府中の松
お正月も「松の内」という事で、古来よりの習わしである「門松」を始めとする松飾りをしていらっしゃる家々も多いと思います。
この松飾りですが、神事に基づくもので、新年に際し歳神様を迎えるための道しるべとして門ごとに置かれるようになったといわれています。
そうはいっても、住宅事情の変化などから松飾りを省略する家庭も増えてきており、我が家でもあらたまって松飾りをしたりはしません (^^ゞ
せいぜい、こんな感じのリースを玄関のドアに飾ったり、ホンの申し訳程度の鏡餅をお供えしたりするくらいで、お正月の松の内は過ぎていきます・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
そんな中、始めから「松」は飾らないという地域も存在しまして、東京の府中市では、松を使わずに竹だけで作った門松・・・松を使っていないので門松といえるのかどうかわかりませんが、そういうモノに杉の葉などで飾り付けをした門松を立てる風習があるそうです (^_^;
これは、地元に在る「大国魂神社」にまつわるエピソードが起源になっているそうで、そこに祀られている大国主命が八幡様と出かけた時に、八幡様に置き去りにされたとか宿を探しに行って戻らなかったとか、いくつか説があるようですが、待つのに疲れた大国主命が「もう、待つのは辛い」「待つは嫌いだ」と嘆いたので、以来、大国魂神社には松は根付かないと言われており、今現在においても境内には松の木は1本も無いそうで、それに倣って府中市内では門松に松を使わなくなったという事ですが、最近では松飾りをする人そのものが減ったこともあり、また、新しく住むようになった住人の中にはそういういわれを知らない方も多いようで、あまり話題には上らないようですが・・・ (^_^ゞポリポリ
土地土地によって、様々な風習とか独特の慣習とかがあると思いますが、お正月に「松」を飾らないというのも、変っているというか、珍しいのではないでしょうか ( ^-^)/ ♪
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