる構造になっており、滑り止めをしていない車はそういう交差点の坂を登れなくて立ち往生してしまう車がよく見られ、場合によっては通行止めという最悪の事態になってしまう事も少なくありません。
首都圏でも、スタッドレスタイヤなど、雪対策を行なっているドライバーもたくさん居る一方で、そういう準備を怠ったまま走ってしまう不心得者のドライバーも少なくないので、そういう様々な車がゴッチャになって走っている首都圏の雪道は、いつ事故が起きても不思議ではない魔境と呼べるのかもしれません・・・ (;^_^A アセアセ・・・
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